2015年6月26日午前11時
今日も出掛ける時に、いつもの川でカルガモ一家と出会った。それが、ちょっとヒヤリとした場面だったものだから、やっぱり、カルガモ日誌につけておこうと思った。何故なら、天敵のカラスとのにらみ合いがあったのだ。昨日、ぼくがカラスの”七つの子”の替え歌として、カルガモの”六つの子”の歌をつくったのがお気に召さなかったのかもしれないと思った。
かあかあかあと、数羽のカラスが激しく鳴いている。カラス何故なくの?と尋ねたら、”からすはやまに かわいいななつのこがあるからよ かわいいかわいいと からすはなくの かわいい かわいいと なくんだよ”と答えるのかと思ったら、なんと、”カラスの勝手でしょ”だって。そして、ぎらぎらした視線の先には、あのカルガモのお母さんと六つの子たちが!
赤頭巾ちゃん気をつけて!とぼくは心の中で叫んだ。でも、心配はいらなかった。お母さんの視線は、しっかり狼烏に向かっていた。狼なんか恐くない!という強い視線だった。
しばらく、睨み合いがつづき、お母さんは、突如、まるで狼烏を脅かすように、羽をばたばたさせた。狼烏は一瞬、ひるみ、コワイコワイコワイとカラスは鳴いて、立ち去った。ほっ!
ちょっと、ひやりとした場面だった。お母さんはやさしいだけではない、ほんとうに強い、まるで、あの怪傑黒頭巾のようにみえたのだった。
カラスが狙っている
お母さんはカラスを睨み返している。
そして、羽をばたつかせ、カラスを追いはらったあと、子供たちを呼び寄せる。まだ。視線はカラスの後を追っていた。
そういえば、今日の朝焼けは、赤頭巾ちゃん気を付けて風な朝焼けだった。