京都二日目は、西陣とお西さん、と西を並べてみました(笑)。はじめから、そうゆうテーマで散歩したわけではなく、偶然、こうなった。ぼくが、西陣織会館で開催されている琳派展をみてみたい、家内が先日テレビでみた西本願寺の国宝唐門をみてみたい、というので合わせて見学したというわけ。
西陣まではホテルから歩いて行った。梨木神社の手前の門から御苑に入り、御所の建礼門を横にみて、蛤御門に抜ける。
建礼門 御所の正門
蛤御門 開かずの門だったが江戸時代の大火でようやく開いたので、この名がついた(笑)。蛤御門の変。
ここから北へ上がり、一条通りへ。角の虎屋が。ここが発祥の地かな。御所の前とは、いい場所だこと。
虎屋の残雪羊羹
先に進むと、左に楽美術館と案内が。一度、入ってみたかった。ここで1時間ほど見学。とても良かった。別に感想記事の予定。
楽美術館
一条通りに戻ると、そのすぐ先は一条戻り橋。この付近で応仁の乱が始まったという。山名宗全率いる西軍の陣地が近くに置かれていた。のちに地名となった。ちなみに東陣は細川勝元。地名は残らなかったが、勝元は龍安寺を創建、兵庫県朝来の天空の城として有名な竹田城を築城し、これらは残った。
平成7年まで使用されていた戻り橋の欄干が、近くの晴明神社の境内に移築されている。
晴明神社は観光客で賑わっていた。
そして、すぐ先が、西陣織会館。ちょうど、着物ショーがはじまったところだった。遊びの神様の配慮に感謝。琳派400年記念きものショー。
着物の柄をご覧ください。風神雷神が!
フィナーレ
そして展示室。一番観たかったのはこれ。平成の至宝、爪搔本綴織 ”風神雷神”
4人の西陣伝統工芸士が、「西陣爪搔本綴織(つめかきほんつづれおり)」で取り組んだ。1日1~2センチ、7年かけて完成。本物と見紛うばかり。素晴らしい作品だった。写真禁止なので建仁寺の宗達”風神雷神図屏風”で代用します。
西陣地区は本阿弥家旧跡、光琳、乾山の墓所のある泉妙院、宝鏡寺、茶道関係施設など、まだまだ訪れたいところがあったが、次回に回すことにした。
そして、バスに乗ってお西さんへ。家内の実家の宗派はお西さん。西本願寺の南側、北小路通りに面して国宝唐門がある。素晴らしいの一言。
飽きずに一日中でも眺めていられるということで”日暮門”と呼ばれている。唐破風の屋根を付けた四脚門。檜皮葺の入母屋造の桃山時代の建造物。京都の国宝三唐門の一つで、秀吉の伏見城から移築されたもの。
西本願寺はいつもバスの窓から見ているだけだった。今回、はじめて境内に入り、国宝・御影堂、国宝・飛雲閣、重文・太鼓楼などを拝見した。
御影堂を背景に樹齢400年の大銀杏
飛雲閣 塀の外から
太鼓楼
お西さんが旗を振って、見送ってくれた。
そして、京博に向かう。