京都の法然院で
「高畑早苗 京都法然院展」が開催される。
高畑早苗 京都法然院展
ニュ-ヨ-ク、パリ、シアトル、キュ-バ、東京、前橋の様々な環境に暮らす21人の友人をインタビュ-し、描くことによって、「私」の自我を表現したセルフポ-トレイトのシリ-ズ、Intimate Reflections1991-1995 「生まれ出た自画像たち」は、東京、佐賀町エキジビット・スペ-スから1995年10月にスタ-トした展覧会です。
その後、群馬、フリッツ・ア-トセンタ-に於ての前橋展を経て、今回は7月12日(金)より24日(水)まで、京都、法然院の方丈及び講堂にて巡回展が開催されます。
(方丈は1687年にもと伏見にあった後西天皇の皇女の御殿を移建したもの)両脇に庭園を臨む七十畳の方丈には通常、狩野光信筆(桃山時代)、堂本印象筆の襖絵が納められてありますが、夏期保管のため取り外され、その場所に等身大(194×130cm)の肖像画17点(キャンバスに油彩)が並びます。
上野千鶴子さんとレベッカ・ジェニソンさんの
トークセッションもある。
高畑早苗展 トークセッション:
「Wear me! 生きのびる私・私たち」
7月12日(水) 午後6時~8時
於:方丈 (法然院)
ゲスト:
レベッカ・ジェニソン(美術史、京都精華大学人文学部教授)
上野 千鶴子(社会学者、東京大学教授)
ナビゲーター:高畑 早苗
参加費:1000円
定員 100名
予約は法然院 Tel.075-771-2420
E-mail:Byakurenja@aol.comまで
高畑早苗さんの「絵」を知ったのは、
上野千鶴子さんの「文」とのコラボレーション
『あ・な・た・た・ち』(NHK出版/1995)。
『あ・な・た・た・ち 自我からの癒し』
上野千鶴子=文 高畑早苗=絵
さいしょの「あなたの好きなものは何?」も好きだけど、
この本の上野さんの「あとがき」もいいので紹介したい。
あとがき
上野千鶴子
すぐれた作品は、わたしの中からわたしも見知らぬわたしを、わしづかみでひき出す力がある。
高畑さんの作品は、そういう作品だ。
高畑さんに出会ったとき、わたしは即座にわたしたちが同じことをべつべつに考えてきたことを知った。
「どうしてこんな作品をつくろうとおもったの?」という問いに彼女が答えるのを聞きながら、わたしの中で「あ・な・た・た・ち」というコトバがかたちを結び、それを口に出すと彼女はその意味を直ちに理解した。
わたしたちは地球を反対廻りに廻って同じところでめぐり合った。
この18章の断章は、彼女との出会いがなければ、決してわたしの中から生まれることはなかった。これは「わたし」だろうか? これこそ「わ・た・し・た・ち」が生み出した作品だ。
わたしはお絵かきもできない。お歌もうたえない。踊りも踊れない。わたしはお字かきしかできないからそうしているけれど、もしそれもできないとしたら「作品」とはいったい何だろう?
あなたの存在そのものか「作品」かもしれない。そのとぎに?
あ・な・た・た・ち、がいてくれるだけで、それでいい。あなたとわたしの間に、わたしをわたしの檻からつかみ出して、世界へと連れ出してくれる通路がある。
高畑早苗さんの作品、京都までぜひ見に行きたいと思っている。
ひょっとしたら、上野さんにも会えるかも。
二日ぶりに帰ったら、7輪咲いていたオリエンタルリリー。
つぼみがふくらんできたカサブランカ。
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