みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

10月1日 今日はなんの日?法の日、コーヒーの日、日本酒の日/麻生太郎首相の所信表明演説の非常識

2008-10-01 13:50:40 | 市民運動/市民自治/政治
今日は10月1日。
あっという間に夏が過ぎ、朝晩めっきり冷え込むと思っていたら、
もう10月なんですねぇ。

と感慨にふけっていたら、
北海道から六花亭のマルセイバターサンドが届きました。
ありがとうございます。


大好きなので封をあけてすぐに食べました。
  

これバター風味が濃厚でおいしいんだけどけっこうお高いので、
北海道ではバラ買いして、ホテルでわけっこして食べたんですよ(笑)。

で、
マルセイバターサンドを食べながら、新聞を読んでいたら、
「10月1日はコーヒーの日」の広告がでていたので、
えっそうなんだ、と思って、他の記念日も調べてみました。

 10月1日 今日はなんの日



10月1日は、コーヒーの日です
国際協定によって、コーヒーの新年度が始まるのが10月1日。この日がコーヒーの新しい年のはじめになるわけです。 日本では秋も深まり、温かいコーヒーのおいしい季節を迎える頃です。 (社)全日本コーヒー協会では、1983年からこの日を新しい年度の始まりとし、皆さんにおいしいコーヒーを飲んでいただけるよう、様々なキャンペーンを実施しています。
 


10月1日は、法の日です
『法の日』は,昭和3年10月1日に陪審法が施行されたことによって,翌年から10月1日を「司法記念日」と定められたことに由来し,同35年6月24日の閣議了解において「国民主権のもとに,国をあげて法を尊重し,法によって個人の基本的権利を擁護し,法によって社会秩序を確立する精神を高揚するため,『法の日』を創設する。『法の日』は,毎年10月1日とし,この日を中心として,法を尊重する思想の普及,法令の周知徹底等これにふさわしい行事を実情に即して実施する。」と定められました。


10月1日は「日本酒の日」です
  

ということで、日本酒を撮ったのですが、ごらんのとおり、
デジカメの画面と画像の色がピンクになったりグリーンになったりとおかしくて、
7月に戻ってきたばかりなのですが、またリコーに修理に出しました。

多い日には何百枚も撮るハードユーザーなので、
愛用のデジカメCaplioR7も酷使されていますね。

当分の間、交換品としてR4を使います。


写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
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ところで先週、麻生政権が誕生したのですが、
わたしはこの好戦的で、傲慢で、国粋主義者の、口先男が大嫌いで、
記事にするのもイヤ、ぜったい書きたくない、って思っていたのですが、
非常識な所信表明演説を聴いて、とうとう我慢ができなくなりました。

かんじんの政策の中身が空っぽで、民主党への挑発的な発言も、
所信表明なんてものではなくて非常識極まりないんだけど、
「かしこくも、御名御璽をいただき・・・」とか、
「118年になんなんとする、憲政の大河」って、いったいなんのつもりなの?

ちょうどテレビで野中さんも言ってたけど、
明治から今までの118年を戦争の反省もなくすべて肯定するのは、
中山成彬・前国交相以上の確信犯的な問題発言だと思いますよ。

時代錯誤の、憲法にも抵触しそうな演説にぞっとしました。

50年も前の閣議了解において
「国民主権のもとに,国をあげて法を尊重し,
法によって個人の基本的権利を擁護し,
法によって社会秩序を確立する精神を高揚するため」に設けた
『法の日』の意味をよく考えてもらいたいものです。

ちなみに、中山前国交相の発言については、
以下の伊東乾さんの論考がとても面白いです。

中山前国交相の「情報自爆テロ」?
選挙日程コントロールに振り回されないために
(伊東 乾 2008年9月30日 日経BP)



所信表明演説については、各紙で大きく取り上げているのですが、
コンパクトにまとまっている、毎日新聞を紹介します。

麻生首相:所信表明
「選挙演説」色濃く 民主の「弱点」挑発

2008.9.29毎日新聞
 麻生太郎首相の29日の麻生太郎首相の所信表明演説は、政策課題については「あえて喫緊の課題」に絞り、民主党への批判や質問をふんだんに盛り込み、さながら野党党首の「代表質問」のような内容となる。2代続けての首相の任期途中での退陣、問題発言で閣僚が辞任する逆風の中で、衆院解散・総選挙に向けた麻生首相の気構えが表れた「選挙演説」ともいえる。【高塚保】

 自民党総裁選、国連総会への出席、そして中山成彬国土交通相の辞任と超過密スケジュールの中で首相は演説を準備したが、「ほとんど麻生首相が自ら筆を入れた」(秘書官)力作だ。短文でリズミカルな「麻生節」がちりばめられ、長文はほとんどない。一方で、自らの任命責任を認めた、中山前国交相の失言、辞任問題には触れない。
 福田康夫前政権は、民主党の反対で、日銀総裁人事やガソリン税の暫定税率維持を盛り込んだ租税特別措置法の審議が停滞した。参院で与野党が逆転する中では、民主党の協力がなければ国会運営はままならず、麻生首相はこうした状況を強く意識せざるを得なかっただろう。政策課題への言及が具体性を欠くのも、政治情勢を意識してのことにほかならない。
 民主党への言及は12回に上り、質問は(1)補正予算案への対応(2)地方道路財源を補てんする法案への賛否(3)消費者庁創設への賛否(4)日米同盟と国連の優劣(5)海上自衛隊によるインド洋での給油活動への見解--など幅広い分野に及ぶ。
 どの政策課題も、民主党が政権を取った場合、現実的な対応を迫られる可能性を含んだものが多い。首相としては「民主党の弱点」を突き、挑発しているともいえる。河村建夫官房長官は29日午前の記者会見で「民主党との政策論争をしっかりしたいという気持ちの表れ」と説明した。
 ただ、闘争心をむき出しにした所信表明が「一国の宰相らしくない」と批判を受ける可能性もある。民主党の小沢一郎代表は、代表質問を通じて同党の政策に国民の理解を得る考えと見られ、こちらは「所信表明演説」色が強まりそうだ。国民はどちらに軍配を上げるのか、結果は総選挙で示される。

 ◇かしこくも御名御璽をいただき… 天皇敬愛の祖父しのび 
 かしこくも、御名御璽(ぎょめいぎょじ)をいただき--。麻生太郎首相は29日の所信表明演説の冒頭で、自らが首相に任命されたことを、天皇の署名・公印を指す公的な呼び名である御名御璽を用いて表現する。首相の祖父、吉田茂元首相は昭和天皇を敬愛していたことで知られ、首相の思いがにじむ演説となった。
 御名御璽は法令の公布文や、首相や最高裁長官を任命する際の辞令書などに記される。
 2代続けて首相が任期途中で自ら政権を投げ出したことで、自民党の首相への国民の信頼は揺らいでいる。歴代の多くの首相が単に「内閣総理大臣に任命され」と表現してきたくだりを、あえて「秘書官が手の入れようのない『麻生語』で、文学的な趣味」(首相周辺)で表現したのは、首相の責任の重さを強調し、自らの気を引き締めるためとみられる。
(毎日新聞夕刊 2008年9月29日)



麻生首相 所信表明演説(全文)
◇就任に当って

 わたくし麻生太郎、この度、国権の最高機関による指名、かしこくも、御名御璽をいただき、第92代内閣総理大臣に就任いたしました。
 わたしの前に、58人の総理が列しておいでです。118年になんなんとする、憲政の大河があります。新総理の任命を、憲法上の手続きにのっとって続けてきた、統治の伝統があり、日本人の、苦難と幸福、哀(かな)しみと喜び、あたかもあざなえる縄の如(ごと)き、連綿たる集積があるのであります。
 その末端に連なる今この時、わたしは、担わんとする責任の重さに、うたた厳粛たらざるを得ません。
 この言葉よ、届けと念じます。ともすれば、元気を失いがちなお年寄り、若者、いや全国民の皆さん方のもとに。
 申し上げます。日本は、強くあらねばなりません。強い日本とは、難局に臨んで動じず、むしろこれを好機として、一層の飛躍を成し遂げる国であります。
 日本は、明るくなければなりません。幕末、我が国を訪れた外国人という外国人が、驚嘆とともに書きつけた記録の数々を通じて、わたしども日本人とは、決して豊かでないにもかかわらず、実によく笑い、微笑(ほほえ)む国民だったことを知っています。この性質は、今に脈々受け継がれているはずであります。蘇(よみがえ)らせなくてはなりません。
 日本国と日本国民の行く末に、平和と安全を。人々の暮らしに、落ち着きと希望を。そして子どもたちの未来に、夢を。わたしは、これらをもたらし、盤石のものとすることに本務があると深く肝に銘じ、内閣総理大臣の職務に、一身をなげうって邁進(まいしん)する所存であります。
 わたしは、悲観しません。
 わたしは、日本と日本人の底力に、一点の疑問も抱いたことがありません。時代は、内外の政治と経済において、その変化に奔流の勢いを呈するが如くであります。しかし、わたしは、変化を乗り切って大きく脱皮する日本人の力を、どこまでも信じて疑いません。そしてわたしは、決して逃げません。
 わたしは、自由民主党と公明党の連立政権の基盤に立ち、責任と実行力ある政治を行うことを、国民の皆様にお誓いします。

 ◇国会運営 
 はじめに、国会運営について申し上げます。
 先の国会で、民主党は、自らが勢力を握る参議院において、税制法案を店晒(たなざら)しにしました。その結果、2カ月も意思決定がなされませんでした。政局を第一義とし、国民の生活を第二義、第三義とする姿勢に終始したのであります。
 与野党の論戦と、政策をめぐる攻防は、もとより議会制民主主義が前提とするところです。しかし、合意の形成をあらかじめ拒む議会は、およそその名に値しません。
 「政治とは国民の生活を守るためにある」。民主党の標語であります。議会人たる者、何人も異を唱えぬでありましょう。ならばこそ、今、まさしくその本旨を達するため、合意形成のルールを打ち立てるべきであります。
 民主党に、その用意はあるか。それとも、国会での意思決定を否定し、再び国民の暮らしを第二義とすることで、自らの信条をすら裏切ろうとするのか。国民は、瞳を凝らしているでありましょう。
 本所信において、わたしは、あえて喫緊の課題についてのみ、主張を述べます。その上で、民主党との議論に臨もうとするものであります。
(毎日新聞夕刊 2008年9月29日)


麻生首相の所信表明演説の全文はasahi.comでも読めます。

 麻生首相の所信表明演説 全文1(9/29 朝日新聞 )

麻生首相の所信表明演説 全文2(朝日新聞 9/29)

麻生首相の所信表明演説 全文3(朝日新聞 9/29)



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