古民家のようなシックなつくりだけれど、
白壁がきれいで手入れが行き届き、
古ぼけたという感じではない。

囲炉裏端で、まずはお茶を一服。
先客に、外国人旅行客と女性登山客。
露天風呂が多いので、ていねいに館内の説明をしてもらった。
自販機は置いてなくて、山水で冷やしたのみものや缶ビール、
源泉の中の温泉卵や缶コーヒーなどを自己申告で持っていく。



わたしたちの部屋は、「露天風呂つきの離れ」ということで、
宿泊棟の廊下のいちばん奥の、3階立ての部屋。


建物は新しいのだけど、古い民芸調のつくりで、
まるで、築90年のわが家にいるようだ(笑)。
寝室は3階、居間は2階、トイレと洗面は中2階と、
それぞれ独立してて、安眠できそうだけど、階段が多い。




部屋の露天風呂は、1階にあり岩風呂でめちゃ広くて、
六日町温泉の河原崎「湯元館」の部屋つき露天より大きい。
小さな温泉宿の内湯についてる露天風呂くらいはある。
清流に面してテラスまで付いている。


で、部屋の温泉に入り浸ってたらもうじゅうぶん、のはずだけど、
部屋のお風呂はあとにして、露天風呂めぐりをすることにした。
真っ先に、行ったのはもちろん、ふたつある混浴露天。
そっと下見したら、すでに男性が数人入っていて断念。
4つある貸切露天は空いていれば入りたい放題なので、
だれも入ってないふたつをハシゴした。

貸切り露天風呂には、フロントにあったラムネと温泉卵、
一度飲んでみたかった高級カクテルを持参して、いい湯だなぁ♪
(痛風で禁酒中のともちゃんはラムネ、みどり一人でほろ酔い)




貸切露天風呂は、ほかに「滑り台とブランコつき露天」
と広めの「岩風呂」。女性専用の露天風呂もある。
混浴露天をあきらめきれずに見に行ったら、
「槍見の湯」はだれも入っていないので、
急いで浴衣を脱いで、ドボンと浸かった。

すぐ横を川が音を立てて流れていて、スリル満天。
晴れていれば、ここから槍ヶ岳がよく見えるそうだ。
泉質はさらっとしてやわらかく、熱くなくて、いいお湯だ。


恍惚とお湯に浸かっていると、若い男女が見に来て、
わたしたちが入っているので安心して、ふたりで入ってきた(笑)。
いちばんひろい混浴露天の「まんてんの湯」には、
翌日の朝、だれもいない時に入った。

昨日の露天風呂は炭酸泉でさっぱりしていたのだけど、
ここのお湯はつるつるしていて、岩作りの風呂はとても広い。


露天風呂全体はひょうたん型をしていて、
女性の脱衣場と、男性の脱衣場から入る風呂が分かれていて、
真ん中でつながっているので、混浴でもわりと抵抗なく入れる。
ちなみに、ここの混浴露天、
水着着用はダメだけど、バスタオルはOKです。
もちろん、わたしはハダカで入湯しましたよ。
露天風呂の後は部屋つき露天、計6回もはいったので、内湯はパスした。
翌朝、内湯にはいってみたら、これがとっても、よいのです。


無垢の木をふんだんに使った脱衣場とお風呂は、
清潔で開放感があって、なんと、ここから槍ヶ岳が見えます。

満室なのに、外の露天風呂がけっこう空いているのでどうしてだろう、
と思っていたのだけど、真水の洗い場とシャワーもあるし、
大きなヒノキの浴槽の窓が開放してあるので、露天風呂みたいだし
ここでことが足りてしまうのかもしれないと思いました。
そういえば、四万温泉「たむら」でも、館内のあちこちにある源泉のお風呂は、
見るだけで入らない人が多く、貸しきり状態でした。
「かけ流し温泉」だけしかない露天風呂は苦手なのかもしれません。
ここ数年の温泉宿の経験から、
温泉重視か、料理重視か、で宿をきめていたのだけれど、
「槍見館」はどちらも満足できる宿です。
お料理については、「槍見館」2で紹介しますから、
また見に来てくださいね。
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最後まで読んでくださってありがとう

「一期一会」に




