今日は先日中断した、無農薬「ハツシモ」の稲刈りの日。
といっても、わたしは何もすることがなくて、
「お昼におにぎりを作ってもってきて」と頼まれただけ。
午前中は「市民派議員のためのスキルアップ講座」の参加者から届いた
一般質問の課題のレジメにコメントを書いていて、
ご飯を炊いて、おにぎりを作って、いざ田んぼへ。
稲刈りは半分くらい済んでいて、ともちゃんたちはコンバインで、
家の前の田んぼを刈っています。
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今年のハツシモは粒が大きくてよい出来ですが、その分、
コンバインに負担がかかるので、機械を休ませながら刈っています。
「手が離せないからおむすびは軽トラに乗せといて」ということなので、
手持ちぶさたなわたしは、田んぼ周りの野の花探しに。
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花を写していたら、トウモロコシが太っていたので、
家に戻って、ゆでたてを差し入れ。
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わたしがぶらぶら遊んでいるうちに、稲刈りは終わり。
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まどくんの希望で、少しだけはさがけで自然乾燥。
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そういえば、
いちばん年下のまどくんがおなかにいた年は、全部はさがけで、
11月に田んぼで稲を脱穀しているうちに、おなかが張ってきて
早産しそうになり、そのまま年が明けるまで、ほとんど寝たきりでした。
で、1月も後半、連れ合いが自宅で取りあげたのです。
稲刈りも、ほんと楽チンになりました。
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おまけと言うにはちょっと多いのですが、
『む・しの音通信』67号の第二弾、「会員のエッセイ(寄稿)」を紹介します。
みどりのwebページ
『む・しの音通信』No.67(2008.9.28発行) 会員のエッセイ 徒然なるままに日々これ病床 福井県敦賀市・今大地はるみ 家事は一切しない、夕飯は実家の母に作ってもらい一緒に食べる、1日中好きな本を読む・・・優雅な生活?を手に入れたのと引き換えに、残りの人生は乳がんと脳動脈瘤とともに歩むことになってしまった。 乳がんの手術後、再発・転移のリスクを背負いながら無謀に走り続けてきたツケは、脳底動脈瘤という形でまわってきたのだ。兆候は昨年の12月議会。一般質問の直後に強い頭痛と吐き気、めまいをおこし議会を早退するという事態になった。年が明けても頭痛やめまいは治まるどころか、歯の痛みまで加わり精神的にもかなり落ち込んでしまった。 3月議会直前に見つかった脳動脈瘤は、放っておくといつ何時、クモ膜下出血で倒れるかもしれない状況・・・でも、まだ未破裂だ! ラッキー&ハッピーかもしれないと思うことにした。議会も「む・しネット」のスタッフもおりて、治療に専念することが何をおいても最優先、の生活が始まった。3つの大きな病院でのセカンドオピニオンを経て、動脈瘤をクリッピングする手術しか選択肢がないこと、見つかった部位が脳底で非常に危険な手術になること、術後の後遺症が少なからずあることがわかった。検査入院の動脈カテーテルでさえ、ちょっとビビったわたし。でも、発見から2ヶ月後という超スピードで手術にこぎつけた、しかもクリッピング術では世界に誇る医師グループが執刀という幸運にも恵まれた。担当医はイケメンだしやっぱりわたしって、ラッキー・ガールとひそかにウフフ・ムフフ・・・ 手術は大成功、2週間後には退院という快挙。しかしそんなに甘くはなかった・・・。退院後1ヶ月でまた再入院するはめになった。なんたって、頭皮をめくり、頭蓋骨をくりぬいた大手術、傷口が炎症をおこし、すわ!洗い直し手術か!の瀬戸際だという。バッグひとつで診察を受けに行ったわたしは、そのまま病棟へ直行。それからは朝夕2回、抗生物質の点滴、毎日シャンプー後に傷の処置が来る日も来る日も続くことになった。抗生物質の副作用で口内炎にはなるし、皮膚はボロボロ。もともと血管が細く、抗がん剤でかなりダメージを受けているので、点滴がなかなか入らない。点滴はわたしにとって天敵だぁ!の日々はほんとにつらかった。 いつ退院できますか? 聞くたびに「ウ~ン・・・退院は難しいですね、再手術しなければならないかもしれないから」とつれないそぶりのイケメン・ドクター。再手術はリスクが高く、最低でも2か月の入院が必要と脅され、手術になりませんようにとひたすら祈る毎日。でも読書三昧にくわえ、携帯からピコピコとブログ、同室の患者さんとの楽しい交流で入院生活もまんざら悪くないや。 あいまに銀座での上野千鶴子さんの誕生パーティにまで参加のお泊り旅行、「おひとりさまの老後」講演会にもお出かけするなど、刺激的な体験もあって免疫力もアップ。ひとえに誘ってくださったみどりさんのおかげ。 再手術の危機を脱し、6週間にも及ぶ規則正しい生活でしっかり身についたメタボなお腹をおともに、無事7月末に退院となった。 元気印で帰ってきたはずなのに、暑さと薬の副作用でまたまたダウン。9月議会復帰を目指し、市役所に出かければ次の日は1日、起き上がれない。乳がん再発予防のホルモン剤の服用はすでに3年近くになり、筋肉のこわばりがひどくなってきている。最近はほとんどひきこもり状態。かろうじて、ブログを綴るだけが日課となった。身体の不調は数え上げればきりがないのは、わかっているけれど、病気と向き合って生きるためには、書き残そうと思いはじめている。いまやブログのカテゴリーで《健康・医療》が断然トップ。再入院中には、乳がんの検診が敦賀市立病院でも始まったといううれしいニュースが飛び込んでくるなど、当事者として声をだし行動した成果も目の当たりにした。 わたしの病気はわたしだけのものではない。同じ病気に苦しむ人と一緒に歩むために生かされているのだと実感している。 -------------------------------------------------------------------- 表玄関からみんなで見送る死 ノンフィクションライター・甘利てる代 「入る時は表玄関から、出るときは裏口から」。これは、特別養護老人ホーム(以下、特養)で亡くなったお年よりの最後の場面だ。全国に存在する多くの特養では、遺体はひっそりと人目につかないように裏口から送り出される。理由について、「やはり動揺されますからね」とある施設長は話す。 だが、近年、その場面に変化が現れはじめた。表玄関から、しかも他のお年寄りや職員がそろって見送ることが徐々に浸透してきたのだ。 それは2006年の改正介護保険における新設加算、「看取り介護加算」の導入と無関係ではない。制度の詳細は後述するが、実はこれまでも特養での看取りがなかったわけではない。 05年3月、特定非営利活動法人「日本介護支援協会」が特養に対し、高齢者介護におけるターミナルケア(終末医療)のアンケート調査を行った。その結果によると、死亡退所した場所は約6割が病院で4割が特養だった。病院での死亡が主であるが、特養での死も相当数があったというわけだ。だが、どのような環境下で行われてきたか。一般的に特養には医師は常駐していない。週に数回の勤務がある程度で、医療処置については嘱託医の指示のもと看護師が行う。その看護師もほとんどの特養で、夜間及び祝休日は不在。つまり介護職員に重い負荷がかかっていた。 それでも有無を言わさず病院に追いやらなかったのは、「本人が病院で管だらけになることを望んでいなかった」「本人や家族が住みなれたところで最期を迎えたいと希望した」(2003年・NPO法人特養ホームを良くする市民の会の調査「特養ホームにおけるターミナルケアの実態と課題」)ためだ。 看取り介護加算(介護保険で介護報酬が支払われる)の導入は、これまで特養の恩情による持ち出しでまかなわれてきた人手(看取りケアと呼ぶには施設ごとの差があると判断した筆者がこう呼ぶ)が、少なくともいくばくか保証されたことを意味する。 「看取り介護加算」とは、「重度化対応加算」(入所者の重度化等に伴う医療ニーズに対応できるように常勤看護師の配置と24時間連絡体制を整え、看取りのための個室確保、看取りに関する指針の策定などの一定案件を満たした場合)を算定している施設が、死亡日以前30日を上限として1日につき①160単位(1600円)②80単位(800円)の加算ができるというもの。2種類があるのは、①最後まで施設(あるいは自宅に戻った)、②最後には病院に行ったケースとに区分されているからだ。 しかし、「ターミナルケアを行っていますといいながら、施設内で息を引き取る瞬間を誰にも見守られない『施設内孤独死』を生んではならない」と警鐘をならすのは、北海道登別市の「緑風園」(社会福祉法人登別千寿会)の菊地雅洋施設長だ。88年に開所した緑風園は、当初から看取りを行い、間もなく施設内での医師の診察を毎日可能とした。さらに看護師を365日配置しオンコール体制を整え、夜中でも連絡が取れるようにするなど独自の取り組みをすすめてきた。 「最近(6月上旬)にも99歳のお年寄りを看取りました。息を引き取ったのは夜中でしたが親族と職員で見守ることができました。家族は5日ほど前から園に泊まっていましたが、施設側として休養その他必要な支援を最大限に行ったつもり」と菊地さん。家族のメンタルケアはもとより、食事や部屋、寝具、源泉かけ流しの温泉などで支援。家族が気持ちを集中してお年寄りにかかわれるように配慮する。 加えて緑風園では08年の4月から「死後カンファレンス」(看取り介護終了後の検証)にも取り組んでいる。家族アンケートを行い、職員の対応や医療・看護体制、介護サービスについて率直な意見を聞き取っている。さらに看護、介護、相談援助、給食の各分野の職員が自己評価と課題の分析を行い、総合的な検証を実施する。 理由は、「施設側の自己満足だけの看取り介護にしてはならないから」と明快だ。また菊地さんは「普段のケアが貧しいのに良い看取り介護などできるわけがない」とも言う。 ターミナルケアは唐突に出現するものではない。日常生活の延長線上にある。お年寄りが生ききってもらうためのかかわりをどうつくるか。看取り介護加算の導入は、改めてケアの本質を問うている。 (『週刊金曜日』6月27日号より転載) |
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「一期一会」に
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