先日、箱根のポーラ美術館に行ったとき、珍しい形態の植物の写真がいくつも載っている展覧会のちらしを見つけた。面白そうだなと思って、昨日、飲み会の前に寄ってきた。銀座一丁目のポーラ・ミュージアム・アネックスで開催されている”ウルトラ植物博覧会”である。エレベーターで3Fに上がると、ガラス越しに、たくさんの植物が、まるでオブジェのように並んでいるではないか。入ってみて、びっくり。一つひとつの植物の個性的なこと。これらを、世界各地から蒐集してきたのが、西畠清順さん。幕末から150年も続いている植木卸問屋さんの五代目だそうだ。入場無料で、立派な図鑑冊子は頂けるし、何よりも、撮影OKというのがうれしい。幾つか面白い植物を紹介してみましょう。18禁のものも含まれていますので、お楽しみに(爆)。
中へ入ってみましょう。見物人も結構、来てます。
受付さんの机。これもある植物の気根から出来ているそうです。
この堂々とした姿にはほれぼれ。ユッカ・ロストラータ。これで、リュウゼツランの仲間らしい。メキシコ生まれ。
そして、若冲の絵の中に出てきそうな曲がった竹。これは日本産で金明孟宗竹。(ここでは、はっきりしないが)緑色と黄金色が交互に節をつくる変異種。
このふたつの巨人をうしろに従えて、これまた日本史上最大級といわれる亀甲竜。メキシコ産でヤマノイモ科。絶景かな、絶景かな。
はっとするような美しさ。和名が”砂漠の薔薇”。イエメンで見つけたとのこと。現地では、この30倍も大きなのも見たそうだ!イエ、イエ!これで、キョウチクトウ科。
西畠さんがマダガスカルでバオバブの巨木(ビルのような大きさ)をみたときの感動は忘れられないという。ここのは、盆栽仕立て。星の王子さまにでてくる大きな木はこれだって。
お待ちどうさま。そろそろ18禁のを。これです!
はあ?と思う方はこれをセットでみれば、なるほど、なるほどと(爆)。
上のはブタゴヤシの種です。”世界一卑猥な種子”といわれているそうです。可愛そうに
。下のはソテツワラビ。グリーン屋さんに今、人気が出ているとのこと。
一転、世界一恐い種を!この棘のような実を踏んだら最後。ライオンが棘を抜こうすると、口の中にぐさり。これが邪魔して、餌が食べられない、結局、餓死するそうだ。おお、コワッ!南アフリカ産のゴマ。
こちらの方がもっと、コワイ実かもしれない。まるで人の手みたい!
でも、道路に落ちていた手袋を誰かが拾って、木の枝に掛けておいたと思えば、ほのぼのとした気分になるかも。 インドのミカン。はっきり言って、たべたくない。
とても、たのしい博覧会でした。ありがとうございました、高畠さん!
エレベーターで下に降りたら、ポーラビルのショーウインドウから声がかかったような気がした。振り向くと、”酔っ払いの木”(手前)が、飲み会に行くぼくを見送ってくれていた。