気ままに

大船での気ままな生活日誌

鎌倉 海棠三人娘

2010-04-01 22:26:57 | Weblog
鎌倉で海棠三人娘といえば、光則寺、海蔵寺そして妙本寺の海棠でしょうか。でも、みなさん、みな相当な御年ですので、海棠三婆といっても良いかもしれません。

三婆といっても、ただの、おばあさんではありませんよ。森光子さん、岸恵子さん、若尾文子さんだって、いいお年ですが、相変わらず、おきれいですもんね。

今日、4月1日、桜開花状況を調査の合間、三人娘さんの開花状況も調べてきましたので御知らせします。訪ねた順に、ご紹介したいと思います。はじめは、妙本寺です。小林秀雄と中也の海棠としてあまりに有名です。ぼくはコバチュー海棠とあだなをつけています。当時の海棠は枯死して、今のはたしか三代目だったと思います。境内には、本家と分家の計3本ありますが、気苦労が多いせいか、どちらかというと、開花も、他の二本に比べて遅いようです。

本家の海棠。

二本の分家。勢いがいいでしょ。

それでも、まだ三分咲きくらいでしょうか。でも蕾が花のようですので、これだけ開花が進めば、もう見頃といっていいでしょう。ピンク色がつよく、本当に華やかです。若尾文子さんみたいです。


そして、次に向かったところは、長谷の光則寺。すごい、もう大分開花している。さすが、市の指定天然記念物。別格のうつくしさです。国民栄誉賞の森光子さんというところでしょうか。でも、杖をついていて、森光子さんのように、もうでんぐり返しはできませんが(笑)。







そして海棠の向こうには、宮澤賢治の”雨ニモマケズ風ニモマケズ・・・”の詩碑が。どんなことにも、負けないでね。


そして、最後は海蔵寺へ。ここのは、前述のふたつに比べて、まだ、ちょっとという段階。そんなに急いでどうするの、ゆうゆうといけばいいのよ、横浜育ちの岸恵子さんタイプ。




鎌倉海棠三人娘、あと1週間後がサイコウの見頃でしょうね。また来るね。

。。。

三人娘といえば、ぼくが留守にしているとき、女子フィギュア世界選手権がありました。真央ちゃんの世界チャンピオン達成、熊本でみましたよ。おめでとう。それにしても、フリーでの、キムヨナ選手の転倒を含む二度の失敗にも関わらず、2回のトリプルアクセルを含むノーミスの真央ちゃんの点数を上回るとは、あほ審判団のえこひいき採点には開いた口がふさがりませんでした。 審判団を審判する審判団をつくらねばならぬノダ。天才バカボンのパパのように、”さんせいのはんたいナノダ” まあ、こうゆうことはどこの分野にもあることだが、スポーツだけはまともな審査をやって欲しいノダ。一度、言っておきたかったノダ。ああ、さっぱりした。
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鎌倉 桜情報

2010-04-01 17:29:14 | Weblog
鎌倉市民なのに、ここ最近、京都や大阪のことばかり書いていて、鎌倉近辺の人につむじをまげられそうなので、今日は、鎌倉桜情報をお知らせしたいと思います。

第1章 3月31日(昨日) 北鎌倉桜情報

浄智寺のタチヒガン桜

大きい木というのは分かるけど、曇り空で、どれくらい咲いているわからないって?これくらいです。二分咲きくらいでしょうか。

浄智寺横の無名山桜 こちらはよく咲いています。野生は強いです。


東慶寺の本堂前の枝垂れ桜。満開です。

前からみても、後姿もうるわしい枝垂れ桜です。小鼻(花)です。




第2章 4月1日 大船桜情報

砂押川沿い桜並木(松竹大船撮影所開設記念桜)今日の暖かさで一気に8分咲きに。満開のもちらほら。



個人の庭からはみ出ていますが、これも松竹桜。笠智衆桜とあだなをつけています。杖をついて、今年もすばらしい花をつけました。


第3章 4月1日 鎌倉駅周辺桜情報。

八幡宮の段蔓の桜並木。六、七分咲き。




妙本寺の桜。八分咲き ここは海棠も見事ですが、それは次回に。




第4章 4月1日 長谷の桜情報

光則寺参道の桜 八分咲き


光則寺門前の枝垂れ桜 満開。東慶寺のと同じ、小さな、可愛い花でした。


長谷寺も桜がみえましたが、今回は入らず 

鎌倉のお花見は、この週末サイコーですよ。どうぞおいでください。ご連絡いただければ1時間3万円のボランティアガイドをいたします。
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高台寺で長谷川等伯に出合う

2010-04-01 10:23:18 | Weblog
今朝のNHKおはよう日本で醍醐寺の桜が紹介されていた。秀吉の、有名な醍醐の花見は、これまで自分を支えてくれた妻ねねに感謝をこめた贈り物であった、という説明があった。

今日は、そのねね(北の政所)が出家して開いた、高台寺見学のことを綴りたいと思います。高台寺は紅葉の頃、二度ほど訪ねている。桜の時期ははじめてである。ねねの道からお寺へ登る石段の入口に、”枝垂れ桜満開です”の表示があった。受付で、圓徳院と掌美術館の共通券もありますが、と言われ、予備知識もないまま、買った。それが正解だった。

枝垂れ桜はどこ?醍醐寺のように、何本もあるのかと思ったら、高台寺の庭に一本、あるだけであった。りっぱな枝垂れ桜で、満開であったので、それなりに満足した。中から観て、そして塀の外から観て、残す時間も少なくなってきたので、山の上には登らず、出口にでた。





圓徳院と掌美術館はどこ?境内にはなかったし、まあいいやと、石段を降りたところに案内図があった。圓徳院に入り、受付して最初に目に入った襖絵に、あっと驚いた。あの、桐紋の襖に墨絵が。もしや、と受付の人に聞く。そうです、長谷川等伯の絵です、と答えが帰ってきた。今、一部、貸し出し中ですが、と付け加えた。東博で長谷川等伯展を観て、ぼくが松林図屏風の次ぐらいに印象に残っていた、”山水図襖”だ。今は京博で開催中なのだ。

その”山水図襖”が、なんといくつもの部屋にあるのだ。うれしくなってしまった。”お堂でみる阿修羅”じゃないけれど、寺院でみる襖絵は、美術館で観るのとは違う、臨場感あふれる感動を与えてくれる。これは、旧大徳寺三玄院の住職に襖絵の制作を依頼して断られたのに、住職の留守中に一気に描いたといういわくつきの作品なのだ。その襖絵は全部で36画もあり、明治の悪法、廃仏毀釈のときに移され、現在は、高台寺の圓徳院と楽家に保存されているのだ。ぼくが東博でみたのは、下の4面だけの山水図襖、冬の場面なのだ。白い桐紋が雪にみたてられ、すばらしい作品となっている。



圓徳院では、その名作は外出中でみられなかったが、春の部があった。桐紋は春の名残り雪だろうか(笑)。



等伯以外にも、現代作家による、うつくしい襖絵をいくつも観ることができた。またこれはこれで楽しめた。絵ハガキを買ったので、おみせします。観覧料は不要です(笑)。

志村正 (雪月花図襖 雪)

志村正 (雪月花図襖 月)

木下育應 (松竹梅図襖 梅)


枝垂れ桜は、つい醍醐寺のと比べてしまうので、もの足りなかったですが、長谷川等伯に再会できて、とてもうれしかったです。掌美術館も入りたかったのですが、時間がなくなり、パスしました。たった半日で、第一級の桜をみて、これまた一流の美術品もみられて、さすが京都だなと思いました。また、来るね。
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