2014年1月5日のブログ記事一覧-みどりの一期一会

【悩みのるつぼ】Q地域の役員辞めたい：(上野千鶴子)Aあなた自身の「辞め時」待てば

2014-01-05 20:39:15 | ほん/新聞/ニュース

奈良のおみやげに「柿の葉すし」をいただきました。
富山のますずしは食べたことがあるのですが、
柿の葉すしははじめてです。

「柿の葉すし本舗たなか」というお店は、
奈良では有名なお店のようです。

賞味期限は明日とのことなので、さっそく箱を開けて
夕ご飯に食べてみることにしました。

柿の葉でくるんであるので中はわからないのですが、
ちゃんとネタがわかる紙が入っていて親切です。

　　　

柿の葉すし本舗たなか
柿の葉すしは、さば・さけの切り身をすし飯にのせ、香り豊かな柿の葉で包んだ、大和・五條のふるさとの味。
柿の葉すし本舗たなかは、「献上」の誇りを胸に、心をこめて「美味しい」をお届けします。

さば・さけ、鯛を一個ずつ。

サバは苦手なので、鮭と鯛を食べました。
酢飯の味が効いた押しずしで、柿の葉がほんのりと香って生臭みもなく、
あぶらがのって、美味しかったです。

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ところで、
今年初の土曜日の朝日新聞beの、
【悩みのるつぼ】の執筆者は上野千鶴子さん。

年の初めから、上野さんの歯切れのよい言葉にであえました。

2014年1月4日　朝日新聞be

　【悩みのるつぼ】
地域の役員辞めたい　　相談者：女性　５０代
2014年1月4日　朝日新聞be

　５０代の女性です。
　地域の役員になって７年がたちました。
　子どもが学校に通っていたときは、学校のＰＴＡ役員をつとめました。それが手始めで、そのうちに町内会、そして校区、市の活動へとどんどん推薦され、いろいろな場に顔を出したり、集まりに参画できたりするような立場になりました。
　そんななかで、それなりに自分の考えと行動で、地域に貢献してきたと思っています。
　しかし、毎年思うことがあります。それは「辞め時」についてです。
　いつ辞めたらいいのか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
　　でも、本当は私だってそうした事情はたくさんあって、いっぱいいっぱい。で、何とか活動しているのが現状なのです。
　地域の役員をどうしたら気持ちよく辞することができるでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
回答者：社会学者　上野千鶴子
あなた自身の「辞め時」待てば
　うーむ。これはご質問でしょうか？　お手紙のどこを読んでも、辞めたい理由がわかりません。辞めたい理由がない人は、その理由が登場するまでは辞めないでしょうし、辞められないでしょう。回答、終わり。

　あなたに人望とリーダーシップがあり、余力と能力があるからこそ、自分の時間と余裕の許すかぎり、次々と目いっぱい地域のおしごとを引き受けてきたのでしょう？　うわべだけの「お世辞と称賛の言葉」だって、まんざらではないはず。それを聞きたいための、「辞めたいんだけど」の相談だったり。いくら「地域に貢献」しても認めてもらえなかったり、抵抗勢力が多くて地域から浮いてしまうのに比べれば、あなたは他人が評価してくれる分、恵まれていると言っていいくらいです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
　あなたの「辞め時」は、あなた自身が病気になったり、家族に介護が発生したり、そのほかさまざまな危機が訪れたとき。辞めざるをえなくなった時に、「辞めたい」と言って辞めましょう。そしてその時こそ、自分から去っていく人と、自分を支えてくれる人の見分けがつきます。
　世の中には、あなたと同じように、お人よしからか責任感からか、他人の役に立ちたいと願う人たちがいるものです。一銭のトクにもならない地域活動を引き受けた人たちのなかでは、そういう人と出会う確率が高くなります。ただの仲良しクラブとは違い、目的のある地域活動に集うのは、共に問題を解決し、トラブルを乗り越え、合意を形成していく仲間たち。あなたが出会うのは、そういう人材のプールです。その中で、本当に信頼に値する人とそうでない人とを見分ける目を養ってください。地域活動で得た経験と人脈は、何物にも代えがたいあなたの財産になりますよ。それを失うなんてもったいなさすぎます。
　その「辞め時」が来るまでは、ていねいにいまのお役目をお続けくださいますように。あなたを見ている人たちが必ずいますから。