暑いくらいの日でした。昼前、ワイフと横浜散歩に出かけました。大船から磯子線で関内へ出ます。まず、腹ごしらえです。馬車道近くの、「わかな」という老舗の鰻屋さんに行く予定でしたが、定休日でした。そこで、馬車道の一本向こうの道を歩いていくと「勝烈庵」の看板がみえてきました。20日は、10%引きという張り紙も出ていました。ワイフは、こういうのに敏感です。予想したとおり、ここにしよう、という一声で決まりました。鎌倉にもありますが、ここが本店です。創業79周年の老舗だそうです。
私はロースかつ定食、ワイフは勝烈定食(ひれかつのようです)を頼みました。どちらも1370円です。二階席だったのですが、驚きました。回りの壁いっぱいに、棟方志功さんの版画が、飾ってあるのです。調理室の前の壁には、3枚組の額がふたつ、かけてありました。近くに寄ってみると、マリンタワーや三渓園など、横浜の景色を版画にしたものでした。これは、ここの主人が志功さんに直接、制作依頼したに違いないと思いました。かなり親しい関係なのではと思いました。
その通りでした。部屋の片隅に、その関係の文章をつづった貼り紙がありました。昭和22年に、ご主人が益子の浜田庄司さんを尋ねてたきの旅館の部屋の床の間に志功さんの赤不動の掛け軸が飾ってあり、それに感動し、それ以来、志功さんの作品の蒐集をはじめた、という趣旨のものでした。
きょろきょろしながら、食事をしていました。まるで棟方志功美術館の中で食事をしているようでした。こんな贅沢な部屋で、食事をするのははじめてです。とんかつもおいしくいただきました。追加にお願いした、キャベツもたっぷりでしたし、大満足です。ワイフは、とんかつといえば、目黒のとんきです。ほかの、どのトンカツ屋さんに入ってもほめたことはありません。ここはどうかと聞いてみました。総合的に判断すると、とんきと互角と、政治家みたいな論評がかえってきました。値段とか家からの便とかを加えると、ここもいいということのようです。これは、ワイフとしては、かなり高い評価です。私は、この雰囲気だけで、合格点をあげます。
馬車道を海辺に向かって歩き、赤煉瓦倉庫前に着きました。大分暑くなったてきましたので、倉庫の日陰で、しばらく休みました。もう秋ですね、日陰に入るとぐーんと涼しくなり、海風も心地よく、うとうと、としてしまいます。熟年夫婦や若いカップルも近くで、ぼんやりと腰掛け、ベイブリッジを眺めています。静かな時が流れます。
赤煉瓦倉庫内の横浜スカーフのお店をみてから、海辺のプロムナードを歩き、山下公園に向かいます。氷川丸が見えてきました。ワイフは一度も入ってことがないと言うので、覗いてみることにしました。エンジン室、船長室、客室、食堂など船内施設が、ほぼそのままの状態で見学できます。また、氷川丸の歴史や、豪華客船の現状などの展示室もあります。この船は、昭和5年に竣工し、戦時中は病院船として徴用され、戦後、28年に客船として、復帰し、昭和35年まで、横浜・シアトル便として活躍しました。
フルブライト留学生や宝塚歌劇団(寿美花代さんや天津乙女さんの時代)が米加公演のために利用し、話題になったそうです。私の以前の職場の先輩W氏も米国留学の帰りに、この船を利用したそうです。彼から、船上で知り合った女子大生との楽しい(悲しい?)話しをときどき聞かされました。誰にでもある青春時代のお話です。
客室見学もできます。チャップリンも利用したという特別室は、ツインの寝室の他、専用バスと立派な応接室までついています。それに引き替え、3等室は、3段ベットで、1部屋6人という狭さです。えらい違いです。W氏は、ここで何週間か、過ごしたんですね。W氏が、これをみたら、きっと、キャンデーズの「微笑み返し」じゃないけれど、・・おかしくって 涙が出そう・・ になると思うのです。
日本大通りの手前の道を駅に向かって歩いていくと、鎌倉山ローストビーフのお店を見つけました。本店は、鎌倉山にあり、この春に桜見物のときに傍を通り、一度は是非行きたいと、ワイフが言っていたお店です。ここにも支店があるんだと、ワイフは、入り口に出ているメニューを子細に検討していました。割引の日はあるんでしょうかね、と言ったので、私は、・・おかしくって 涙が出そう・・、になりました。
横浜散歩は面白いです。
私はロースかつ定食、ワイフは勝烈定食(ひれかつのようです)を頼みました。どちらも1370円です。二階席だったのですが、驚きました。回りの壁いっぱいに、棟方志功さんの版画が、飾ってあるのです。調理室の前の壁には、3枚組の額がふたつ、かけてありました。近くに寄ってみると、マリンタワーや三渓園など、横浜の景色を版画にしたものでした。これは、ここの主人が志功さんに直接、制作依頼したに違いないと思いました。かなり親しい関係なのではと思いました。
その通りでした。部屋の片隅に、その関係の文章をつづった貼り紙がありました。昭和22年に、ご主人が益子の浜田庄司さんを尋ねてたきの旅館の部屋の床の間に志功さんの赤不動の掛け軸が飾ってあり、それに感動し、それ以来、志功さんの作品の蒐集をはじめた、という趣旨のものでした。
きょろきょろしながら、食事をしていました。まるで棟方志功美術館の中で食事をしているようでした。こんな贅沢な部屋で、食事をするのははじめてです。とんかつもおいしくいただきました。追加にお願いした、キャベツもたっぷりでしたし、大満足です。ワイフは、とんかつといえば、目黒のとんきです。ほかの、どのトンカツ屋さんに入ってもほめたことはありません。ここはどうかと聞いてみました。総合的に判断すると、とんきと互角と、政治家みたいな論評がかえってきました。値段とか家からの便とかを加えると、ここもいいということのようです。これは、ワイフとしては、かなり高い評価です。私は、この雰囲気だけで、合格点をあげます。
馬車道を海辺に向かって歩き、赤煉瓦倉庫前に着きました。大分暑くなったてきましたので、倉庫の日陰で、しばらく休みました。もう秋ですね、日陰に入るとぐーんと涼しくなり、海風も心地よく、うとうと、としてしまいます。熟年夫婦や若いカップルも近くで、ぼんやりと腰掛け、ベイブリッジを眺めています。静かな時が流れます。
赤煉瓦倉庫内の横浜スカーフのお店をみてから、海辺のプロムナードを歩き、山下公園に向かいます。氷川丸が見えてきました。ワイフは一度も入ってことがないと言うので、覗いてみることにしました。エンジン室、船長室、客室、食堂など船内施設が、ほぼそのままの状態で見学できます。また、氷川丸の歴史や、豪華客船の現状などの展示室もあります。この船は、昭和5年に竣工し、戦時中は病院船として徴用され、戦後、28年に客船として、復帰し、昭和35年まで、横浜・シアトル便として活躍しました。
フルブライト留学生や宝塚歌劇団(寿美花代さんや天津乙女さんの時代)が米加公演のために利用し、話題になったそうです。私の以前の職場の先輩W氏も米国留学の帰りに、この船を利用したそうです。彼から、船上で知り合った女子大生との楽しい(悲しい?)話しをときどき聞かされました。誰にでもある青春時代のお話です。
客室見学もできます。チャップリンも利用したという特別室は、ツインの寝室の他、専用バスと立派な応接室までついています。それに引き替え、3等室は、3段ベットで、1部屋6人という狭さです。えらい違いです。W氏は、ここで何週間か、過ごしたんですね。W氏が、これをみたら、きっと、キャンデーズの「微笑み返し」じゃないけれど、・・おかしくって 涙が出そう・・ になると思うのです。
日本大通りの手前の道を駅に向かって歩いていくと、鎌倉山ローストビーフのお店を見つけました。本店は、鎌倉山にあり、この春に桜見物のときに傍を通り、一度は是非行きたいと、ワイフが言っていたお店です。ここにも支店があるんだと、ワイフは、入り口に出ているメニューを子細に検討していました。割引の日はあるんでしょうかね、と言ったので、私は、・・おかしくって 涙が出そう・・、になりました。
横浜散歩は面白いです。