気ままに

大船での気ままな生活日誌

新宿御苑春景色

2010-04-13 21:49:54 | Weblog

ワイフが前々日、新宿で熊本の中学校の東京支部同窓会に出かけたとき、ついでに御苑にも寄ってきたという。八重桜の多くが見頃になっていて、とても良かったというので、早速、今日、大船始発、9時2分の湘南新宿ラインで御苑に向かった(汗)。

一葉、白妙、鬱金(うこん)などの八重桜は見頃になっているし、寒山や普賢象なども咲き始めていた。加えて、八重ではないけど、一重の大島桜はまだまだ見られるし、ソメイヨシノのサクラチル風情も予備校生の、ふてくされた入学式のようで、なんともいえず良かった。 そして芽吹きの若緑もまた、ういういしい、しかし何も知らないアホな新入社員のようで、とても、好感がもてた。

昨日の真冬のような寒さからうってかわって、天気も良かったし、津軽海峡はまだ冬景色かもしれないが、新宿御苑は、もうすっかり春景色になっていた。

一葉は満開。樋口一葉と関係があるのだろうか。”頭痛肩こり樋口一葉”なのだろう。

花をみると肩こりしてそうだもん。

花見してるやつらも”頭痛肩こり”でひっくり返っているもん。


白妙も見頃。

春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山・・ということは、もうおまえの時代じゃない、とっとと引っ込めということかたちあがれニッポン。


鬱金も見頃。”うこん”。後半の字をいれかえれば・・臭い

こううんと名を変えれば。

普賢象は咲き始め。どこが象?象印魔法瓶かな。

御衣黄も咲き始め。黄というより緑どす。

紅しだれ桜は満開。

カリンもこんなかわいい花をつけるんだ。山口果林さん、最近みませんね。子供のころ、かりんとう好きでした。カリン酒も梅酒と一緒に、母がよくつくっていました。好きでした。酒ならなんでもいいんです

花桃の紅白じゅうたん。赤花と白花を同時に咲かす、源平花桃でしょうか。ゴルフの桃子ちゃんは熊本出身です。うちのワイフと同じように、気が強そうですね。

あ、空を見ろ! 鳥だ、飛行機だ、いや、タケちゃんマンだ。またテロかと思った。

今週の土曜日、宇宙人主催の、園遊会があるらしい。呼ばれる人も宇宙人だろう。
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細川コレクションにみる近代文化

2010-04-13 08:35:10 | Weblog

先月、ワイフの実家のある熊本に滞在しているときに、散歩がてら、熊本県立美術館に寄った。暫くぶりにきたら、細川コレクション/永青文庫室が付設されていた。本館には入らず、そちらに入った。”細川コレクションにみる近代文化”が特別展示されていた。

圧巻は”コルディエ文庫”の貴重本の数々だった。フランスの東洋学者で、専門の東洋に関係する文献のほか、分野を問わず、5000冊にも及ぶ書籍や地図などを蒐集していた。1925年、彼がカイロで亡くなったときに、それらの文献類が売りに出された。それをヨーロッパ旅行中であった永青文庫の創設者、(16代)細川護立が一括して購入したものである。相当な値段だったであろう、さすがお金持ちである(笑)。

とにかく、近代文化のダイジェスト、と言っても過言ではない”豪華本”のラインナップである。ロンドン万博記念図鑑、ゲーテのファウスト、ディドロの百科全書(モンテェニュー、ルソーも執筆者に、百科全書派なんて言葉が浮かぶ)、黄金の国ジパングのページを開いてある、マルコポーロの東方見聞録、ラフカディオ・ハーンKWAIDAN(怪談)そして、アインシュタインの相対性理論、等々。それがみな初版本ばかりなのだ。廃墟の建物をみるような(し、失礼しました)、じーんとくるカンドー。そうそう古世界地図も良かったな。わが日本のいびつな形にうふふ。今の日本の姿のようだった。

ラ・フォンテェーヌの寓話詩;挿絵(ギュスターブ・ドレ)


そして、日本画の数々。清方の”花吹雪・落葉時雨”ほか、竹内栖鳳・観山・大観の”観音、猿、鶴)なども楽しめた。ちらしは、その一部の鶴。

3月28日で終了してます。すみません。井上ひさしさんと同じ遅筆堂なもんで。

清方 ”花吹雪・落葉時雨”
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