気ままに

大船での気ままな生活日誌

キセノサト・コード

2006-09-27 11:04:35 | Weblog
ダビンチ・コードの本も売れ、映画もヒットしたようですね。私も、流行におくれないようにと、大分前に、映画をみて、本も文庫本の1巻だけ読みましたが、評判ほどには、面白いとは思いませんでした。

昨日、稀勢の里関の記事を書いているときに、四股名に何か意味が隠されているのではないかと思うようになりました。キセノサト・コードがあるのではという疑問が湧いてきたのです。

というのは、鳴戸部屋の力士の四股名は、稀勢関以外は、みな単純なのです。若の里、隆乃若、隆小山、隆の山と言った具合です。鳴戸親方の現役時代の四股名である「隆の里」の2文字と、親方の師匠の「若乃花」の若を、適当に組み合わせて、何の考えもなく、命名しているのです。隆小山だけちょっと違っていますが、これは姓の小山さんに隆をつけただけなのです。子供の名前を考えるのが、めんどくさくなって、一郎、次郎、三郎、末夫、思いがけず、出来てしまったので、しめ男とか、そういう感じでなのです。

ところが、稀勢関だけは、違うのです。熟慮して名前を考えているのです。それも、普通の、常識的な頭では考えつかない名前です。稀勢なんていう熟語は、どんな大きな辞書を探しても出てきません。「きせ(被)」というという言葉がようやく、ひとつだけ出てきますが、和裁縫の関係の言葉です。

でも意味だけから、考えればおかしくないでは、という人もいるでしょう、確かに、稀な勢いのある力士で、十分ではないかと。・・・でもそれならば、わざわざ稀勢なんていう言葉を使う必要がありません、一字で、そういう意味をもつ言葉は、いくらでもあります。それに、キセノサトの語呂が悪いですし、略名もキセしかありません。国技館で応援するにも、”キセー”では奇声をあげているようです。

それで私はこう考えたのです。これは、親方が、将来、おしん横綱二世となる力士の四股名には、自分だけが分かるコードを、組み込んでいるに違いないと。だから、こんな一見変な名前になったのではと思うのです。

たとえて言うなら、自分の子供や孫の名前に、初恋の人の名前の一字を(あるいは、そのまま)そっと忍び込ませている、どこかのご主人(あるいは奥さん)のように、です。

親方は、何のコードを忍び込ませているのでしょうか。やはり、思い出の女性名としか、考えられません。「稀勢」は女性名とはあんまり縁がなさそうです。稀勢子、稀勢江なんて聞いたことがありません。二人いたと仮定します。稀子、勢子も聞いたことありません、きこさま、せいこちゃんならありますけど、漢字が違います。

やはり、だめかと思って、しばらく考えていました。でも、親方がもし名前を忍び込ませるにしても、やはり、もう少しひねっているに違いありません。逆転の発想で、キセノサトをひっくり返してみました。トサノセキ、出てきました。土佐の関です。

ほんとうに、土佐の関というのがあるのか、調べてみたらありました。四国のお遍路さんの27番札所、神峯寺は標高632mの山上にあり、そこに行くには、土佐の関と呼ばれる高知で一番の難所を通らなければならないそうです。なるほど、親方はおしん横綱と呼ばれているほどですから、お遍路を回ったかもしれない、そのときこの難所を越えるのに、太った身体で、相当難儀したので、その苦労を忘れないために四股名に仕込ませた、・・・でしょうか。それとも、それは、土佐のお酒の名前で、鰹のたたきをサシミに飲んだ、その幻の名酒の味が忘れられない・・・、あるいは、それは「土佐の咳」で、当地でひどい風邪にかかり、苦しい思いをした・・・でしょうか。でも、その程度のことで、将来の横綱の四股名に無理して忍び込ませるでしょうか。

やっぱり、思い出の女性でしょう。土佐の関さんでしょう、と私は考えるのです。名前もどこかに潜んでいるはずです。トサノセキ の中に・・・。

とうとう見つけました。もう、ひとひねりするのです。仮名文字がすべて含まれる歌があります。いろはの歌が有名ですが、もうひとつの方です、「ひふみの歌」です。この歌の中にトサノセキの最初のトサを入れるとあぶり出されくるのです。

ひふみよいむなやこともち ろらねしきる ゆゐつわぬ
そをたはくめかうおえに さりへて のます
あせゑほれけ ん

一行目と二行目の真ん中あたりに、ト、サがあります。それぞれ二つ戻ってください。なぜ二つ戻るのかと言いますと、親方とって、2は、極めて誇り高い数字なのです。親方の愛した数式、・・・数字なのです。初優勝が全勝優勝、新横綱での優勝も全勝です。2回の全勝優勝。それもどちらも初がつく、輝かしい記録なのです。親方にとっては、2は、江夏の背番号28と同じ、完全数なのです。

ヤとエです。そうです。名前は八重さん(弥栄さんかも知れません)です。とうとう解読しました。土佐高知にお住まいの、関八重さんが、その人です。

その人が、津軽の初恋の人で、嫁いで、現在,人妻として、土佐におられるのか、高知巡業中に知り合った未婚の女性なのか、までは解読できませんでした。

・・・・・・
あまりに些細な問題の解決に、全精力をつぎ込み、疲れてしまいした。天気も悪いので、今日は家でのんびりしようと思っています。









コメント
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