北尾トロさんの'97年の作品「彼女たちの愛し方」を読みました。
レズビアンの人たち、バイセクシュアル(男性女性両方が恋愛の対象になる人)たちにインタビューと写真撮影(時にはヌード)を行い、彼女たちの生活ぶり、考え方を探り出すという企画で生まれた本です。
胸に秘めていたエネルギーが、友人の自殺、好きな女性への告白ができたことを通じて、一気に噴き出し、行動的になった女性。彼女は男と寝る時には全然気持ちよくないので濡れないが、女性と寝る時には濡れるし気持ちいいと言います。そして自分に正直で、まじめに生きているのが一番だと言います。
一般にレズの人は安心して飲める店が少なく、新宿2丁目に10件ほどあるだけなのだそうで、レズを見下す世間の偏見は激しいので、それに対抗するには強く、明るく生きようと思う人が増えている、という女性。
レズの子の多くが始めは自分は異常なのだと思い、隠そうとしますが、同性の恋人ができて喜びを感じることで、偏見から逃れて行くケースも多いとのこと。
バイセクシュアルの女性は、ストレート(男性が好きな女性、女性が好きな男性)にも自分たちのことを理解してほしいし、もし理解できなければそのことを恥じてほしい、とまで言います。つまり世界の多様性を認めようとしない人はそれだけ偏狭な世界に自分が生きていることを認識してほしいということです。
一番大切なのは友情と愛情。人が人をすきになって、それがたまたま男だったり女だったりするのは自然だし、愛し方もいろいろあって当然。セックスという行為に特にこだわらず、男女にもとらわれず、相手を一個の人間として見ることが大事なのだ、と彼らは主張します。従って、そこには様々なカップルが誕生し、ハッピーな生活を送ることになります。
この本を読んで感じたことは、レズビアンやバイセクシュアルな人というのは、自分に素直に生きる勇気を持つことによって、とても人生を肯定的に捕え、エンジョイしているということです。そして自分に素直になることにより、自尊心が生まれ、それがまた自分という人間を自分が受け入れるという、いい循環ができているということです。これを読んで、男女の関係ではうまくいかない人は同性とつきあってみるというのも一つの選択肢だと思いました。日本ではまだ同性同志の結婚が認められないなど、法整備が遅れていますが、早くこうした人たちが普通に生活できる環境になってほしいと思いました。
レズビアンの人たち、バイセクシュアル(男性女性両方が恋愛の対象になる人)たちにインタビューと写真撮影(時にはヌード)を行い、彼女たちの生活ぶり、考え方を探り出すという企画で生まれた本です。
胸に秘めていたエネルギーが、友人の自殺、好きな女性への告白ができたことを通じて、一気に噴き出し、行動的になった女性。彼女は男と寝る時には全然気持ちよくないので濡れないが、女性と寝る時には濡れるし気持ちいいと言います。そして自分に正直で、まじめに生きているのが一番だと言います。
一般にレズの人は安心して飲める店が少なく、新宿2丁目に10件ほどあるだけなのだそうで、レズを見下す世間の偏見は激しいので、それに対抗するには強く、明るく生きようと思う人が増えている、という女性。
レズの子の多くが始めは自分は異常なのだと思い、隠そうとしますが、同性の恋人ができて喜びを感じることで、偏見から逃れて行くケースも多いとのこと。
バイセクシュアルの女性は、ストレート(男性が好きな女性、女性が好きな男性)にも自分たちのことを理解してほしいし、もし理解できなければそのことを恥じてほしい、とまで言います。つまり世界の多様性を認めようとしない人はそれだけ偏狭な世界に自分が生きていることを認識してほしいということです。
一番大切なのは友情と愛情。人が人をすきになって、それがたまたま男だったり女だったりするのは自然だし、愛し方もいろいろあって当然。セックスという行為に特にこだわらず、男女にもとらわれず、相手を一個の人間として見ることが大事なのだ、と彼らは主張します。従って、そこには様々なカップルが誕生し、ハッピーな生活を送ることになります。
この本を読んで感じたことは、レズビアンやバイセクシュアルな人というのは、自分に素直に生きる勇気を持つことによって、とても人生を肯定的に捕え、エンジョイしているということです。そして自分に素直になることにより、自尊心が生まれ、それがまた自分という人間を自分が受け入れるという、いい循環ができているということです。これを読んで、男女の関係ではうまくいかない人は同性とつきあってみるというのも一つの選択肢だと思いました。日本ではまだ同性同志の結婚が認められないなど、法整備が遅れていますが、早くこうした人たちが普通に生活できる環境になってほしいと思いました。