写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
やはり暖冬なのでしょうか。
今シーズン初の「蝋梅(ロウバイ)」の花を見つけました。
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「朝倉サザンカ」も青空に映えてきれいです。
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24日に続いて、上野さん関連記事です。
上野さんの記事とターシャの記事にアクセスが増えています。
同じ人が読んでくださっているのかは分かりませんが、
硬軟とりまぜて、書くほうもいそがしいです(笑)。
共同通信の配信で、山梨日々新聞に上野さんの記事が載りました。
福井事件のことにも言及されていますので紹介します。
___________________________
(山梨日々新聞200.12.23)
「後戻り」の危機感で連帯
ジェンダー論当たり年に
上野千鶴子
今年は安倍政権が成立したせいで、「ジェンダーフリー」のみならず「ジェンダー」までが政治的争点となった奇妙な1年だった。
1月には、国分寺市の人権講座の講師に上野が候補となったことに、東京都が「ジェンダーフリーを使うかも」と介入して、企画が中止になったことが発覚、広範な抗議の運動が起きた。
3月には千葉県議会で男女共同参画センター設置条例が否決、4月からの事業中断に追い込まれた。5月には福井県の生活学習館でジェンダー関連の書籍153冊が「過激で不適切」という理由で撤去されていたことが判明、ただちに関係者が抗議をして本はもとの書架にもどった。福井県は迷走のあげく、「反省」するに至った。11月には市川市で男女平等基本条例の改廃の動きがあり、現在もせめぎあいが続いている。
いずれも「行き過ぎたジェンダーフリーを是正するため」というバックラッシュ(ゆりもどし)だが、こんなに女が働きにくい、出産しにくい世の中が続いているのに、後戻りしてもらっては困る。
ブロガーも分析
バックラッシュのおかげで、ジェンダー関係者の連帯が強まったのが思いがけない成果。そのなかから収穫と言えるものをいくつか。
若桑みどりさんたち(皆川満寿美・加藤秀一・赤石千衣子編著)の『「ジェンダー」の危機を超える!』 は、国分寺市事件をきっかけに研究者、教育・行政関係者、アクティビストが一堂に会した熱気あふれるシンポジウムの記録。
宮台真司さんら『バックラッシュ!』(双風舎)の書き手は若手のネットユーザー、ブロガー(ブログの書き手)の世代が中心。 バックラッシュ派の分析をもとに、弱点を衝(つ)く。
加藤秀一さんの『ジェンダー入門』(朝日新聞社)は「知らないと恥ずかしい」ジェンダー論の基本からていねいに説く。批判するなら勉強してから出直してきてもらいたい。そのためにはうってつけの入門書だ。沼崎一郎さんの『ジェンダー論の教え方ガイド』(フェミックス)は、性暴力被害者予備軍こと女子大生への愛にあふれた実践ガイドだ。「避妊なきセックス」は性暴力だ、とか、男性学が生んださまざまな卓見に満ちている。
世界の笑い者
「ジェンダー」は国際的に確立した学術用語、これを不使用にすれば日本は世界の笑いものになると、日本学術会議でも会員のあいだに危機感が拡がり、学術とジェンダー委員会の対外報告書『提言:ジェンダー視点が拓く学術と社会の未来』(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t29.pdf)が出た。コンパクトだが密度の濃い、第一線の研究者による学際的なアプローチの成果。
あとになってふりかえれば、バックラッシュのおかげで2006年はジェンダー論刊行の当たり年だった、と言えるだろう。予期せぬ効果というべきか。
(山梨日々新聞200.12.23)
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今年は「ジェンダー論刊行の当たり年だった」のはうれしい誤算?
どの本も内容が充実しています。
記事中の本、前にも紹介しましたが、再掲しますね。
2006.8.21記事
『「ジェンダー」の危機を超える!』
若桑みどり・皆川満寿美・加藤秀一・赤石千衣子篇/青弓社/2006
2006.7.9記事
『バックラッシュ!~なぜジェンダーフリーは叩かれたのか』
宮台真司・上野千鶴子他/双風舎/2006
ところで、
季刊『ピープルズ・プラン』36号(ピープルズ・プラン研究所)の、
特集「安倍的ナショナリズム・その脆弱さ」の冒頭には
「安倍新保守政権の読み方・処し方」という上野さんの
ロングインタビューも掲載されています。
インタビュアーは、ピープルズ・プラン研究所共同代表の青山薫さんです。
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長いので、全部は紹介できませんが、
とってもいい記事で、興味深く読みました。
ぜひ買い求めてお読みください。
オマケの、椿3種
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最後まで読んでくださってありがとう
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やはり暖冬なのでしょうか。
今シーズン初の「蝋梅(ロウバイ)」の花を見つけました。
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「朝倉サザンカ」も青空に映えてきれいです。
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24日に続いて、上野さん関連記事です。
上野さんの記事とターシャの記事にアクセスが増えています。
同じ人が読んでくださっているのかは分かりませんが、
硬軟とりまぜて、書くほうもいそがしいです(笑)。
共同通信の配信で、山梨日々新聞に上野さんの記事が載りました。
福井事件のことにも言及されていますので紹介します。
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「後戻り」の危機感で連帯
ジェンダー論当たり年に
上野千鶴子
今年は安倍政権が成立したせいで、「ジェンダーフリー」のみならず「ジェンダー」までが政治的争点となった奇妙な1年だった。
1月には、国分寺市の人権講座の講師に上野が候補となったことに、東京都が「ジェンダーフリーを使うかも」と介入して、企画が中止になったことが発覚、広範な抗議の運動が起きた。
3月には千葉県議会で男女共同参画センター設置条例が否決、4月からの事業中断に追い込まれた。5月には福井県の生活学習館でジェンダー関連の書籍153冊が「過激で不適切」という理由で撤去されていたことが判明、ただちに関係者が抗議をして本はもとの書架にもどった。福井県は迷走のあげく、「反省」するに至った。11月には市川市で男女平等基本条例の改廃の動きがあり、現在もせめぎあいが続いている。
いずれも「行き過ぎたジェンダーフリーを是正するため」というバックラッシュ(ゆりもどし)だが、こんなに女が働きにくい、出産しにくい世の中が続いているのに、後戻りしてもらっては困る。
ブロガーも分析
バックラッシュのおかげで、ジェンダー関係者の連帯が強まったのが思いがけない成果。そのなかから収穫と言えるものをいくつか。
若桑みどりさんたち(皆川満寿美・加藤秀一・赤石千衣子編著)の『「ジェンダー」の危機を超える!』 は、国分寺市事件をきっかけに研究者、教育・行政関係者、アクティビストが一堂に会した熱気あふれるシンポジウムの記録。
宮台真司さんら『バックラッシュ!』(双風舎)の書き手は若手のネットユーザー、ブロガー(ブログの書き手)の世代が中心。 バックラッシュ派の分析をもとに、弱点を衝(つ)く。
加藤秀一さんの『ジェンダー入門』(朝日新聞社)は「知らないと恥ずかしい」ジェンダー論の基本からていねいに説く。批判するなら勉強してから出直してきてもらいたい。そのためにはうってつけの入門書だ。沼崎一郎さんの『ジェンダー論の教え方ガイド』(フェミックス)は、性暴力被害者予備軍こと女子大生への愛にあふれた実践ガイドだ。「避妊なきセックス」は性暴力だ、とか、男性学が生んださまざまな卓見に満ちている。
世界の笑い者
「ジェンダー」は国際的に確立した学術用語、これを不使用にすれば日本は世界の笑いものになると、日本学術会議でも会員のあいだに危機感が拡がり、学術とジェンダー委員会の対外報告書『提言:ジェンダー視点が拓く学術と社会の未来』(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t29.pdf)が出た。コンパクトだが密度の濃い、第一線の研究者による学際的なアプローチの成果。
あとになってふりかえれば、バックラッシュのおかげで2006年はジェンダー論刊行の当たり年だった、と言えるだろう。予期せぬ効果というべきか。
(山梨日々新聞200.12.23)
______________________________________________________________________
どの本も内容が充実しています。
記事中の本、前にも紹介しましたが、再掲しますね。
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『「ジェンダー」の危機を超える!』
若桑みどり・皆川満寿美・加藤秀一・赤石千衣子篇/青弓社/2006
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『バックラッシュ!~なぜジェンダーフリーは叩かれたのか』
宮台真司・上野千鶴子他/双風舎/2006
ところで、
季刊『ピープルズ・プラン』36号(ピープルズ・プラン研究所)の、
特集「安倍的ナショナリズム・その脆弱さ」の冒頭には
「安倍新保守政権の読み方・処し方」という上野さんの
ロングインタビューも掲載されています。
インタビュアーは、ピープルズ・プラン研究所共同代表の青山薫さんです。
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長いので、全部は紹介できませんが、
とってもいい記事で、興味深く読みました。
ぜひ買い求めてお読みください。
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最後まで読んでくださってありがとう
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あしたも見に来てね
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