みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

休校、どう乗り切る? 専門家に聞く/注目集まるリビング学習 準備、片付けで自立も促す/栄養豊富でおいしい芽キャベツ

2020-03-10 22:32:48 | ほん/新聞/ニュース
お天気がよいので寺町畑を歩いていたら、
畑のはしの畝に芽キャベツを見つけました。

まあるい芽キャベツがたくさんついています。

株の下の方に大きくなりすぎた芽キャベツが取り残してあったので、
下葉を整理しがてら、少しいただきました。

芽キャベツは栄養豊富、オリーブオイルとトマトとの相性がよいので、

オリーブオイルで炒めてから、桜どりミンチを入れて
トマト缶といっしょに煮込みました。

自家製鶏肉との豆乳鍋もおいしいです。


後半は、休校になっている子どもたちの話題。
4月からは新学期で、ピカピカの一年生のひともいるので、
休校が長びかないか気がかりです。

 休校、どう乗り切る? 専門家に聞く 
2020年3月10日 中日新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国の小中学校、高校などでは休校が続く。友達や先生と突然別れざるを得なかった子どもはもちろん、会社を休んだり在宅勤務をしたりする保護者の戸惑いは大きいだろう。できるだけストレスをためず、しかも感染も予防しながら乗り切るにはどうしたらいいか。専門家に聞いた。

 今回の休校が夏休みなど通常の長期休みと違ってストレスが大きいのは、親も子も何の準備もできずに始まったためだ。新型インフルエンザが流行した二〇〇九年、厚生労働省の休校要請で、兵庫県と大阪府では約百五十万人の児童・生徒が一週間の自宅待機に。兵庫県内の高校はスクールカウンセラーが随時相談に乗る態勢を整えたが、休校が明けると、それまで月二回だった相談日が十数回に増えた学校もあったという。

 休校への対応は自治体によって異なるが、国は基本的に自宅で過ごすよう求めている。一般財団法人「愛知総合HEARセンター」理事長で臨床心理士の小瀬木尚美さん(64)が危惧するのは、閉じ込められることによる子どもへのストレスだ。仕事や感染への警戒、子どもの世話…。イライラするのは保護者も同じ。「勉強は?」「ゲームは駄目」などつい小言を言いがちだが、家族関係の心理に詳しい中京大教授の小島康生さん(51)は「ただでさえ不安になっている子どもには負担が大きい」と注意を呼び掛ける。

 必要なのは、一日をどう過ごしたいかや何をやりたいか、何をしてほしいかを子どもと話し合うこと。ただ「時間割のようにきっちり決めると、できない時にまたイライラする」と小島さん。「○○時間勉強しよう」などざっくりとした目標で十分という。小瀬木さんは「三十分ほど一緒に昼寝をしてもいい」とアドバイス。学校がないと「あれもこれもしないと」と焦りがちだが、ゆったり構えることを大事にしたい。
 インターネットゲームやスマートフォンへの依存を避けるためにと、小瀬木さんはかるたやビー玉、ボードゲームといった昔ながらの遊びを勧める。ご飯を作るなど一緒に家事をするのもいい。小島さんは「子どもとじっくり向き合い、コミュニケーションを深めるチャンスととらえて」と呼び掛ける。
 二人がそろって心配するのは、保護者がイライラを子どもにぶつけ、虐待につながってしまう恐れだ。ストレスを感じたら「子どもに話し掛ける前に三回深呼吸を」と小瀬木さん。自律神経のバランスが整い、気持ちがほぐれるという。小島さんは、子どもに留守番を任せて短時間でも外に出るよう促す。その際は火の元や施錠に注意し、インターホンが鳴っても出ないようしっかり言い聞かせることが大事だ。

◆外出するなら公園
 自宅で友達と遊ぶ時の注意点は? 感染症専門医でマイファミリークリニック蒲郡(愛知県蒲郡市)院長の中山久仁子さん(49)は「両腕を広げた範囲に人がいないようにして濃厚接触を避けて」と訴える。数が多いほど感染者が潜む可能性も高まるため、人数は少なくするのが大事。塾や稽古事は「風邪症状があれば感染を広げないよう休ませて」と話す。一時間に一回、五分程度の換気も忘れずに。
 外出するなら、換気が悪く不特定多数の人が集まるショッピングモールなどは避けたい。お薦めは公園だが、なるべく少人数が望ましい。大勢で遊具を共有すれば濃厚接触のリスクが上がるだけでなく、遊具にウイルスが付く確率も高まるためだ。
 室内、屋外に関係なく手洗いは徹底したい。友達の家や塾に着いた時、食事前、トイレの後、帰宅時などこまめに。人がよく触るドアノブは、接触感染を防ぐため、アルコールなどで消毒するといい。
 祖父母に預けようと考える人もいるだろう。高齢者は重症化の危険が高いため、住んでいる地域で流行し始めたら行かせるのは控えたい。
 (平井一敏、長田真由美、小中寿美)  


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   注目集まるリビング学習 準備、片付けで自立も促す  
2020年3月6日 中日新聞

 間もなく新年度。入学や進級を前に学習スペースを整える親子も多いだろう。近年、注目されるのが、家族がくつろいだり食事をしたりするリビングで勉強するスタイル。親の目が届きやすいという良さがある。加えて、みんなが使う場所で学習道具を自分で管理しなければならず、自立への第一歩としても期待される。
 「娘二人がリビングで勉強している」と話すのは、岐阜市に住む小学五年と三年の女児の母親(39)。「消しゴムのかすが気になる」と苦笑いするが、「勉強の進み具合が分かっていい」と手応えを感じている。
 脳医学者で、東北大加齢医学研究所教授の滝靖之さん(49)は「リビング学習は勉強を始めるまでのハードルを低くする」と話す。例えば帰宅後、あるいは家族での食事や団らん後、自分の部屋で勉強しようとすると、電気をつけて、エアコンをつけて-とやらなければいけないことが多く、どんどんおっくうになっていく。
 一方で、家族がいるリビングは、テーブルの上に学習道具を広げるだけ。「すぐに勉強を始められ、それが習慣になれば時間も有効に使える」と言う。
 滝さんによると、小中学生の時は、深く物事を考えたり、人と会話したりすることが脳の発達を促す。主婦の友社(東京)が二〇一六年、東京大の学生・卒業生五十人に、入学前までどこで勉強していたかを聞くと、「リビング」という回答が八割にも。調査に協力した滝さんは「疑問があれば家族に聞ける。テレビがついているなど周りがうるさい場合もあるが、それを気にしない集中力もつくようだ」と言う。たとえ勉強に関係する話題でなくても、いつでも話ができる環境は安心感につながる。
 ただ、家族みんなが集まるリビングは散らかりやすいのが難点。整理収納アドバイザーで、インテリアコーディネーターの資格も持つ「なごはなリビング」(名古屋市中区)の代表、高原智子さんは、子どもがいつでも勉強を始められるよう、テーブルの上には物を置かないよう勧める。かばんや勉強道具の置き場所には車輪付きの棚を用意するよう提案。勉強机を持ち込んでもいいが「成長すれば自室に行くようになるのでテーブルで十分」と話す。折り畳み式の机をそばに置き、食事時などはそのまま勉強道具を移すのも手だ。
 プリントなどの収納は百円ショップでも手に入る紙製やプラスチック製のファイルボックスを活用。「勉強に取りかかるまでのアクション(行動)を減らすことが大事」なため、箱の手前部分が開いている物を選べば中身が取りだしやすくて便利だ。筆記用具は、学校に持っていくのとは別に一式用意しておくと、かばんから出す手間が省ける。リビングの照明が暗い場合は、電気スタンドを使おう。
 「自分で準備をして学習を始め、終わったら片付けることは自立の第一歩になる」と高原さんは力を込める。ちなみに、リビング学習は何歳ぐらいまでが適切か。自身はずっとリビング学習をしてきたという滝さんは「自室でリラックスできる時間があれば、いつまででもいい」。一方、高原さんは「高学年になると、勉強は自室や塾でして、リビングではくつろぎたいと考える子もいる」と話す。一人一人の成長や気持ちを尊重しながら、その子に合った空間をつくることが大事なようだ。
 (長田真由美)



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