笑い納めは浅草だったので、初笑いも浅草と思っていた。どっこい、世の中、思い通りには進まないもので、何と、初笑いは大阪みなみ、なんばグランド花月となった。気まま旅行で家内と京都に宿泊していたが、今宮戎神社の十日戎に行く気になって、それならば、よし、よしもと、もとなった。幸い、当日券も残っていて、3時間余りの演芸を存分、楽しむことができた。
西川きよしの漫談がよかった。もう少し衰えているのかと思ったが(笑)、とんでもない、やすきよ時代と変わらぬ、テキパキさで、館内を沸かせた。ヤッちゃんならこうはいきまへんで集や、具志堅用高さんの迷言集やら、さらに、あほの坂田のあほぶりとか、最近の、マッサンの出演依頼がきたとき、主演女優が外人だと聞いて、うちの奥さんもアメリカ人ですがいかがですかとお願いした話とか(爆)。そうそう、お得意のぎょろ目も、たっぷり見せてもらって大満足。
大木こだま・ひびき、月亭八方、そしてお馴染み、オール阪神巨人。どれも面白かった。観客もよく笑い、ついこちらも乗ってしまう。そして、休憩のあとは、吉本新喜劇。近年、関東では、上方喜劇がほとんどみられなくなっているが、ぼくらの世代は上方喜劇で育ったようなもの。花登筺作演出、昆ちゃんや茶川一郎、そして雁之助、小雁らの”番頭はんと丁稚どん”。藤田まことと白木みのるの”てなもんや三度笠”。そうそう藤山寛美の舞台も懐かしい。
演目は”すち子の湯けむり温泉ラブ旅行”。すち子が働く旅館に、有名野球選手と売出し中の女優がお忍び旅行にやってくる。さらにその証拠写真を撮ろうとするパパラッチがあとをつける。さて、どんなドラマが。すち子の縦横無尽な活躍で、まとまるものもまとまらず、よけいこんがらせて、めちゃめちゃにする。すち子が何かことを起こすたんびに爆笑の渦。丁稚どん時代を彷彿とさせるようなどたばた喜劇。家内も大笑い。それにしても、すち子役のすっちーの上手なこと。きっと全国区になる!がんばれ、すっちー。東京に来たら、絶対、観に行く!
千日前を散歩。
二度掛けはご遠慮ください、の法善寺の水かけ不動さま
ソースの二度づけご遠慮ください、の串かつおじさん
アホの二度づけ歓迎します、の坂田さま。またきてね
えべっさんとよしもと、大阪らしい、おもろい一日だった。