高山から平湯峠を通ります。
トンネルができたので、旧道はめったに車が通りません。
で、道端に車を止めて、お花を撮りほうだい。
高低差があるので、ゆっくり走ればいろんな山野草が見つかります。
ほうのき平~乗鞍・畳平へ行くバスは、ここから乗鞍スカイラインに入ります。
今回は、行きに下見をしながら花を写し、
翌日の乗鞍の帰りにも、見つけておいたお花を撮りました。
友人と「ひらゆの森」で待ち合わせていたので、
1時間ほどでしたが、持参の長靴で山の中に分け入れば、
もっと見つかったかもしれません(熊に遭ったら怖いけど・・・)。
クサボタン(キンポウゲ科センニンソウ属)
上がり始めてすぐに目に付いたのが、クサボタン。
葉が牡丹に似ているので、名づけたられたとか。
面白い形の小さな花でとりにくいのですが、
夏の終わりに来ると、風車のような形になっててびっくりの花。
咲きはじめたセンニンソウの仲間ということで納得。
ボタンヅルともよく似ていて、テッセンもお仲間。
どうりで、花後の姿もよく似ています。
ヤマホタルブクロ
けっこうたくさんあるのが、平地では珍しいホタルブクロ。
ホタルブクロは「萼裂片の間にある付属片が反り返っている」ので、
正確には、「ヤマホタルブクロ」という。
見つけるたびに、歓声をあげて、車を止めて写した(笑)。
咲く場所によって、濃い色~薄い色までバリエーションがあります。
伊吹山では、白花が咲いていました。
ソバナ(岨菜・キキョウ科)
「岨菜(そばな)」は、昔、山仕事をした杣人(そまびと)が使った
杣道沿いによく生えるところから名がついたという。
若芽を食用にするとの意の「蕎麦菜」は当て字。
花は、ツリガネニンジンとよく似ている。
昨年の、伊吹山3合目に行ったときに違いを覚えた。
ソバナの花はラッパ形で、がくは幅広くふちにギザギザはない。
ツリガネニンジンの花は釣鐘形、がくは細長くて縁はギザギサ。
ソバナの葉は1枚づつつき、ツリガネニンジンの葉は輪生する。
(伊吹山のツリガネニンジン→)とはいえ、
見分けは付きにくいので、帰ってきてから、画像で再確認。
中腹までくると、なにやらきれいな紫の花。
降りてみると、クサフジ 。
マメ科の特徴があり、葉はカラスのエンドウによく似ています。
花の付き方や形が「藤」に似ているので「草藤」。
青紫の色と形がうつくしいクガイソウ (ゴマノハグサ科)。
和名の「九蓋草/九階草」は、葉は通常4~6枚が輪生して、
これが数層になっていて、ちょうど九層ぐらいあるので名づけられた。
平湯には少なかったけれど、伊吹山にはたくさんありました。
それもそのはず、有名な薬草で伊吹の「入浴剤」になるそうです。
前と同じ場所で見つけたトリカブトは、
見上げるほどの高いフェンスの間に咲いている。
望遠が威力を発揮。だけど、これが精一杯。
ゲンノショウコの赤花と白花も同じところに咲いていました。
近くで花が黄色いタマガワホトトギスとキツリフネも見つけました。
「奥飛騨・平湯峠の花2」につづきます。
次は、黄色と白の花たちです。
お楽しみに。
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