北尾トロさんが'00年に出した「ぼくはオンライン古本屋のおやじさん」の続編「ヘンな本あります ぼくはオンライン古本屋のおやじさん2」を読みました。前作が'99年10月にオンライン古本屋をオープンするまでを描いていたのに対し、今回はその後'03年までの出来事を書いたものです。
'00年には、めでたく1周年を迎え、月間の売り上げは20万弱、利益はほんのわずかでしたが、個人出版に手を染め「シークレット・オブ・ドラァグクイーン」を出版し書店さんとのつきあいが生まれ、オンデマンド本(1册から作れる本)を製作するも経費がかかり1册2800円で売る事になったり、オンライン古本屋さんたちとの交流も生まれ、『ダ・ヴィンチ』で「ススメ! 杉並北尾堂」の連載も開始されます。
'01年には、ブックカフェ@西荻サパナを2ヶ月開店し、「なんて素敵!」を発刊。オンライン古本屋を紹介していた人気サイトが管理人の都合のため閉鎖に追い込まれたため、それに替わるものとしてオンライン古本屋の有志がサイト「ふるほん横町」を立ち上げるも挫折。フリーペーパーの発刊にも挑戦し、月間売り上げ30万円を達成(しかし、1ヶ月限りでした)。古本屋店主として取材を受けることが増加するも、利益の少なさに取材者は皆驚きます。
'02年には、北尾堂ブックカフェ@サパナを3ヶ月開店。しおり、トートバックなどオリジナルアイテムを製作。オンライン古書店顔見せ興業@渋谷パルコ・ロゴスギャラリーに参加し、中くらいの成功。府中伊勢丹古本市にも参加するも惨敗。
そして'03年1月28日に1人で140册近い本を一度に注文する人が現れたところで、この本は終わります。
前半では、話題別に細かい話が語られ、後半は作者が毎日だしているメルマガに書かれた日記が掲載されています。
読んでいて感心するのは、著者は本当に本が好きなんだなあ、ということです。古本屋の仕事は本を売ることが一番であるように思われますが、実は売れそうな本を仕入れることが第一で、著者はサイトを見て申し込んで来た客からの買い取りと、古本屋で安く売られている本を買って仕入れる2通りの方法で仕入れを行います。仕入れた本が売れ、それが未読の本だったりすると、未読のまま売るのはもったいないと思い、梱包作業の最中に著者は読み始めてしまったりするんですよね。それで寝るのが真夜中の3時、4時になることがざらなのです。また、本を売るというより本に囲まれていることに幸せを感じるようで、古本屋にいるとそれだけで幸せになれるというのですから、堂に入った本好きと言えるでしょう。
私もヤフーオークションやアマゾンで古本を買い、読んだ後ヤフーオークションで売っていますが、買った値段を売った値段が上回ることはまずありません。著者に言わせれば、古本の相場など無いに等しく、高く買ってくれる客が集まるところへ持って行けば、他で安く売られているものでも高い値段で売れると言います。やはりそのためには本に対する知識がないとどうしようもありませんね。
とにかくこれからオンライン古本屋を始めたいと思う人には必読の書です。
'00年には、めでたく1周年を迎え、月間の売り上げは20万弱、利益はほんのわずかでしたが、個人出版に手を染め「シークレット・オブ・ドラァグクイーン」を出版し書店さんとのつきあいが生まれ、オンデマンド本(1册から作れる本)を製作するも経費がかかり1册2800円で売る事になったり、オンライン古本屋さんたちとの交流も生まれ、『ダ・ヴィンチ』で「ススメ! 杉並北尾堂」の連載も開始されます。
'01年には、ブックカフェ@西荻サパナを2ヶ月開店し、「なんて素敵!」を発刊。オンライン古本屋を紹介していた人気サイトが管理人の都合のため閉鎖に追い込まれたため、それに替わるものとしてオンライン古本屋の有志がサイト「ふるほん横町」を立ち上げるも挫折。フリーペーパーの発刊にも挑戦し、月間売り上げ30万円を達成(しかし、1ヶ月限りでした)。古本屋店主として取材を受けることが増加するも、利益の少なさに取材者は皆驚きます。
'02年には、北尾堂ブックカフェ@サパナを3ヶ月開店。しおり、トートバックなどオリジナルアイテムを製作。オンライン古書店顔見せ興業@渋谷パルコ・ロゴスギャラリーに参加し、中くらいの成功。府中伊勢丹古本市にも参加するも惨敗。
そして'03年1月28日に1人で140册近い本を一度に注文する人が現れたところで、この本は終わります。
前半では、話題別に細かい話が語られ、後半は作者が毎日だしているメルマガに書かれた日記が掲載されています。
読んでいて感心するのは、著者は本当に本が好きなんだなあ、ということです。古本屋の仕事は本を売ることが一番であるように思われますが、実は売れそうな本を仕入れることが第一で、著者はサイトを見て申し込んで来た客からの買い取りと、古本屋で安く売られている本を買って仕入れる2通りの方法で仕入れを行います。仕入れた本が売れ、それが未読の本だったりすると、未読のまま売るのはもったいないと思い、梱包作業の最中に著者は読み始めてしまったりするんですよね。それで寝るのが真夜中の3時、4時になることがざらなのです。また、本を売るというより本に囲まれていることに幸せを感じるようで、古本屋にいるとそれだけで幸せになれるというのですから、堂に入った本好きと言えるでしょう。
私もヤフーオークションやアマゾンで古本を買い、読んだ後ヤフーオークションで売っていますが、買った値段を売った値段が上回ることはまずありません。著者に言わせれば、古本の相場など無いに等しく、高く買ってくれる客が集まるところへ持って行けば、他で安く売られているものでも高い値段で売れると言います。やはりそのためには本に対する知識がないとどうしようもありませんね。
とにかくこれからオンライン古本屋を始めたいと思う人には必読の書です。