みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

悪性黒色腫、肺がんなど~一部の進行がんに新治療 IC阻害薬を臨床試験/虹色スミレの定植

2015-11-24 18:02:04 | ほん/新聞/ニュース
明日から寒くなるというので、
きょうのうちに庭仕事をできるだけ済まそうと思って、
パンジーを定植しました。
    
玄関前の軒下の目立つところに、「虹色スミレ」を20株ほど。

個々の前には、毎日、ハジル苗のトレイを出しています。

バジルは寒さに弱いので、夜には玄関の中に入れます。

温度が下がりそうな夜にはパオパオをかけていたキンリョウヘンたち。
  
今夜からはかなり最低温度が下がりそうなので、

簡易ハウスの中に入れました。

例年なら11月中旬に5℃以下になるので、
軒に取り込むのですが、今年はあたたかい日が続いていました。
霜が降りるような寒さになったら、家の中に入れて冬越しです。

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きょうの中日新聞に、「免疫チェックポイント(IC)阻害薬」の記事が出ていました。
少し前にテレビでもやっていましたが、
このIC阻害薬は、進行が早く予後が悪い皮膚がんの悪性黒色腫(メラノーマ)に効きます。

亡き母は、80歳代でインスリノーマとメラノーマという、
きわめてめずらしい病気に二つもかかってどちらも手術しました。

わたしは、足にできたメラノーマを手術する前に、
メラノーマの治療法を調べていて、このあたらしい免疫療法があることを知りました。

母のときには、治療には間に合わなかったのですが、
保険適用になって、メラノーマにも一筋の光明が見えてきた思いです。

  一部の進行がんに新治療 IC阻害薬を臨床試験  
2015年11月24日 中日新聞

 これまで治療法のなかった一部の進行したがんで、新しい治療法の臨床試験が行われている。人の体が持つ免疫の力を利用した「免疫チェックポイント(IC)阻害薬」で、抗がん剤が効かない場合でも、がんが小さくなるなどの効果が出ている。皮膚がんの一種の悪性黒色腫では、すでに保険適用となった。

◆免疫の働き“援護”
 IC阻害薬は免疫の研究成果を基に開発された。がん細胞の中には、免疫細胞の攻撃にブレーキをかけて増えるタイプがある。IC阻害薬はこのブレーキを外す効果があり、免疫細胞ががん細胞を攻撃しやすくさせる=図参照。薬剤ががん細胞を直接攻撃する抗がん剤とは、大きく違う特徴だ。

 悪性黒色腫の患者へのIC阻害薬の保険適用は、昨年七月に国内で初めて承認された。ただし、国内の患者数は十万人に一~二人で、実際の使用例はごくわずか。一方で、患者数が格段に多い他の進行がんでも臨床試験が進んでいる。

 臨床試験に携わる愛知県がんセンター中央病院(名古屋市千種区)薬物療法部の室圭(むろけい)部長は「全く新しい療法で、抗がん剤が効かなくなった進行がんにも効く場合がある。効果が長く続くのも特長」と強調する。米国では三月に、進行する肺がんの一種「扁平上皮(へんぺいじょうひ)肺がん」の患者を対象に承認され、「日本でも近く肺がん治療で認められる可能性が高い」という。

 ただし、IC阻害薬が使えるのは免疫にブレーキをかけるタイプのがんの患者に限られる。うち、実際に目立った効果が認められるのは「二~三割と高くない」(室部長)。また、免疫のブレーキを外すため、過剰な免疫反応を引き起こす。かゆみなどの比較的軽い症状だけでなく、肝機能障害や間質性肺炎という重い副作用を引き起こすことがあり、死亡例も報告されている。

 三重大大学院の影山慎一教授(遺伝子・免疫細胞治療学)は「一部の患者でメリットが大きいことは分かっているが、事前にどの患者に使うべきかの評価がまだ定まっていない」と、適用には慎重な判断が必要との見方を示す。

◆「治療の選択肢、心の支えに」
 「この薬のおかげで一年半生き延びられ、久々の旅行を楽しめました」。昨年春から、愛知県がんセンター中央病院でIC阻害薬の臨床試験に参加した男性(66)は笑顔で語った。

 二〇一一年の夏に胃がんが見つかり、全摘手術を受けた。さらに抗がん剤治療を八カ月続けたが、翌年の秋に肺転移が発覚。別の抗がん剤に変えても効果は一時的で、肺に無数の影が広がった。余命は四カ月の可能性もあった。

 昨年三月、男性はIC阻害薬の臨床試験の参加を室部長に提案され、月二回の薬剤の点滴を受け始めた。三カ月は目立った改善はなかったが、夏ごろに肺の無数のがんが劇的に小さくなった。「体を動かすと息苦しかったが、体調が戻り希望が持てた」と振り返る。

 治療中には副作用が出て、全身に強いかゆみを伴う発赤や水疱(すいほう)ができた。今年九月、肝臓へのがんの転移が確認され、臨床試験は中止されたものの、男性は「治療の選択肢があることが心の支えだった。多くの患者にこの薬を役立ててほしい」と話した。
(林勝)


  悪性黒色腫の治療を変えた免疫チェックポイント阻害薬とは
ニュース・トピックス|更新日:2015/09/18[金]

根治切除不能な悪性黒色腫を適応とするイピリムマブ発売
 悪性黒色腫は人種間で違いの大きいがんで、白人に多く日本人では少ない希少がんの1つです。2011年の厚生労働省の調査では、4,000人の患者さんがいると報告されています。また皮膚がんの中では最も悪性度が高いと言われ、進行性の場合の治療選択肢は限られていました。新たな薬剤の開発や承認が期待されていた中、昨年9月に小野薬品工業株式会社から発売された「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)に続き、ブリストル・マイヤーズ株式会社から2015年8月31日に、同じく根治切除不能な悪性黒色腫を適応とする「ヤーボイ」(一般名:イピリムマブ)が発売されました。これを機に「悪性黒色腫治療とヤーボイ~免疫チェックポイント阻害薬の実臨床と展望」と題したメディアラウンドテーブルを開催。国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科科長の山直也先生を招いた講演が行われました。

免疫チェックポイント阻害薬の実臨床と展望
 2014~2015年に悪性黒色腫の治療では、分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬の登場というパラダイムシフトが起こりました。切除不能な転移のある悪性黒色腫の患者さんを対象としたイピリムマブによる治療の研究データを複数集めて再解析したプール解析では、3年生存率が22%という報告があります。3年生存率22%時点からほぼ横ばいとなり、長期の生存が伺えます。つまり、分子標的薬は効果がすぐにでますが、持続しないという特徴がある一方で、がん免疫チックポイント阻害薬による治療はすぐに効果は出ませんが、効き始めると効果が持続する特徴があります。

 イピリムマブは、がん細胞を攻撃するT細胞の表面に発現するCTLA-4を阻害することで、活性化されたT細胞の抑制調整を遮断します。そのため腫瘍抗原特異的なT細胞が増殖、活性化し、がん細胞を攻撃します。これまでの抗がん薬や分子標的薬とは違う作用機序のため、新たな有害事象に対する評価と管理が重要になります。そのため、免疫関連有害事象(irAE)を評価・管理するための管理アルゴリズムが作成されています。

 「根治切除不能な悪性黒色腫を適応として承認されたイピリムマブは、複数の試験で長期生存を証明しています。イピリムマブの免疫関連の副作用は、下痢、大腸炎、消化管穿孔、肝障害、皮膚障害、内分泌障害、末梢神経障害、腎障害、間質性肺炎などさまざまな症状が確認されています。こうした副作用には、アルゴリズムに従って対処することが重要です。欧米ではすでに標準治療薬としてイピリムマブは使われており、日本でも速やかに日常臨床に取り入れていくことが重要です」と山先生はいいます。

 悪性黒色腫の治療薬は、免疫チェックポイント阻害薬を中心としてさまざまな治験が進行中です。これから多くの治療選択肢の登場が期待されますが、安全に、有効に、使い切る治療法の確立が待たれます。(QLifeがん編集部)


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