どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

履く足があれば・・・・

2015年10月27日 | 日記
本日 桐箪笥の中を整理し終える

家の中はまだまだゴミの山ではあるけれど かなり進んだ

霊の姿が足元から少しずつ消えていくといった映画のワンシーンのように 家から二人の魂が抜けていくような気がする

少し前までは いつ戻ってきても困らない家だったのに


寂しくもなり これがひとの営みであり定めだと自分に言い聞かせた

労働者だった時 週末の休みに僅かでも進めておけばと思わなかったわけでもなく またほんの1時間程度ならできたはずなのに 私は退職まで延ばした

それは ひとつことを始めるとなかなか止められなくなる自分の性格を知っていたせいもあるし そうなったら大変だという気持ちと同時にめんどくさいとも思ったのは確かだけれど 色々な意味で覚悟をしなければ手をつける気になれなかったというのが本音かもしれない

私自身が 人生の最後の階段を見上げる踊り場に立ったと自覚するようになったからこそ 寂しいとか大変だとかいった気持ちを超えて出来るようになった

退職は勿論 色々な意味での自由を求めたからではあるけれど 家の整理が無かったら私はふんぎりがつかず(あるいは言い訳が考えられなくて) まだ労働者でいたかもしれない


忙しかった時 親は私の体のことを心配し 安易にも仕事を辞めたらどうか とまで言った

辞めてそう簡単に次の職が見つかるご時世でも無く また 私が遊んで暮らせるほどの余裕が家にあるわけでもなく 両親が 私が老いて死ぬまで健康で生きていてくれるというなら大いに甘えてもいいけれど そんなことはありえない

それに第一 私はこの仕事自体も仲間も嫌いでは無かった

心配してくれるのはありがたいけれど 無責任な発言だよなぁ と心の中で思っていた

家の整理をするという仕事を そして そのために退職するというきっかけを 親が私に最後のプレゼントとして贈ってくれたように今は思える

その時々に応じて何が一番大事かを考えて やるべきことをやる


部屋をぐるり見回してもまだそう物が減ったようには見えないだろうけれど 中身は随分と減ってるんだよ~

お気に入りも記念の品もあったかもしれないけれど おいおい あらあら それも捨ててしまうの というあなたたちの声は無視します

大事だったら生きていなさい!

あっ でもまだ靴はそのままだよ~ 履く足があれば・・の話だけれど・・・・
コメント (2)
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