気ままに

大船での気ままな生活日誌

”第三の男” in 川喜多映画記念館

2010-04-24 21:40:15 | Weblog


この4月に、川喜多映画記念館ができ、ときどき、名画を数日間づつ上映している。最初は”天井桟敷の人々”で、2回目が”制服の処女”で、3回目が”第三の男”であった。ワイフは最初のも観ているが、”第三の男”にも関心がある(浮気っぽい;汗)というので、一緒に行ってきた。

この映画の日本公演が1952年なので、リアルタイムでは観ていないが、テレビなどで観ているし(スジは忘れてしまっているが)、なによりも、♪ラララー♪の、あの”第三の男のテーマ”は、僕ら世代では知らない人がいないくらい有名だ。だから、この映画はぜひ観ようと、この日を待っていたのだ。

13時上映だが、10時半にチケットを買いに行ったところ、もう30番台後半で、51席しかないので、直前に行っても絶対に観ることができない。観たい人は、早めにチケットだけは手に入れてください。前売りもしません。(ボランティア宣伝です)

映画が始まり、いきなりロンドンのビッグ・ベンが出てくる。ロンドンフィルム制作だからだ。そして、タイトルの、"The Third Man"が画面に現れると、あの、オーストリアの伝統弦楽器、ツイターによる(チラシで知ったのですが)、耳慣れた、あの曲が流れてくる。そして、戦後の荒れ果てたウイーンの街。当時は米英仏ソに分割統治されている。ついでながら、この映画も、英国制作(キャロル・リード監督)、舞台はオーストリア、俳優は米国人、イタリア人、ドイツ人、英国人、と5カ国分割されています(笑)。

スリルとサスペンス、息もつかせぬ面白さ。あとから観る人のために筋は書きません。地下の下水道に逃げ込むオーソン・ウエルズを追う、友人ジョセフ・コットンと国際警察の追跡場面は、はらはらどきどきの、緊迫画面。

そして、ラストシーンは、冬枝だけのプラタナスかなにかの並木道。並木道の入り口で彼女を待つジョセフ・コットンを一顧だにせず、立ち去る、アリダ・ヴァリ。印象に残るシーンだった。

それと、個人的なことですが、映画に出てくる大きな観覧車、ウイーンに行ったときに乗りました。”第三の男の観覧車”というと、日本人はたいてい乗るそうです。 そんなことはどうでもいいことですが、やっぱり、こうして半世紀以上たっても、記憶に残る映画って、いいですね。

・・・
館内に川喜多夫妻が輸入した、たくさんの映画のスチール写真が展示されている。そして、それぞれに、著名人による、映画の思い出や感想が述べられたパネルが添えられている。その中に、もちろん”第三の男”もある。最近、他界された井上ひさしさんのコメントが、ここにあった。

井上ひさしさんは、学生時代、貧乏していたこともあり、懸賞論文によく応募していたそうだ。そして、この映画感想文が入賞し、地元の新聞に掲載された思い出を書いていた。自分は本の密売などしていた経験があるので(笑)、オーソン・ウエルズの悪質ペニシリンの密売の気持ちがよくわかったので、ユニークな感想文になり、評価されたのだろうと述べている。
。。。

帰りに、すぐ近くの八幡さまに寄った。弁天様の前の白藤がもう満開だった。


そして倒木した大銀杏の根元からも、新芽が沢山芽生えてきていた。


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松嶺院の山野草と牡丹

2010-04-24 09:43:31 | Weblog


小雨がぱらつく午後、円覚寺・松嶺院の山野草と牡丹をみさせていただいた。華やかな牡丹と可憐な山野草、それぞれ、オンリーワンのうつくしさに心がなごんだ。

雪もち草、浦島草、武蔵鐙(むさしあぶみ)


花筏、中国花筏

丹頂草

風鈴おだまき

エビネ

翁草

せいしか(聖紫花)

おがたま

いちはつ(あやめで一番初めに咲く種類で、一初)

クロユリ(は恋の花)


おおとりは、牡丹。



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