先日、友人と横浜にぎわい座に、ダメじゃん小出の漫談・コント、”新春18切符”を観に行った。ぼくも、すっかりダメじゃんのフアンになり、もう3回目になる。時事ネタが多いが、今回は演題名からも知れるように、自身が長年の趣味である鉄道ネタだ。二時間、ぶっ通しの演技で、満員の観客を湧かせる。
最後のネタが、東急電鉄で長年、働いてきた車両、通称”アオガエル”のこと。昭和32年に製造され、東急東横線からはじまり、大井町線、目蒲線などで働きつづけたが、最後は熊本電鉄に引き取られ、現在も一両編成で、二車両が現役で活躍している。当時としては最先端の超軽量車両5000系、アオガエルの車両は日本中探しても、ここにしかないのだそうだ。
ダメじゃんは、博多の公演を終えたあと、はじめて九州新幹線に乗り、アオガエルをみに行った。その活躍の様子を動画にも撮った。上熊本から北熊本まで実際に乗って、つり革が大揺れして荷台にぶつかるシーンなども撮った。つり革くんからみた人間観察のコントをした後だったから大爆笑。
そして、ふたつの車両を老夫婦にたとえたコントがはじまった。華やかに活躍した東京時代、そして、定年後、第二の人生を熊本で送り、いよいよ最晩年を迎えている。しばし、笑わさせ、おわりに、ほろりとさせる。ダメじゃん小出の芸が冴える。
実は、家内が熊本出身で、熊本電鉄の車両をみたこともある。でもそれが、ぼくの若き日の通勤電車であった東横線の車両であったとは、夢にも思わなかった。そして、渋谷のハチ公前にモニュメントとして置かれている、緑の車両がまさに、アオガエル第一号なのだそうだ。
それで、昨日、渋谷ブンカムラでのバンクス花譜集を観に行ったとき、アオガエルの写真を撮ってきたので、ご紹介したい。
まず、ハチ公との位置関係。ハチ公は、毎日、アオガエルを見ています。
そして、正面右から。よくみると、可愛い顔をしてますね。二つの窓が蛙の目のような。左目の上に名誉の5001の数字。5000系第1号車の印。
うしろからみると。NHKのゆるきゃらが。
内部。つり革ははずされている。NHKの宣伝が多い。NHKに乗っ取られたか(爆)。
このアオガエル電車の由来と履歴が説明されている。記念すべき第1号車。昭和29年に制作され、昭和45年まで東横線で活躍。その後、田園都市線、大井町線、目蒲線等、転籍を繰り返し、昭和61年に上田交通に譲渡。平成5年廃車。平成6年、長津田操車区に保存。平成18年、ハチ公前に設置。その際、18メートルの車両を11メートルにカットされた。
現在も熊本で活躍中。5101号。(昭和32年生まれ)
(熊本電鉄ホームページより)
なお、都営三田線の車両も同電鉄(藤崎宮前~御代志間)で使用されている。この車両はインドネシアでも働いているとのこと。
こんどの熊本行きのときには、ぜひ乗車させてもらおう。
アオガエルさん、まだまだ、がんばって!