気ままに

大船での気ままな生活日誌

キルト展

2006-09-16 22:08:23 | Weblog
近くの鎌倉芸術館で地元サークルのパッチワーク・キルト展が開催されていましたので覗いてきました。キルト展は、女性専科みたいな感じがして、これまで入ったことはありませんでしたが、今日は勇気を出して(笑)足を踏み入れました。実際、観客は私以外はすべて女性でした。加えて、展示作品のすべての作者が女性でした。やはり女性専科であるのは間違いないですね。

ズブの素人ですので、みても分かるわけないと思いましたから、ざっと見て、帰るつもりでした。でも結構長居してしまいました。面白いと思ったのです。実用的な小作品よりも、どちらかというと、芸術的な大きなキルト作品に、ついつい目がいきました。どれも良かったですが、奥の部屋に飾られていた作品は、私のような素人がみても、優雅で美しいと感じました。ひとつひとつのパーツの形や色が違っていても、全体で調和がよくとれていてました。

次に、老眼鏡をかけ、作品を細かく観察してみました。ひとつひとつのパーツが、いろいろの糸でていねいに縫われています。糸を表に出しているところもあれば、隠しているようなところもあります。大きな作品になると、パーツが膨大な数になるので、縫いつけるのに、気が遠くなるような時間がかかるのだろうと思いました。相当な忍耐力が必要だと思いました。

キルト展をみていて、こんな事を想像しました。作品の作成においては、はじめの着想というか、デザインの構築が、極めて重要。それも、人まねではなく、オリジナリテーの高いものでなくてはならない。実際の作品の作成に当たっては、材料(布きれ)は、十分余裕を持って集め、作業中に出てくる、原案の微修正案に備える。パーツをひとつずつ縫いつける単純作業を続ける忍耐力をもたねばならない、むしろ、それを楽しむ「能力」を備えていなければならない。そして、場合によっては、作業途中で、原案を大幅修正をする勇気をもつ。そして、一応出来上がった作品は、しばらく寝かしたあと、新たな眼で点検し、最終調整する。

これは、科学研究を遂行するときのと、ほとんど同じだということに気づきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする