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「福井県・焚書坑儒事件」で、排除された150冊の図書リストについて、
7月7日「一部公開処分」(リストは墨塗り)を受けていましたが、
福井県を相手取り、原告20人で訴訟をおこすことにしました。
原告は、著者、編集者、出版関係者、研究者、
自治体議員、「む・しネット」会員など、多彩なメンバー。
「福井県のジェンダー関連本撤去 書名公開求め提訴へ」の記事が、
今朝の朝日新聞に載りました。
福井の図書一時撤去問題 書名公開求め提訴へ(朝日新聞7/27)
この訴訟の原告代表は、上野千鶴子さん。
代理人(弁護士)をたてない本人訴訟で、
選定当事者(裁判をすすめる人)は、
「ともまさ&みどり」です。
主に訴訟をすすめるのは、ともまささんで、
みどりは、選定当事者兼事務局です。
なんてったって彼は情報公開訴訟の経験が豊富。
ということは、つまり、
書籍リストの墨塗り公開処分を受けてから、
訴訟に向けてナイショで準備してきて、
やっと公表できる段階になった、というわけなのです。
以下は、届いたばかりの朝日新聞(大阪本社版2006.7.27)です。
福井県のジェンダー関連本撤去
書名公開求め提訴へ 著者ら
福井県の女性センターからジェンダーや性教育に関する本を一時撤去された問題で、著者とされる社会学者の上野千鶴子さんら20人が26日、県を相手取り、撤去された書名などの公開を求める訴訟を8月、福井地裁に起こすことを明らかにした。原告は上野さんのほか社会学者の江原由美子さんら著者、市議、市民団体メンバーら。
今年初めまでに、県の女性センターにあたる「生活学習館」の書籍コーナーのうち約150冊について、県の男女共同参画推進員が「不適切で内容が過激」とリストを挙げて撤去を求めた。県は3月、リストの書物を撤去したが、市民から抗議が出て戻した。
上野さんや地元市議らは6月、リストの情報公開を請求した。県は7月7日、「(リストを作成した)個人の権利を害し、(著者など)事業者の権利も害する恐れがある」と、書籍名と著者名、出版社名を塗りつぶして公開。上野さんらは、「リストをつくって本の撤去を求めたのは公的な活動で、守られるべき権利はない。書名が公開されなければ、著者は対抗する手立てがない」として、全面公開を求める提訴をすることにした。
福井県男女参画・県民活動課は「本は撤去ではなく点検。書名の非公開も著者らを保護する意味もある」と話している。(竹信三恵子)
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訴訟の概要は、以下のようです。
【事実経過】
・6月26日、請求人21人の連名で、福井県に対して「世界日報の記事に関して、生活学習館・情報ルームから排除したとされる県が取得した150冊の書籍リスト」を情報公開請求。
・7月7日付「公文書一部公開処分決定通知書」とともに、墨塗りの書籍リスト5枚が届く。
・請求人20名(代表者・上野千鶴子)で、情報非公開処分取消訴訟の準備に入る。
●情報公開請求日 2006年6月26日(請求人21名。代表者・寺町みどり)
【情報公開請求に係る公文書の名称または内容】
〇世界日報の記事に関して、生活学習館・情報ルームから排除したとされる県が取得した150冊の書籍リスト
●公文書一部公開処分決定通知書(2006年7月7日付け・郵送)
(公開しない部分)
「表題部、NO、書籍名、副題、著者・編者、出版社、備考各欄記載事項」
(公開しない理由)
福井県情報公開条例第7条第1号該当
公にすることにより、個人の権利利益を害するおそれがあるため
福井県情報公開条例第7条第2号該当
公にすることにより、事業を営む個人の権利、競争上の地位その他正当な
利益を害するおそれがあるため
◎訴訟は、福井県知事が「一部非公開」という処分を決定したので、これを全面的に公開するよう、裁判所に前記処分の取消命令をするよう求めるものです。
【提訴予定日】
8月26日 福井地方裁判所
転送・転載大歓迎!
-福井発・焚書坑儒事件-
どこがあぶない?!「結婚帝国 女の岐れ道」続編
ちづことさよこの爆笑トーク
~ここまで危ない、結婚・夫婦・子ども~
150冊のジェンダー関連本を排除した福井県で、
上野千鶴子と信田さよ子が、
福井県議会で名指しされた「あぶない本」のその後を語る。
あなたの目と耳でなにが「あぶない」のか確かめてみませんか?
8月26日(土)午後1時30分~(開場1時)
福井県民会館・大会議室(福井市)
参加費:無料(定員180名)
Part1: 開けてびっくり玉手箱~ちょっとお堅い情報公開訴訟の話し
寺町ともまさ+みどり+上野千鶴子+今大地はるみ
・事実経過の説明
・情報公開取消訴訟とは~
・本件訴訟の意義(法律的な観点、運動論の観点)
・事件の背景(ジェンダーバッシングetc)
Part2:爆笑トークセッション
どこが危ない?!「結婚帝国 女の岐れ道」続編
~ここまで危ない、結婚・夫婦・子ども~
上野千鶴子×信田さよ子
おまけのセッション~原告&参加者リレートーク
わたしも言いたい「福井発・焚書坑儒」
主催: 福井「ジェンダー図書排除」究明原告団および有志
連絡先:寺町みどり T/F 0581-22-4989
共催:「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク」
※提訴集会および訴訟にかかる経費については、事前に賛同者(団体)からカンパを募る。
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★カンパおよび賛同者を募っています。
当日はひとりでも多くの方に聴いてもらいたいので、参加費は無料です。
「福井発・焚書坑儒事件」の書籍リストの公開を求める訴訟に賛同して、
イベント運営費および裁判費用のカンパをしていただけるとうれしいです。
【賛同者個人】
(A)カンパのみ一口1000円(何口でも可)
(B)カンパ3000円以上+本代(送料共)2000円だけの特典!
とっておきプレミアム版、共著者のダブルサインつき
『結婚帝国 女の岐れ道』(講談社/1700円)をお送りします。
【団体・市民グループ等】
(C)カンパ一口5000円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カンパ送り先:
郵便振替番号 00880-5-35806
加入者名 市民派議員アクションフォーラム
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
趣旨に賛同して、カンパをお送りいただける方は、
(A)(B+サイン本付)(C)のカンパの別と、
「〒住所・氏名・連絡先・mailアドレス」を明示して、
上記まで、郵便振替で送金してください。
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以下は、関連のblogおよび法令関係です。
検証!「ジェンダー関連本の隠ぺいと精査」に異議あり(5/19)
墨塗りの150冊の書籍リスト(7/16)
福井県・焚書坑儒事件の公文書(申出書および県の回答)(7/18)
福井の情報公開(てらまち・ねっと7/19)
どこが問題なの?45冊?のジェンダー関連本たち(7/20)
リストの公開求め提訴へ(てらまち・ねっと7/27)
福井県情報公開条例
福井県男女共同参画推進条例
▼2005.10.04 : 平成17年福井県議会予算特別委員会 本文
◯小泉委員
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福井の生活学習館、あそこの図書のところに「結婚帝国 女の岐れ道」という本が
ある。これは読んでいただきたいということで並んでいる。ちょっと興味があったの
で引っ張り出して、上野千鶴子さんとかの先ほどの研究会の中身も書いてある。この
中を見ていると、「第3章、愛はなくてもセックスできるは常識なのに」という問い
かけで話をしている。あるいは「第5章、去勢しない限り暴力は続くのか」、こんな
ことで書いてある。その本をあそこに並べて、これは読んでいただきたいという。読
む人によってはいい教科書にする人もあるだろう。しかし私は、いかにもあそこに興
味本位で並べてあるような気がしてならなかった。・・・・・・・・・・・
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