堀切峠の道の駅から30分も走ると、そこが鵜戸神宮。はじめての参拝でわくわく。なんと断崖の洞窟に本殿があるという。だから、石段を下りて、参拝するという全国的にも珍しい”下り宮”。300段もあり、”運動神宮”の別名もありますと、博識のガイドさんが教えてくれる。
さて、参道を進む。途中でジャカランダの花が迎えてくれる。
はじめは登り、隧道をくぐると鵜戸神宮の山門が現れてくる。
ここから本格的な下り坂がはじめる。人生下り坂が最高!そして、おおおおっのオ、洞窟が現れる!
この中に本殿が!
ここで宮司さんが鵜戸神宮の由緒を説明して下さる。ここは神の世と人の世の堺にある神社です。その言葉が一番、印象に残った。本殿の鎮座する岩窟は豊玉姫が主祭神(日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊、神武天皇の父)を産むための産屋を建てた場所であったとの言い伝えがあるからだ。たしかに、神の世と人の世の堺の雰囲気。
悪夢を食べてくれる、獏(ばく)の彫り物が。
小さな皇子神社が隣りに。神武天皇の弟君がご祭神
洞窟の中にお乳岩がある。なかなかお乳の形に撮れませんというので、何度か挑戦。豊玉姫が去る時、自分の乳房をくってけて、主祭神はそこから垂れるお乳水でつくった飴を母乳代わりにしたという。おみやげ品でも売っている。ミルキーのような飴。
お乳水
運玉を男は左手で、女は右手で投げ、下の亀石の枡形に入れば願い事が叶う。ぼくは五つ、投げてゼロ。家内は一つ当たり!
奇岩が多く、祈願が叶うのだ。これは亀岩みたい。
上り坂の途中でおちちあめを買って、
神の世のワンコに送られて、人の世のワンコに迎えられ、バスに戻ったのだった。
めったにない、素晴らしい神社だった鵜戸神宮。次回は油津の港町の巻。寅さんのロケ地にもなったところ。どうぞお楽しみに。