この春、鴨川沿いの半木(なからぎ)の道の枝垂れ桜を見物した。すばらしい桜のトンネルだった。その道を上流に上がれば、下賀茂神社があり、さらに上流に上賀茂神社がある。そのときはどちらの神社にも足を延ばさなかった。延ばしておけばよかったなと、今回、上賀茂神社を訪ねてそう思った。
境内に枝垂れ桜の銘木がいくつもあるんだもの。鳥居をくぐってすぐに緑の枝垂れ桜が数本。緑色を桜色に変換想像して(汗)、是非、来年は行かねばと思った。
そして、二の鳥居をくぐると、まず迎えてくれたのが、立砂ふたつ。神代の昔に御祭神・賀茂別雷神(上賀茂神社の正式名はこれで、かもわけいかずちじんじゃ)が降臨された本殿裏のうつくしい円錐形の神山に因んだもので、神様が降りられる憑代(よりしろ:依代)である、と説明がある。うしろの建物は、細殿(ほそどの)で、寛永5年(1628)造替で重要文化財。行幸の際及斎王の御著到殿。
そして、本殿特別参拝。中門に垂れ幕が。本年10月、第42回式年遷宮とある。受付で特別参拝料金500円を納め、首に”上賀茂神社特別参拝”とかかれたたすきを掛け、直会殿へ。若い神職の方が、賀茂別雷大神降臨の神話などを説明され、お祓いを受け、いよいよ神様がお住まいの場所、本殿・権殿へ。神様はいつもは本殿にお住まいだが、今は式年遷宮の工事のため、権殿にお移りになっている。なお、式年遷宮とはいっても、新築するわけではなく、一部改修するだけとのこと。ぼくらは、普段、天皇と宮司しか入れないという本殿に入り(神さまが移動しているので可能になった)、お砂を蒔くという貴重な体験をさせてもらった。
中門 ここから先は撮影禁止。神域内の建物は、流造りの典型的な建造物として国宝に指定されている。
片岡橋
”ならの小川”に架かる橋。夏越大祓も行われる。風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける(小倉百人一首)
外幣殿
上賀茂神社の神官屋敷が並ぶ社家町も歩いてみた。風情がありますね。
んまあ、こんなところに住んでみたいと、やきもち焼く女性は、みな、焼きもち屋さんに飛び込みました。家内もね。
さて、今日は湘南新宿ラインで遠足(汗)。山種、ブンカムラ、松濤の三館制覇なるか。プラス、居酒屋