粋な黒塀の旧川喜多邸は、桜の季節には公開していたので、よく足を運んだものだ。庭園にりっぱな桜の樹と、その奥に移築された和風建築の旧和辻哲郎邸があるので、公開日が楽しみだった。それが2年ほど前から、非公開となり、そのうち工事が始まり、黒塀は新しい黒塀になり、旧川喜多邸が”鎌倉市川喜多映画記念館”として、この4月から生まれ変わった。
先日、雨上がりの日に訪れた。どんな記念館なのか楽しみだったし、まだ満開のはずの、あの桜も観たかったのだ。鏑木清方記念館の近くなので、工事中からちょくちょくのぞいていたので、新築された建物については格別、おどろくことはなかった。
玄関からのぞくと、いきなり、びっくり。吉永小百合さんの花束がガラス越しにみえた。たぶん、館内は撮影禁止と思ったから、すぐ撮った。さすが、小百合さまだ(汗)、現在の映画人の代表としてお祝いの花束を贈ったのだろう。
中に入ると、テレビ局の人がカメラで展示室を撮って回っていた。展示室と映写室があり、映写室では”天井桟敷の人々”の上映中だった。入りたかったけれど、途中入場ではおもしろくないし、第一、満席だろう。11日までやっていて、先着順51名で締めきられるらしい。ワイフは洋画好きで、その話をしたら、そんな名画は今回逃したら、一生みられない(笑)と、今日、すでに出掛けている。午後から始まるのだが、午前中にチケットだけは確保しておこうというわけだ。
そのあと、制服の処女、第三の男、赤と黒、モダンタイムスそして、これは洋画ではないが、羅生門等も上映予定だ。比較的最近のものとしては、ベルリン・天使の詩(1988)やピアノ・レッスン(1994)も予定されている。ワイフの感想を聞いてから、ぼくも天井桟敷を観てみようと思っている。羅生門、第三の男、モダンタイムスは是非みにいきたい。
展示室には、川喜多長政・かしこ夫妻がフランス映画を中心に輸入した洋画の数々のスチール写真が飾られている。ぼくでも知っているものを、ちょっとメモしてきた。会議は踊る、巴里祭、ノートルダムのせむし男、殿方ごめんあそばせ、いとこ同士、大人はわかってくれない、禁じられた遊び、黒いオルフェ、可愛い悪魔、肉体の悪魔、悪魔のような女(悪魔がすきらしい;爆)、等々である。タイトルのつけかたがうまいなと思った。
そして、オリジナルポスターも。ぼくは古い時代のポスターをみるのが、わりと好きで、会議は踊る、巴里祭の大きなポスターが並べて、壁に貼られていた。雰囲気のあるいいポスターだった。半回りしたあたりに、あれ原節子にそっくりな和装の女性を描いたポスターが。よくみると、原節子主演の、日独合作映画”新しき土”のポスターだった。映画もみたいな。
そのほか、川喜多夫妻への映画人からの手紙類も展示されていた。黒澤明監督や大河内伝次郎とか高倉健とか。健さんといえば、昨晩のフジテレビ、三谷幸喜作の”我が家の歴史”で若き日の健さんが出てきましたね。今後、手塚治、糸川英夫、荷風など実在の人物も出るというので面白ろそうですね。ぼくらの時代の物語だから、ついついみてしまいます。
話がとんでしまいましたが、また映画をみながら、ゆっくり館内をみてみたいと思います。帰りに野口久光作の映画ポスター絵ハガキを買ってかえりました。いくつか紹介しましょう。
あ、そうそう、桜も満開でしたよ。悪魔のような桜でした。 いや、可愛い悪魔です。
先日、雨上がりの日に訪れた。どんな記念館なのか楽しみだったし、まだ満開のはずの、あの桜も観たかったのだ。鏑木清方記念館の近くなので、工事中からちょくちょくのぞいていたので、新築された建物については格別、おどろくことはなかった。
玄関からのぞくと、いきなり、びっくり。吉永小百合さんの花束がガラス越しにみえた。たぶん、館内は撮影禁止と思ったから、すぐ撮った。さすが、小百合さまだ(汗)、現在の映画人の代表としてお祝いの花束を贈ったのだろう。
中に入ると、テレビ局の人がカメラで展示室を撮って回っていた。展示室と映写室があり、映写室では”天井桟敷の人々”の上映中だった。入りたかったけれど、途中入場ではおもしろくないし、第一、満席だろう。11日までやっていて、先着順51名で締めきられるらしい。ワイフは洋画好きで、その話をしたら、そんな名画は今回逃したら、一生みられない(笑)と、今日、すでに出掛けている。午後から始まるのだが、午前中にチケットだけは確保しておこうというわけだ。
そのあと、制服の処女、第三の男、赤と黒、モダンタイムスそして、これは洋画ではないが、羅生門等も上映予定だ。比較的最近のものとしては、ベルリン・天使の詩(1988)やピアノ・レッスン(1994)も予定されている。ワイフの感想を聞いてから、ぼくも天井桟敷を観てみようと思っている。羅生門、第三の男、モダンタイムスは是非みにいきたい。
展示室には、川喜多長政・かしこ夫妻がフランス映画を中心に輸入した洋画の数々のスチール写真が飾られている。ぼくでも知っているものを、ちょっとメモしてきた。会議は踊る、巴里祭、ノートルダムのせむし男、殿方ごめんあそばせ、いとこ同士、大人はわかってくれない、禁じられた遊び、黒いオルフェ、可愛い悪魔、肉体の悪魔、悪魔のような女(悪魔がすきらしい;爆)、等々である。タイトルのつけかたがうまいなと思った。
そして、オリジナルポスターも。ぼくは古い時代のポスターをみるのが、わりと好きで、会議は踊る、巴里祭の大きなポスターが並べて、壁に貼られていた。雰囲気のあるいいポスターだった。半回りしたあたりに、あれ原節子にそっくりな和装の女性を描いたポスターが。よくみると、原節子主演の、日独合作映画”新しき土”のポスターだった。映画もみたいな。
そのほか、川喜多夫妻への映画人からの手紙類も展示されていた。黒澤明監督や大河内伝次郎とか高倉健とか。健さんといえば、昨晩のフジテレビ、三谷幸喜作の”我が家の歴史”で若き日の健さんが出てきましたね。今後、手塚治、糸川英夫、荷風など実在の人物も出るというので面白ろそうですね。ぼくらの時代の物語だから、ついついみてしまいます。
話がとんでしまいましたが、また映画をみながら、ゆっくり館内をみてみたいと思います。帰りに野口久光作の映画ポスター絵ハガキを買ってかえりました。いくつか紹介しましょう。
あ、そうそう、桜も満開でしたよ。悪魔のような桜でした。 いや、可愛い悪魔です。