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一期一会の
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つぼみを数えたら、全部で28個もある。
植えっぱなしだと年々花が小さくなるそうだけど、
みんな咲いたら壮観だろうな。
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今日も一日、雨のようだから、
昨日に続いて、情報公開ででてきた公文書を分析。
生活学習館の備品の分厚い「図書台帳」から、
排除されたと報道されている書籍などを特定した。
報道された新聞を全部読んだんだけど、
書名が特定されてるのは「世界日報」だけ。
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サンデー世界日報4月30日号より抜粋
県側は過激図書を排除 県センターの150冊対象に
過激な内容の書籍を含む約150冊が排除された福井県生活学習館(男女共同参画センターに相当)=福井市
県の方では、第二次男女共同参画基本計画を受け、福井県生活学習館(男女共同参画センターに相当)にある図書の見直しが起きている。
同館には、県の男女共同参画推進課がおかれ、年間を通じてさまざまな研修や講演会などが実施される。一階の書籍コーナーには二千冊余りの書籍がある。
近藤推進員は、そこに置いてあった『ジェンダーを科学する―男女共同参画社会を実現するために』(松本伊瑳子・金子篤子編)を手にしたところ、その過激な内容に驚きを覚えたという。・・・・・・・・・・ (略) ・・・・・・・・・・近藤推進員は、この宇野課長の回答にショックを受ける一方、同学習館にどのような図書が置かれているのか一日がかりで調査。
その結果、ジェンダーフリーを掲げるものが九冊、「男でもなく女でもなく」「専業主婦が消える日」「優しい去勢のために」「完全離婚マニュアル」など、およそ男女共同参画とは無縁の書物が多数あることに気付き、その必要性が非常に疑問視される書籍リストを作成。県議会議員や地元紙などに問題提起してきた。
こうした中で今年三月、この種の書物、約百五十冊が同センターの書棚から排除されたのである(別表参照)。過激なフェミニスト、上野千鶴子・東大教授の本では、『スカートの下の劇場』など十冊が排除本とされた。
宇野前課長(現在、総務部企画幹)は、本紙の取材に対して「政府の基本計画改定で、男女共同参画が目指す方向がより明確になった。それを受けての措置」と述べ、「今後も県民の声に耳を傾けながら柔軟に対応したい」と語った。
本家明美・男女共同参画推進課長は「宇野課長(当時)から排除するように指示があった。排除した本は、一般の人の目に留まらない倉庫のようなところにある」としている。
・・・・・・・・・・・・・ (以下略) ・・・・・・・・・・・・・・・・
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(サンデー世界日報2006.5.15より抜粋)
福井男女参画センター 過激な図書150冊排除
揺れる県生活学習館
・・・・・・・・・・・・・ (略) ・・・・・・・・・・・・・・
県の男女共同参画になじまない過激な内容として150冊の書籍が排除された福井県生活学習館=福井市 男女共同参画センターに相当する福井県の生活学習館(ユー・アイふくい)の情報コーナーには二千数百冊の書籍がある。そのうち、ジェンダーフリーを掲げるもの九冊、「男でもなく女でもなく」「専業主婦が消える日」「優しい去勢のために」「完全離婚マニュアル」など、およそ男女共同参画とは無縁の書物、約百五十冊が開架から撤去され、現在、内容が検討されている。
その判断材料となる書籍リストを提出した近藤實・福井県男女共同参画推進員は、きっかけを次のように語る。
まず、同館にある図書『ジェンダーを科学する-男女共同参画社会を実現するために』(松本伊瑳子・金子篤子編)を手にしたところ、その過激な内容に驚きを覚えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・ (略) ・・・・・・・・・・・・・・・
過激なフェミニスト、上野千鶴子東大教授の本は『スカートの下の劇場』など十数冊が排除されている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・ (略) ・・・・・・・・・・・・・ これに対して、今大地敦賀市議が十一日、抗議の記者会見を開くなど、フェミニストは巻き返しに懸命。これらの図書購入代金を三十万円と計算し、西川知事ほか県職員に連帯して金三十万円を返還するか、図書を直ちに本来の管理状態に復帰させるよう、監査請求している。・・・・・・・・・・・・・・・・・ (以下略) ・・・・・・・・・・・・・・
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名指しされている本を図書台帳から探した。
この作業、メチャ疲れました。
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結果は、150冊のうち、以下の45冊。
えーっ、とわたしの愛読書ばかりだ。
半分以上は本棚に並んでる。
ということは、いい本ばっかり(笑)。
いったいこの本たちのどこが問題なの?
上野さん関連の16冊は、所蔵のすべてみたいだから、
まさに現代版「焚書坑儒」(ふんしょこうじゅ)だ。
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▼『世界日報』掲載リスト-21冊(生活学習館・図書台帳より)
『男でもなく女でもなく』蔦森樹/勁草書房
『「主人」ということば』福田真弓/明石書店
『優しい去勢のために』松浦理英子/筑摩書房
『私の「女性学」講座 ジェンダーと制度』小松満貴子/ミネルヴァ書房
『私の目を見て』バーバラ・マクドナルト/原柳舎
『ちょっと変じゃない?』青木やよい/小峰書店
『結婚はバクチである』福島瑞穂/大和書房
『スカートの下の劇場』上野千鶴子/河出書房新社
『装置としての性支配』江原由美子/勁草書房
『男性解体新書』村瀬幸治/大修館書店
『なにが女性の主要な敵なのか』クリスティーフ・デルフィ
『フェミニズムはどこへ行ったのか』山下悦子/大和書房
『母性ファシズム』上野千鶴子他/学陽書房
『少し立ち止まって、男たち』東京女性財団
『売買春解体新書』上野千鶴子×宮台真司/つげ書房新書
『学校をジェンダー・フリーに』亀田温子/明石書店
『性の絵本』5冊 山本直英/大月書店
▼他で指摘されている書籍(『世界日報』本文記事他)-4冊
『結婚帝国 女の岐れ道』
上野千鶴子・信田さよ子/講談社/2004(福井県議会議事録より)
『ジェンダーを科学する―男女共同参画社会を実現するために―』
松本伊瑳子・金子篤子編/ナカニシヤ出版/2004
『完全離婚マニュアル』岡野厚子/ビジネス社/1994
『専業主婦が消える日』山田昌弘
▼ジェンダーフリーをかかげる本-9冊(生活学習館・図書台帳より)
『ジェンダーフリーの絵本1~こんなのへんかな? 』 村瀬幸浩/大月書店
『ジェンダーフリーの絵本2~生きるってすてき』橋本紀子 /大月書店
『ジェンダーフリーの絵本3~働くってたのしい』 朴木佳緒留/大月書店
『ジェンダーフリーの絵本4~女と男、これまで、これから』/中嶋みさき 大月書店
『シングル単位の社会論~ジェンダーフリーな社会へ』伊田広行/世界思想社
『シングル単位の恋愛・家族論~ジェンダーフリーな社会へ』伊田広行/世界思想社
『男女平等の本~ノルウェー・ジェンダーフリー教育用テキスト』
インゲル・ヨハンネ・アルネセン/男女平等の本を出版する会
『ジェンダーフリー教育~フェミニズムを学校に』
小川真知子・森陽子・女性学研究会/明石書店
『ジェンダーフリーは止まらない』上野千鶴子/松香堂
▼上野千鶴子さん関連の本?-16冊(生活学習館・図書台帳より)
『結婚帝国 女の岐れ道』上野千鶴子・信田さよ子/講談社/2004
『女遊び』上野千鶴子/学陽書房/1988
『女という快楽』上野千鶴子/勁草書房/1986
『主婦論争を読む1』上野千鶴子編/勁草書房/1982
『主婦論争を読む2』上野千鶴子編/勁草書房/1982
『接近遭遇』上野千鶴子対談集/勁草書房/1988
『あ・な・た・た・ち』上野千鶴子・高畑早苗/NHK出版/1995
『近代家族の成立と終焉』上野千鶴子/岩波書店/1994
『スカートの下の劇場』上野千鶴子/河出書房新社/1989
『セクシュアリティの社会学(現代社会学10)』
井上俊・上野千鶴子・大澤真幸・見田宗介・吉見 俊哉編集委員/岩波書店/1996
『〈私〉探しゲーム』上野千鶴子/筑摩書房/1987
『資本制と家事労働』上野千鶴子/海鳴社/1986
『ジェンダーフリーは止まらない』上野千鶴子・辛淑玉/松香堂書店/2002
『爆談トーク』上野千鶴子・樋口恵子/松香堂書店/1990
『売買春解体新書』上野千鶴子×宮台真司/つげ書房新書/1999
『母性ファシズム』加納実紀代編/学陽書房/1995
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福井県生活学習館の図書の備品台帳から、
さらに上野さんの本を6冊見つけた。
ということは、合計22冊になって、
世界日報記事の10数冊より多くなってしまうんだけど・・・・・
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『きっと変えられる性差別語』三省堂
『女は世界を救えるか』勁草書房
『90年代のアダムとイブ』日本放送協会出版
『恋愛テクロジー ニューフェミニストレビュー1』学陽書房
『色と欲』小学館
『リプロダクツヘルスと環境』工作社
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タイトルにフェミニズムやジェンダーがついたものを入れると
100冊以上になる。ゴチャゴチャ考えてるより、
福井県に墨塗り書籍リストをすっきりと全部公開してもらうのが
やっぱりイチバンの近道みたいですね。
「世界日報(日本)」とは・・・・
世界日報で「排除した」と名指しされてる本が
ほんとに「蔵書リスト」にあるかどうかの検証をしたんだけど、
1冊見つからなかっただけで、記事の信憑性は高い。
(「ニューフェミニズムレビュー6」の『母性ファシズム』は、
加納実紀代編なんだけどね。)
ということは、つまり、
「墨塗りされた150冊の一部公開文書」と同じものを、
世界日報が入手している、ということ。
それもこんな真っ黒じゃなくて、クリアな状態で、ね。
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これってフェアじゃないよね。
福井県は、わたしたちや他のマスコミには非公開にして、
「世界日報」だけに「150冊の書籍リスト」見せたのか、
そうじゃなきゃ、
近藤推進員本人が「世界日報」に持ち込んだ、ってことでしょ。
ひょっとしたら、近藤さんと「世界日報」はお仲間だったりして・・・・・
いずれにしても、
男女共同参画をすすめるはずの福井県生活学習館は
非公開理由に「公にすることにより、個人の権利利益を害するおそれがあるため」
「公にすることにより、事業を営む個人の権利、
競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあるため」
としてるけど、
「個人(著者)の権利利益を守る」どころか、
ジェンダーバッシングしてる人たちの権利利益をまもってるとしか思えない。
福井県は、
なぜ「世界日報」だけが非公開情報を持ってるのか、
なぜリストに従って150冊の本を排除したのか、
なぜ150冊の書籍リストを公開できないのか、
市民と、著者・編集者と、全国の読者に対して、
説明責任を果たすべきだと思う。
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