みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「やさしいちきゅうものがたり」2007カレンダー/今日も黄色のお花でイエロー連帯。

2006-12-06 10:20:48 | あそび/しゅみ
みなさま

先月、法事で京都から帰ってきたあゆくん(大人です・笑)から、
2007オリジナルカレンダーのチラシをもらいました。

うつくしくてやさしいお花のカレンダーです。

カレンダーを販売しているのは、
精神しょうがい者の「山科やすらぎの里共同作業所」。
チラシを届けてくれたかれは、前に紹介した
滋賀県知事の嘉田さんの京都精華大の教え子で、
いまは京都の病者(当事者)たちでつくる「前進友の会」で
ただひとりの健常者??スタッフとして働いています。

このチラシの呼びかけ文もとってもいいので、
ぜひたくさんの人に紹介したいと思い、テキストを送ってもらいました。

カレンダーの売り上げは、今月の19日に通所者に
ボーナス(年越し金)として渡す、ということなので、
17日くらいまでに注文して助けてもらえると嬉しい、とのこと。

送料210円で「全国発送」してもらえるそうですから、
ぜひ、お部屋に「やさしいちきゅうものがたり」カレンダーを!

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2007年カレンダーの販売をはじめました!
オリジナル カレンダー 2007
「 やさしい ちきゅう ものがたり 」

 キンモクセイの花も咲き終わり、いよいよこれから秋が深まる季節となりました。
 やすらぎの里共同作業所では、今年も来年のカレンダーの販売をはじめました。今年のカレンダーもイラストレイターの松井さんが、季節のめぐりにあわせて、かわいらしく幻想的な絵を描かれています。花が風に吹かれて揺れる春、雨のしずくが光る緑の季節、夏は星の夜…、どれも素敵なイラストです。疲れた毎日のなかでも、きっと、見る人の小さなやすらぎとなってくれることと思います。
 エンデの童話『モモ』は、放浪の生活をする少女モモが、時間どろぼうから時間を取りもどす物語。使者カシオペイアにみちびかれて、モモが時間の国で目にしたのは、振子の動きにしたがって、美しい花が咲いては枯れる不思議な場所。そこに次々と咲く花は、しかし、一輪として同じものがありません。その場所は、時間のみなもとと呼ばれる場所でした。時間のみなもとを見たモモは、「あたし知らなかった。人間の時間があんなに…あんなに大きいなんて。」と、そのおどろきを表現します。
 エンデは、人間はみな時間の花を持っている、でも、毎日のなかでいつしかそれを忘れてしまう、と言っているようです。時間どろぼうとは、実利や効率ばかりを追求する人間の心のメタファーというわけです。
 私たちは、これまでどおり私たちのペースで、廃油から石けんをつくり、できた石けんを持ってバザーに出かけ販売をしています。私たちが生活している時間、それは美しい花が咲いては枯れるそんな場所。そういう想像をしてみるのもおもしろいものです。私も、私たちの時間の花を大切にした生活をしていきたいと思います。今年のカレンダーも、みなさんの時間の花となることと思います。
 カレンダーを買っていただけると、作業所のなかまの年末のボーナスに還元され、とってもありがたいです。
 一本1000円で販売しています。どうぞ、よろしくおねがいします。
 送料は、210円です。

                    山科やすらぎの里共同作業所
                    京都市山科区日ノ岡坂脇町7-5
                    電話 075-591-7926
                    ファックス 075-591-7925
                    (担当 梅田)
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してもらえるとうれしいな。

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ヒューマン・チェーンに参加できないので、
今日も、「イエローで連帯」します。


  
黄色いカンナ
  
セイタカアワダチソウ
  
黄菊
写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大


<みどり追伸(12/6)> 
歩さんよりコメントが届きましたので、紹介します。

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地の底より (寺町歩)

・・・(笑)・・・みどりさん、紹介感謝。嬉しいです。

作っているのは、うちじゃないですよ。別のところ。「送ってもらって、売っている」んです。それが、「通所者」の年越しのお金になります。
この「通所者」ってことばは難しいですね。そもそも、「やすらぎの里」は、前進友の会が「生きるために作った場」です。だから、此処では、そこにいる人を「なかま」と呼んでいる。つまり、カレンダーが売れると、「なかまのシノギになる」んです。
ところで、前進友の会は、結成されてから27年も経った、京都の老舗です。会員は、精神病者。いわゆる「健常者」は支える会に振り分けられる。ボクはなんと、友の会の会員。いわく「うちにきた健常者の発症率は100%だから」とのこと(笑)。すでに予約席があるんですね。
とはいいつつも、「薬をのむのはしんどい。だからそうなって欲しくない」「俺たち(病者)が、長い間闘って、勝ち取ってきた金で雇った」「初めて正規に雇った健常者」と言ってもらえたり、壁に掛けてある旗には「死ぬまで健常者と闘う」と書いてあったり・・・簡単になかまにはしてくれない(涙)。まあ、要は「生き延びるために必要」だということです。
そのことばが、どのような意味を持つのか。そう「言わしめた」のは、なんなのか。・・・息がつまります。
ご紹介していただいたカレンダーには、季節毎、六枚の絵が描かれています。花だけではないですよ(笑)。それを眺めると、ちょっとホッとします。息がつまりそうな状況だからこそ、と言ってしまうとその絵が哀しく、怒りに燃えているようにも見えます。
感情は、しばしば「喜怒哀楽」と表現されます。が、どうも「喜」と「楽」ばかりがもてはやされて、「怒」と「哀」がどっかいっちゃってる、という気がします。
「感情」に直面したとき、奮い立つ。実は、誰しもそんな生き方をしているのでは?と思います。生々しさを感じる「ことば」は、それに裏付けられているに違いない。
行き詰まりそうな日常から、ホッとするために生まれた。そんなカレンダーです。
みどりさんも、買わない?
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もちろん、わたしも注文しますよ(笑)。

明日、岐阜県裏金問題の住民訴訟の提訴だから、
それが済むまで待っててください。

<追伸の追伸> 
「・・・・・。」
歩さんのコメントに触発されて、
どうしても書いておきたくなりました。

わたしの手元に一冊のブックレットがあります。
『懲りない精神医療 電パチはあかん!!』(千書房/2004)。

月間「むすぶ」の連載を本にしたもので、企画・編集は「前進友の会」。

前進友の会 やすらぎの里

そう、「前進友の会」はたたかう病者の会なんです。
本を開いたさいしょから最後まで、精神病者の想いに、苦しみに、
叫びに、突きつけられたことばに、「・・・息がつまります。」

この本の「企画者として最後に」の一部だけ紹介させてください。

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    鬼と怨念とテロリストが棲むという
                江端一起(前進友の会)

・・・・・・・・・・・・・・ キーサンがキーサンであるというだけで、このキレイでカイテキでベンリでアンゼンな『シミン社会』とやらでは、もう『テロリスト』なのでしょう。その『テロリスト』を黙らせるには電気ショックを含めて『治療』して、『社会復帰』させるか、『コロす』か、『閉じ込め』ておくか、しなければならないわけです。「蔓延するキーサンに電気ショックを!!」なわけです。本当にキーサンがそのままキーサンなら、この日本の『シミン社会』とやらには、もしかすると『テロ』以上のものなのでしょう。ただ、その『テロリスト』もできるなら、もう『キーサンテロ』なんてやりたかないのです。ツカれるから。患者会のセーカツを大切にしたいから。でも、それを許してくれないのは、この『シミン社会』とやらに『復帰』させたがっているクソバカタレどもなのです。キーサンはキーサンのままで、この街で、この村で、ゾーリムシのように、鬼のように、『テロリスト』のように、そのまま生きたいだけなのです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「天上天下[病]者反撃!」が発刊されて10年経ちました。いま、コレを発刊して、さて10年後を想いました。もう、これから先ナニができるやろかなあー、そう思いました。しかもヤツらが、『無かった』ことにしたがっていて、「正史」から消したがっているのを十分ひしひしと、身をもって感じています。聴こえてきます。でも、その『無かった』ことにしたい叫びや想い。『無かった』ことにしたいセーカツをし、そのセーカツから叫び声をあげ続け、キーサンのやり方やり続けてきた、キーサン患者会は、それでも、シャカイから嫌がられながら、ゾーリムシのように生き続けます。この本がその証拠になってくれないかな、と想いました。どうやっても、『無かった』ことにはできへんで、キサマには。このドアホが。こんな患者会がいて、「電気ショックは嫌だ」と叫び続け、そして、ゴキブリのような医療従事者がいたことを、歴史から『無かった』ことにはさせへんで。・・・・・・・・・・
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そんなかれらにわたしができること。
おいしいお米を送ること。

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コメント (2)
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