梅の季節になると熱海MOAの国宝紅白梅図屏風、カキツバタの咲く頃には根津美術館の 国宝燕子花図屏風。そしてお正月には三井記念館の国宝雪松図屏風にお参りに行くのが年中行事になってしまった(笑)。それほど、魅力的な作品。円山応挙、唯一つの国宝。最高傑作といわれる。その作品が三井に伝来しているは、豪商三井家が応挙のパトロンだったから。
六曲一双で、右隻は、堂々とした黒松に雪が降り積もる。雪は和紙の地肌の色というから驚く。本当の雪みたい。そして、左隻には二本の赤松に積もる雪。母と子のような松だと感じる人もいる。そういわれればそう。近寄ってみると、松の葉が針のように描かれている。ここでも雪は描かずに描いた。そして背景は金泥。お正月にぴったりの、おめでたい屏風だ。
絵ハガキから。国宝雪松図屏風。
これだけでも十分なののに、お馴染みの国宝志野茶碗・銘卯花墻卯。国産茶碗では二つしかない国宝のひとつ。
そして、テーマの雪と月と花の名品があちこちに。抱一の秋草に兎図襖とか三井朗作の草花図とか。道入の黒楽茶椀銘雪夜も。月もよく探すとあちこちにぽっかりと浮かんでいた。おめでたい正月らしい展覧会だった。
京都からの投稿です。京都三日目は、大阪へ日帰り出張(笑)。今宮戎神社の十日戎と、よしもとで初笑い。ほんまにおもろい1日だった。今日は、京都の街歩きです。