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当時、妻のおなかにいた息子ジャンギュンさんは還暦をはるかに 過ぎてこの日・・・

2015-10-22 | 韓国あれこれ・・・

南北離散家族再会

新婚7カ月で生き別れの夫婦、65年ぶりに再会

 
南北離散家族再会:新婚7カ月で生き別れの夫婦、65年ぶりに再会

 

 中折れ帽をかぶった白髪の男性が20日、金剛山面会所に入った。チェ・フンシクさん(88)は周囲を見回しながら独り言で「あっちかな」と繰り返した。

  「ああ、お父さん!」。フンシクさんは、大きな声を上げて駆け寄ってきた息子ヒヤンさん(65)を見つけるとすぐに抱きしめた。父も息子も目がたちまち赤 くなり、涙があごを伝った。フンシクさんは65年ぶりに会った息子と5分間抱き合い、帽子を落としても目をこすっていた。

 フンシクさんがいすに座ると、韓国から来た孫が「おじいちゃん」と駆け寄った。フンシクさんは何も言わずハンカチで涙をぬぐった。ハンカチが涙でぬれた。

  フンシクさんは隣に座る妻イ・オクヨンさん(88)に手を差し出したが、オクヨンさんは「年を取っているのに手をつないでどうするの」と、握らなかった。 フンシクさんは妻に「(北朝鮮に行った後)10年間は一人でいたんだが…。いつ統一されるか分からなくて…(北朝鮮で結婚した)」と言った。

 フンシクさん家族は、6・25(朝鮮戦争)が発生した1950年、慶尚北道聞慶市で暮らしていた。同年8月に家族と床についたフンシクさんは「ちょっと(訓練所に)行ってくる」と言ったまま軍に徴集され、それから65年間戻らなかった。

  妻と息子は今でもフンシクさんが北朝鮮に行く前に建てた聞慶市内の家で暮らしている。息子ヒヤンさんは「母は引っ越ししたら父が帰ってこられなくなると 言って、引っ越ししなかった。母は再婚もしていない」と言った。妻オクヨンさんは腰が悪く、車いすに乗って再会場所まで来た。

  オ・インセさん(83)もこの日、韓国から来た妻イ・スンギュさん(85)と息子のジャンギュンさん(65)に会った。インセさんは家族に会うなり、むせ び泣いた。インセさん夫妻は1949年に結婚し、忠清北道清原郡で暮らしていた。翌年戦争が始まり、インセさんは知人から「10日間だけ訓練を受ければい い」と誘われ付いていったきり、行方不明になった。結婚して6カ月と20日目のことだった。当時、妻のおなかにいた息子ジャンギュンさんは還暦をはるかに 過ぎてこの日、父の前に立った。ジャンギュンさんは生まれて初めて会った父にひざまずき、「生きていてくださって、ありがとうございます」と言った。

金剛山共同取材団 , チョ・ベッコン記者
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