おはようございます。3泊4日の北陸旅のレポもいよいよ最終回となります。
兼六園の素晴らしいカキツバタを楽しんだあと、随身坂口から園外に出ると、そのすぐ先が石川県立美術館である。
コレクション展が開催されていて、野々村仁清の国宝・色絵雉香炉を見ることができる。雌雄の対になっていて、国宝は雄で、雌の方は重要文化財だという。ぼくら素人にはその差が分からないが、微妙な差があるのだろう。これだけが写真撮影可能だったので何枚か撮った。
国宝・色絵雉香炉
重文・雌雉香炉
ほかの部屋のコレクション展はどういうわけだか、撮影不可で残念だった。今期は”前田家/武の装い”というテーマで、加州刀や加賀象嵌鎧などの展示があった。名刀のすばらしい刀紋などを観賞した。今後の展示予定を見ると、若冲展や広重展などもあり、相当、幅広いジャンルの美術品を所蔵しているようだ。
美術館の近くが、竹橋にある国立近代美術館・工芸館の移転先で、現在工事中だった。ここに来るのか、なるほどと思う。21世紀美術館も近いし、一大美術館エリアになることだろう。
雨も降っているし、そこから、タクシーに乗り、最後の訪問先、長町の武家屋敷跡に向かった。唯一の公開武家屋敷である野村家の前に車は止まった。運転手さんの話によると、ここは観光ミシュラン二つ星で、最近は外国人の客が多いそうだ。たしかに、屋敷内に入ると、欧米系の外人の姿が目についた。
奉行職の加賀藩士・野村伝兵衛信貞の屋敷跡で、格式を重んじた当時の建築様式を知ることができる。狩野派の画人・佐々木泉景による山水画の襖や、総檜造りの格天井、ギヤマン入りの障子戸などが見所とのこと。また庭園も素晴らしい。樹齢400年の山桃、椎の古木、大雪見灯篭、大架け橋とが絶妙なバランスで配置されている。また、石造りの階段を上ると茶室があり、眼下に庭園というつくり。
門
床の間
上段の間
庭園
野村家見学のあとは、土塀がつづく長町武家屋敷跡を散策。風情のある通りである。
大野庄用水
新家邸長屋門
長町の武家屋敷跡をそぞろ歩き、ぼくらは金沢駅へ向かった。
富山、高岡そして金沢と、とても楽しい4日間の北陸旅であった。是非、再訪したい(完)。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!