「女性と貧困ネットワーク」が呼びかけて、
反貧困世直しイッキ!大集会が開かれました。
女性と貧困ネットワークのブログです とき:2008年10月19日(日)13:00スタート ところ:東京・明治公園(千駄ヶ谷駅徒歩9分) 参加無料、雨天決行 反貧困世直しイッキ!大集会―垣根を越えてつながろう 貧困と女性分科会 にご参加を |
イッキ!大集会のチラシ
私たちも開催趣旨に賛同し、また賛同を呼びかけます。
ハケン労働者の大多数は、女性なんですよね。
関連のシンポも開かれています。
働く女性の全国センター/愛も仕事も生きがいも シンポジウム「女が語るハケン労働」 10/11(土)13:30~ 文京区男女平等センター |
19日の「反貧困世直しイッキ!大集会」後にはデモ行進もあったようです。
この集会のことは、TVニュースでもやっていました。
こちらは朝日新聞の記事です。
<「反貧困」2千人が集会 派遣労働者やフリーターら」 市民団体「反貧困ネットワーク」が19日、東京・明治公園で開いた集会に派遣労働者やフリーター、生活保護受給者ら約2千人が参加した。国連の「貧困撲滅のための国際デー」(17日)に合わせた世界同時アクションの一環として、「STAND UP」の文字とともに立ち上がり、国内外の貧困問題の解消を訴えた。 ◇ 人間らしい生活と労働の実現を――。東京都内で19日に開かれた「反貧困 世直しイッキ大集会」(主催・反貧困ネットワーク) では、派遣労働者やシングルマザー、生活保護受給者などの参加者たちが、次々と窮状を訴えた。集会の狙いは、貧困対策を次の総選挙の争点にすることだ。 反貧困ネットワークは1年前、市民団体や法律家、労働組合などが集まり設立。今年7月から3カ月余りかけて「反貧困全国キャラバン」が全国を回り、各地で無料相談会などを開いてきた。19日に東京の会場にゴールした。会場には約2千人が集まった。 広島県から集会に参加した契約社員の太田潤さん(34)は、中国のコールセンターで働いた体験を話した。 「成長著しい中国で語学を身につけ成功しよう」。4年前、ネットでそんな魅力的な宣伝文句を見つけた。専門学校を卒業後、就職はしたものの営業職になじめず退職し、派遣に。ボーナスも昇給もない、細切れ雇用の生活に不安を感じ始めていた時だった。 コールセンターで働きながら語学を学べるという会社の仲介で、 旅費などは自己負担し、中国・大連へ。「どうせ非正規から脱出できないなら、中国に未来をかけてみよう」という思いだった。 業務は、日本のメーカーが生産をやめたワープロの技術サポート、居酒屋チェーンのアルバイトの受け付けなど。午前9時から午後6時まで、日本からの電話に応対した。 一緒に働いていた約100人のうち半数が日本人。製造業派遣で疲れ切った人、心を病み薬を手放せない人……。「日本が嫌で出てきた人も多かった。お互い深くは話さないが、一緒にいて気楽だった」と振り返る。 しかし、現実は厳しかった。時給はわずか20元(当時は約300円)。月給は5万円程度にしかならず、家賃や食費で消えた。中国語の講習は週1回90分ほど。納得できず、上海の別のコールセンターに転職したが、派遣時代にためた100万円が底をつき、2年前に帰国した。 「非正規労働者の心のすき間につけ込み、中国で安く働かせる。 そんな会社は許せない」 前回05年の衆院選は、急な解散で在外投票の手続きが間に合わず投票できなかった。次の衆院選では「雇用の安定」を実現できそうな政党に投票するつもりだ。 集会では、労働や社会保障などテーマ別に12の分科会が開かれた。 「老人は死ねというのか」といったのぼりの下で開かれた後期高齢者医療制度の分科会。参加者からは「医療費を抑制するために、 高齢者や障害者などの働けない人は、ある程度の水準の医療で我慢してくれという制度だ」と批判の声が上がった。 労働分科会では、東京都品川区の老人保健施設で働く中塚聖子さん(28)が、「基本給は主任手当がついても9万2500円。手取りは14万円で、時給制だった非常勤の時より悪くなった」と介護労働の低賃金の実態を報告した。 (朝日新聞 2008.10.19) |
昨日の毎日新聞にも載っていました。
「集会:「私は部品じゃない」 2000人が貧困問題訴え--都内で」 毎日新聞 2008年10月20日 東京朝刊 ◇この暮らし、良くしたい ワーキングプア(働く貧困層)やシングルマザーなど現代の貧困問題に取り組む「反貧困ネットワーク」(代表・宇都宮健児弁護士)が19日、東京都新宿区の明治公園で「世直しイッキ大集会」 を開いた。解散風が強まる中、2000人(主催者調べ)が参加。 暮らしの窮状を訴え、「選挙では貧困問題を争点に」と声を合わせた。 集会は、貧困問題を全国で訴え6000人余りが参加したキャラバンの仕上げとして企画された。住居問題の分科会では、山形県出身の土田政彦さん(29)が発言。製造業派遣の仕事で上京したが、10カ月で仕事がなくなり住む場所を失った。敷金、礼金なしのアパートに越したが、家賃が遅れるたびに14回も鍵を替えられたという。「派遣労働で貧困に陥り、住居も仕事も不安定になった」と語った。 労働の分科会では、日雇い派遣の男性が「不安があっても、文句を言えば『代わりはいくらでもいる』と干される。危険な仕事でも1日7000円。私は部品ではない」と訴えた。 女性と貧困の分科会では、シングルマザーの桐田史恵さん(30)が「母子家庭だからとアパートを貸してもらえない。友人と部屋をシェアしたら、児童扶養手当の申請時に『養ってもらってるんじゃないか』と根掘り葉掘り聞かれた」と明かした。 集会では「貧困を直視し、それに向けて政策を総動員する政治を求める」との宣言を採択。選挙に向けて走り出した政党や候補予定者にアピールした。【東海林智、市川明代】 (毎日新聞 2008.10.20) |
こちらは、20日の中日新聞です。
【社会】 自己責任ではない 命を削らないで 『反貧困ネット』 都内で2500人集会 2008年10月20日 貧しさのため生活が困難になっている人たちが連携と現状改善を訴える「世直しイッキ!大集会」が十九日、東京・明治公園で開かれ、派遣労働者や野宿者、障害者など約二千五百人(主催者発表)が集まった。貧困や社会保障問題について話し合い、集会後にデモ行進をした。 貧困問題に取り組む市民団体や労働組合らでつくる「反貧困ネットワーク」の主催。派遣労働や高齢者医療、女性の貧困、ヤミ金被害など十二テーマで分科会を開いた後、六隊に分かれて渋谷区の宮下公園まで約二時間かけて歩いた。 デモ隊は夕闇迫る表参道や渋谷駅前の繁華街を「貧困は自己責任ではない」「貧乏人の命を削らないで」などとアピールしながら行進。日雇い派遣労働者の津田真人さん(65)は「(雇う側には)労働者に対して、やりたい放題やって構わないという風潮がある」と訴えた。日雇い労働者や野宿者の支援をしているという女性(25)は「満足に寝る場所もなく、ただ働き同然の人も多い」と話していた。 (2008.10.20 中日新聞) |
なにを隠そう、わたしも母子家庭で子どもたちを育てていたことがあるので、
ひとごとではありません。
「人間らしく生きさせろ」というおんなやこどもの声に、
政治は真摯に耳を傾け、政策に反映させるべきだと思います。
秋も深まり、岐阜のフウの並木が色づいてきました。
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