みどりの一期一会

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「女は子を産む機械・装置」発言に抗議します~柳沢厚労相は辞任してください。!

2007-01-30 12:45:14 | ジェンダー/上野千鶴子
柳沢伯夫厚生労働相が、1月27日に松江市で、
自民党県議の後援会の集会での、少子化問題に言及した際、
 「15~50歳の女性の数は決まっている。
産む機械、装置の数は決まっているから、
あとは一人頭でがんばってもらうしかない」
 などと発言した。

通信編集中に、この許しがたい暴言を聞いた時は、もう怒り心頭。
バックラッシュ派ばかりで女性差別があからさまな安倍政権とはいえ、
厚生労働大臣が言う言葉じゃないだろう(怒)。

    

通信の印刷も終えてホッとしたら、よけいむかついてきたけど、
今朝のTVはこの話で持ちきり(画像は「あさズバ」)。
昨日は、野党女性議員が超党派で辞任要求書を突きつけた。

  
自民党の女性議員もトーンは落ちるものの批判的。
  

野党3党は、安倍総理に柳沢厚労相の「罷免要求」と
「不信任決議案提出」を検討しているという。
さらに、安倍総理の任命責任についても追求する構え。
    
与党自民党と安倍総理は、「厳重注意」したものの、
「あやまったからよい」「責任をまっとうすべき」
と、ことの重大さを認識してないようす。
  
「事態の収拾をはかりたい」と「おぼっちゃまくん」みたいな表情で、
他人事のように話す安倍総理を見るとよけい怒れてくる。

本人も「女性の皆さんの気持ちを傷つけた。
本当に深くおわびをする」といいながら、
辞めるつもりはない、という。

「機械」でなく「役目」と言いたかったそうだけど、とんでもない、
女の「役目」は子どもを産むことではありませんよ。
こんな人に、「少子化政策」担当の厚生労働大臣をする資格はない。
それどころか、女性への差別が根底にある人は、国会議員としても不適格。
いったん口から出た言葉は、取り消したってなかったことにはできないし、
議員は、自分の発言に責任をとるべきだと思う。

柳沢伯夫厚生労働相は、発言の責任をとって、
即刻辞任してください!


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以下は、関連のニュースです。
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「タガ緩む安倍政権 不規則発言乱発、波乱含み国会幕開け」
2007/1/30朝日新聞

 安倍政権のタガの緩みが深刻だ。安倍首相が少子化対策で大号令をかければ、担当の柳沢厚労相が「(女性は)子供を産む機械」と失言。首相が通常国会で教育3法案の成立をめざすと明言すると、側近の下村官房副長官が会期内成立にこだわらないと公言。日米関係でも、久間防衛相が連日のように米政府批判を繰り返す。国会では29日から与野党の論戦が始まったが、内政と外交の主要課題で政府が次々に攻撃材料を野党に提供する負の連鎖が続く。

 「女性を機械に例えることは『産めよ殖やせよ』にも通じ、女性の人権を踏みにじるものだ」
 民主、共産、社民の野党3党の女性議員16人は29日、国会内で柳沢氏と会い、厚労相辞任の要求書を手渡した。柳沢氏は「女性の存在を否定するような発言をして傷つけたことは謝る」と平身低頭だった。

 これに先立つ衆院本会議では民主党の松本剛明政調会長から「驚き、嘆き、憤っている」と質問され、「国民の皆様、特に女性の方々におわび申し上げる」と陳謝。首相も小沢代表への答弁で「誤解を生じないように厳しく注意を促した」と発言せざるを得なかった。

 労働法制など重要法案を担う柳沢氏の失言だけに、野党は「辞任に値する発言だ」(市田忠義共産党書記局長)と勢いづく。参院選に向け、国会の滑り出しで主導権を握る可能性も出てきただけに、小沢氏は29日の会見で珍しく多弁だった。

 「どう釈明しても済む話じゃないだろうね。ちょっと国務大臣としてどうかな、ということになるんじゃないかな」

 政府・与党内の空気は冷ややかだ。
 高市男女共同参画担当相は国会内で記者団に「私は子供をほぼ授かれない体なので、機械なら不良品になっちゃう」と不快感をにじませ、猪口邦子前少子化担当相も「発言は完全に否定されなければならない」。

 女性だけではない。自民党の中川昭一政調会長は記者団に「極めて不適当。私から見てもびっくりするような言葉だ。少子化対策とかあり、担当大臣の発言はマイナスだ」と切り捨てた。

 首相官邸は「(厚労相)更迭という話ではない」(内閣官房幹部)と防戦するほかない。内閣支持率の下落が続く中、昨年末の佐田行革担当相に続いて、閣僚辞任の事態だけは避けたいからだ。しかも格差是正で民主党に攻め込まれるなか、少子化対策と労働法制はそれを押し返す材料なのに、担当閣僚の責任問題が浮上すれば混乱に拍車がかかる。

 29日に少子化対策の検討会議を設置すると発表した塩崎官房長官は「発言は不適切だが、直ちに訂正された。検討会議の主要メンバーとしてやってもらう」とかばった。首相も29日夜、記者団に「本来、大変高い見識をもった方ですし、今後職務に専念して頂くことで本人の人柄についてもだんだん国民の皆さまに理解して頂けるだろう」と語った。
     ◇
 問題は「柳沢発言」にとどまらない。
 「私の発言で、ご迷惑をおかけしているかもしれません」。29日午前の自民党国会対策委員長室で、下村博文官房副長官は与党国対幹部らにこう切り出した。

 下村氏は28日のテレビ番組で、首相肝いりの教育関連3法案について「成立してもらいたいとは思うが、柔軟に考えてもいいのでは」と発言した。夏の参院選を控え、国会日程が窮屈なことをにらみ、成立しない場合の予防線をはったつもりだったが「腰砕け」の印象はぬぐえない。

 公明党の漆原良夫国対委員長は29日、記者団に「首相は今国会を『教育再生国会』と言っているからメーンテーマのはず。出す前から3本通すのは難しいと言うんじゃ、何なんだという話になる」。結局、安倍首相は同日夜、記者団に「当然、成立を期して提出を急いでいきたい」と語り、発言を修正した。

 就任後、ずっと続いているのが久間防衛相の米政府批判だ。27日の長崎県諫早市の講演では在日米軍普天間飛行場の移設案に絡んで米国に対し「偉そうなことを言ってくれるな」と発言。久間氏は24日にもイラク戦争開戦の米国の判断を「間違っていた」と批判し、26日に塩崎氏が注意したばかり。米政府はイラク発言について日本政府に照会、首相が「外交の要」と重視する日米関係に影を落としかねない。

 首相が重視する課題に自ら水を差す発言が政府内から相次ぐ非常事態に、塩崎氏は29日の記者会見で「決して言いたい放題を許している内閣ではない」。

 こうした状況の中、今度は逢沢一郎衆院議院運営委員長の公選法違反の疑いも浮上した。こちらも与野党の利害を調整する立場だけに、国会運営への影響は深刻だ。
 首相は同日の自民党役員会で「緊張感を持ってやってほしい」と語った。近年の選挙では、何を争点にするか、主導権をとった方が有利なのだが、首相自らが政権課題を設定しても、政府・与党内の足並みの乱れがすぐに表面化する悪循環から抜け出せない。首相の求心力の低下が、政権のタガの緩みにつながっているのも確実だ。

 民主党幹部は次々、攻撃材料が出てくる現状に、思わずこう漏らした。「ぼろぼろだ。安倍政権はもうダメだな」
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「女性は子どもを産む機械」発言が波紋 野党が辞任要求
2007/1/28朝日新聞

 野党各党は28日、子どもを産む機械や装置に女性を例えた柳沢厚生労働相の発言を、一斉に批判した。厚労相の辞任を求める声も出ており、29日から本格化する国会論戦で追及を強めるのは確実だ。一方、柳沢氏は28日、「話をわかりやすくしようとした。適切でなかった」と釈明した。

 問題になっているのは松江市で27日あった自民党県議の後援会の集会での発言。柳沢氏は、少子化問題にふれた際、「機械と言ってごめんなさいね」などの言葉を入れつつ、「15~50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭でがんばってもらうしかない」などと発言したという。
 柳沢氏は28日、朝日新聞の取材に対し、「人口推計の話をした時、(聴衆が)よく分からないようだったので例えて言った。(発言した)途端に、これはまずいと思い、失礼した、申し訳ないとお話しした」と釈明した。女性への差別的な意識は「全くない」と否定した。
 だが、社民党の福島党首は28日、「絶対に言ってはいけない最低の発言で、辞任を要求する。女性は年金の財源を産むための機械ではない。発言は『国のために子供を産め』と言ったようなものだ」と辞任を求めた。共産党の市田忠義書記局長も「後で取り消したと言うが、最初の発言が本音だ。辞任に値する」とのコメントを出した。
 福島氏を含む民主、共産、社民の3野党の女性議員は29日、連名の抗議文書を柳沢氏に手渡し、辞任を求める。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は「厚労相として子どもを産み育てやすい環境をつくってこなかった所に原因があるのに、非常にけしからん」と柳沢氏を批判。国民新党の亀井久興幹事長も「女性が安心して子どもを産み、育てる環境をいかにつくるかが厚労相の仕事。そのことを棚に上げて、女性にその責任があるかのような言い方をしたとも言える。国会で責任を追及したい」と語った。
 安倍首相は2月上旬にも少子化対策に取り組むための「子どもと家族を応援する日本重点戦略検討会議」の初会合を開く。政権全体で少子化問題を重視する姿勢をアピールし、支持率下落が続く政権の浮揚に結びつけたい狙いだ。
 だが、同会議のメンバーでもある厚労相が女性軽視とも受け取れる発言をしたことで、29日の代表質問から本格化する国会審議で野党側が反発を強めることは必至。安倍首相にとって、出ばなをくじかれることになりかねない。
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「安倍首相が厚労相に厳重注意、「産む機械」発言で」
日本経済新聞2007/1/29

 安倍晋三首相は29日午前、女性を子どもを「産む機械」にたとえた発言をした柳沢伯夫厚生労働相に電話で厳重注意した。電話は厚労相がかけたもので「分かりやすいように例え話を使ったが、適切ではなかった」と釈明。首相は「このような不適切な発言がないように」と求めた。野党側では辞任要求も浮上しており、火種になりそうだ。

 塩崎恭久官房長官は記者会見で、電話のやりとりを明らかにしたうえで「厚労相はただちに発言を訂正している。少子化会議の主要メンバーとして政策作りをきちっとやってもらう必要があり、結果を政策で出すことが大事だ」と述べ、引き続き厚労相としての責務を果たすことが必
要との認識を示した。

 下村博文官房副長官は自民、公明両党の衆参両院国会対策委員長会議で、首相が厳重注意したことを報告。自民党の二階俊博国対委員長らは「緊張感を持たないと、野党に攻撃材料を与えることになる」「機械という言葉は、仮にその場で訂正してもいかにもまずい」などと不快感を示した。
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