みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

刺身と美酒「可(べし)」で乾杯/水仙と赤チューリップが咲いたよ。

2007-01-23 06:01:22 | 花/美しいもの
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土日の市民型選挙集中セミナーの会場は、
名古屋市の「ウィルあいち」、1Fの視聴覚室。
廊下の向かいは、吹き抜けの情報ライブラリー。 
  

『オプション講座』が終わって帰ってみると、
赤のチューリップと日本水仙が咲きはじめていた。。

  


12月に植えた球根たちも、もう芽をだしている。
  

情報公開訴訟で勝訴した時のお祝いは「切り出し」だったので、
「む・しネット」から講師料ももらったことだし、
奮発して、生キハダマグロとびんちょうマグロの柵を買った。

右下のタルイカのお刺身がわたし専用(笑)。
サーモンは苦手だけど、キハダマグロもおいしかった。

山芋のお礼に、NAOさんからお酒のジェルと、
関谷醸造の「蓬莱泉 特別純米酒「可(べし)」が届いた。
フルーティでさらっとして、とてもおいしい。
 
ジェルは冷やして、お風呂で食べた(笑)。
お酒くさくなくて、ほんのり甘くて香りがよくて美味。
「冷凍してもおいしいんじゃない?」とともちゃん。

体と心が温まったところで、肩の操体をしてもらって、
梁からぶら下げてもらった滑車復活。
ここ、昔は子どもたちのブランコと吊り輪だったんですよ(笑)。

滑車運動でリハビリしたら、少しはよくなると思いきや、
調子に乗って動かしたからか、一晩中激痛で眠れなかった。
で、夜中に起き出してきて、本を読んだり、
メールを書いたり、うとうと寝たり・・・・・
ブログも6時にはできあがりました。

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『市民派議員になるための本』
(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
3‐4 市民型選挙のおちいりやすいワナ


 市民型選挙にもおちいりやすいワナがあります。「教科書問題」「高速道路反対」などの個別の政策課題は、その人にとっては切実な問題かもしれませんが、これだけを政策としてかかげても当選しにくい傾向があります。
 なぜなら、特定の課題は、だれもが興味をもっているとは限らないからです。個別課題では、それに興味をもち、共感した人にしか投票してもらえません。だから個別課題ではなく、できるだけひろい範囲の政策を立てましょう。この注意は、市民運動出身の市民派候補者には、とくに大事なように思います。
 市民運動をやってきて、選挙も経験して学んだことは、「わたし」が正しいと思う政策だけをあげても、選挙になりにくいということ。それはなぜだろうと考えたとき、「市民がのぞんでいることはなにか?」という発想の転換がおきます。市民運動をやっていると、「わたし」のアピールを受けとらないほうがわるい、聞かないほうがわるいと思いこみます。「わたしたち正しいことをやってるのに、理解しない市民がわるい」って。わたしもそうでした。でも伝えたいことが伝わらなければ、言葉を発する側の伝えかたがわるいのです。「受け手にどんなメッセージを届けたら受けとってもらえるだろうか?」という発想は、市民運動だけを必死にやっているときは、余裕もないし、なかなか思いうかびません。
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そのまんま東さん、宮崎県知事に!「当選はゴールではなくスタート~本番はこれからです」

2007-01-22 09:28:05 | 市民運動/市民自治/政治

昨夜、そのまんま東さんこと、東国原英夫さんが、
官製談合で前知事が逮捕された、出直し選挙で宮崎県知事に当選した。

開票からほどなくしての当選確実の速報を見たわたしは、
「東国原さんおめでとう、やったね」と心のなかでエールを送った。
わたしは、彼が宮崎県知事選に立候補表明したと知ったときから、
彼に当選して、知事として働いて欲しいと思っていた。
政党や組織の支援を一切受けずに手作り選挙を展開している姿を見て、
東さんが、きっと当選するだろうと信じていた。

元タレントでスキャンダルもある彼をわたしがなぜ支持するのか、
意外に思われる方もおおいかもしれない。
わたしは、そのまんま東さん、いえ、
タレントではない「東国原英夫さん」とは個人的な縁がある。

わたしが『市民派議員になるための本』を出した翌年の5月、
「そのまんま東」さんを名乗る方からメールが届いた。
いたずらメールかと思ったけれど、開けて読んだらご本人で驚いた。
そのころ彼は早稲田大学の文学部で学んでいて、
卒論のテーマを「地方自治」にしたいと勉強しているけれど、
「この領域(実際のフィールド・ワークの視座)の学習書がないので、
わたしの本が大変役立った」という趣旨がていねいに書かれていた。

わたしにはそのころ、100人以上の読者から本の反響が届いていたが、
意外だったのは(単にわたしの偏見だったのだけど)彼の第一印象は、
TVなどで知っている、スキャンダルまみれのタレントとしての
「そのまんま東」さんの印象とはほど遠く、読者の中でもピカイチ。
真面目で礼儀正しくて、とても好感の持てるものだった。
メールには、著者のわたしに対するパーソナルな質問が書かれていた。
わたしも、彼がなぜ地方自治を学びたいのか関心があり、
わたしが質問に答える代わりに、彼にもわたしからの質問に答えてもらう
ということで、直截電話をかけていただいて、そっちょくに意見交換した。
テレビで話す軽妙な語り口とはまったく違っていて、
言葉を選んで話される口調から緊張している様子が伝わってきて、
誠実で真摯な「地方自治」への想いが伝わってきた。
その日のHP「そのまんま日記」には、本とわたしのことが紹介されていて、
「知らない女性に自分から電話をかけたのは初めて」と書かれていた(笑)。
きっと、それが彼の「そのまんま」だったのだろう。
それから時々、自治体財政や情報公開の質問があったりしてメールのやり取りをした。
11月の「市民派議員アクションフォーラム」への参加は、
申し込みはされたものの、仕事の調整がつかずに実現しなかった。
その後、彼は早稲田大学政経学部で専門的に地方自治をまなび、
わたしは彼がいつか郷里にかえって政治家として働きたいと
いう夢を果たすと思い、『む・しの音通信』をお送りしていた。

選挙でかれは、「そのまんま東」としてではなく、
きっと、わたしが知っている「東国原英夫」さんとして、
有権者にダイレクトにメッセージを届ける「市民型選挙」を真剣に実践し、
26万人を超える宮崎県の有権者が一票を投じたのだと思う。

17日間の知事選で、ネガティブキャンペーンも展開されるなか、
「トップの汚職」というマイナスからのスタートでの大量得票は、
すくなくとも、まぐれや浮動票では得られない。
宮崎県の有権者の受信能力を甘く見てはいけない。
フィールドに身をさらしての演説中心の17日間は、
たんなるポーズで乗り切れるものではない。
政策や思いを伝える「地味選」は、「そのまんま」彼の政治姿勢だ。

わたしは、かれのHPをお気に入りにいれ、
彼の思いや「マニフェスト」や新聞報道は読んだけど、
彼の政策や考えを深く知っているわけではないし、
わたしが聞きたい環境政策やジャンダーの視点は未知数である。

わたしは、宮崎県の有権者ではないけれど、
わたしもまた、「ふるさとにいる年老いた両親や弱い立場のひと、
地方で見捨てられている人たちのくらしをよくするために働きたい。
そのために『地方自治を学びたい』」と言った、
かれの言葉はほんものだ、と信じているひとりである。

東国原英夫さん、当選おめでとうございます!

「選挙が知事をつくる」という言葉どおりを実践されて、
政党や組織の支援を受けずに、あなたが手作りの草の根選挙で、
宮崎県知事に当選されて清々しい思いです。

とはいえ、本番はこれから。
当選はゴールではなくスタートです。

知事になれば、いろんな困難が待ち受けていると思います。
また、知事は強大な権力と権限を持っています。
そのおおきな力を、だれのために、何のために使うのかを
いつまでも忘れないでほしい。
選挙で約束した政策を実現するために、
任期満了の日まで、無党派・県民派知事として、
おごらず、あせらず、あきらめず、全力投球で、
県民のために、県民とともに『しがらみのない政治』を実践し
宮崎県を変えていかれることを祈っています。

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一期一会のクリックを


  


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 『市民派議員になるための本』
(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
3‐3 だれでもできる市民型選挙 


 「だれでもできる」というのは、「タダの市民なら」という意味です。そうじゃない人が、カタチだけ市民型選挙のマネをしようとしてもうまくいきません。それはなぜでしょう?
 市民型選挙のいちばんの特徴は、選挙をになう市民と候補者が、いまある権力構造、利益誘導型の政治の恩恵にあずかったことのない人たちだということです。そこからぬけおちた人、谷間にこぼれおとされた人、そして自分の意思でぬけた人も含みます。
 現在の政治は、行政と議会が強い権力と権限を持ち、政党や地域ボスや土建屋が、カネとモノをまわしあっています。市民型選挙は、そこからまったくはずれた市民が候補者になり、おなじ立場の多くの市民にメッセージを伝える選挙です。そういう人なら「だれでもできる」選挙です。
 「わたし」のいままでの思いを「あなた」に伝えれば、市民から市民へと思いは確実に伝わっていきます。わたしのくやしい思いや、毎日のくらしで疑問に感じていることが、そのまま政策になっていきます。
 「わたし」がいままで思っていたことを、言葉で表現すると、権力構造のなかにいる人たちは、「なにをバカなことを言ってるんだろう」と思うようですが、市民は共感してくれます。
 市民から市民へ、コトバにのせた思いのリレーが市民型選挙です。
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市民型選挙「オプション講座」/「選挙公営制、見直しを」/3-2従来型選挙とどう違うか?

2007-01-21 08:13:54 | 市民運動/市民自治/政治


昨日と今日は、名古屋で遅れてきたひとのための市民型選挙直前セミナー。
講師は、わたしとつれあいです。
この選挙直前講座、4年ごとの統一自治体選挙前に開催していて、
今回で3廻り目。1月と2月の2回で、
基本的な市民型選挙の手法を伝えようというものです。

参加者は、九州や四国、関西、関東から13人。
市民型選挙を実践して無党派・市民派議員になろうとする
意欲のある候補者を対象にしています。
内容はもりだくさんで、参加者を見てから内容を決めるという、
カスタムメイドのぜいたくなメニュー。
2時間×3セッションの構成は、参加者にはもちろんハードですが、
わたしもへとへとに疲れました。

午後8時に終わって準備された弁当を食べ、
宿泊棟で夜遅くまで話していました。

今日は朝9時から2時まで「オプション講座」です。
昨夜、参加者から提出された「選挙で抱えている問題」を受け取り、
どう解決したらよいのか、考えながら眠りにつきました。

では、これから「オプション講座」の会場にでかけます。

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『市民派議員になるための本』
(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)

3-2 従来型選挙とどう違うか?


 選挙の常識とルールをくつがえし、これまでの選挙の地図をぬりかえているのが市民型選挙です。
 従来型選挙は、「ジバン・カンバン・カバン」を必要条件とする組織選挙です。その3要素が、大きくて強固なほど当選の可能性が高いというのが、これまでの「選挙の常識」でした。
 なにも持たない市民が、おなじ武器でたたかったら勝つ見こみはないでしょう。それに選挙は、他の候補者とたたかうものではなく、候補者の「わたし」の政策を、有権者の「あなた」に信任し、投票してもらうものです。だから、他の候補者のやりかたを気にすることはありません。
 市民型選挙では、市民と平場(タテ型ではなくヨコにつながる)の関係であることを大切にします。候補者も有権者もおなじ目線の高さにいる、ということです。他の候補者は、政党や組織のなかにいたり、地域のボスだったり。市民とちがう高いところにいる人が、おカネや組織を使って「一票ください」と言ってきます。
 市民型選挙は、おなじ場にいない人たちにはなかなか見えません。肩書がない候補者なんかと言われます。「肩書がない」ということは、いままでの選挙ではいちばん不利な条件のはずでした。でも肩書がないことに市民は共感します。「組織がなかったら当選しない」というのは、選挙の重要な常識のひとつでした。でも「トップダウンではないネットワーク型」なら、組織がなくても当選できます。
 従来の候補者は、だれかからの指示や日当がないと市民は動かないと思っているようです。選挙で名前を大声で叫べば有権者は投票すると思っています。ほんとうにヒトをバカにした発想です。人間関係のしがらみを使って動員をかけ、政策をあきらかにせず、演説もしないで「票を取る」という発想。こんな貧困な発想や従来型の選挙に、市民はあきあきしています。
 もうオヤジ議員にはまかせておけない! 感性の鈍いオヤジ候補は、議会でイネムリするよりも、縁側でイネムリしててほしいものです。
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ところで、選挙といえば、わたしの住んでいる山県市で、
「直接請求」がはじまりました。
「直接請求」とは、「地方自治法第74条」に規定された
有権者の1/50の署名をもって、
条例の改廃を求める、市民が使える直接民主主義の手法です。
「所定の期間で、受任者が所定の有権者の署名を集める」など、
請願や陳情より法的な手続きは厳格ですが、
議員でなくても、条例の改廃を求められるのです。


選挙の候補者の公費負担の廃止を求める直接請求(てらまち・ねっと)
 《転載転送・歓迎》
● 趣旨
 自治体議会などに関して、現在、議員の政務調査費の是非で住民監査請求や住民訴訟が全国で相次いでいます。監視機関である議会の「監視」が強まっています。
また、首長や議員の選挙費用に関して「選挙公営」といって、選挙のときのポスター代、選挙カーの賃貸料やガソリン代、運転手の日当などを負担する制度があります。候補者から請求があったら税金で負担する制度です。特に、多くの自治体で財政が厳しいことから見直す意見もあります。

 1999年、栃木県栃木市では選挙ポスター代の水増し請求が見つかり、市で印刷代の相場などを調査し、あいまいな企画費をゼロとして、印刷代のみの12万円としました。愛知県内では、昨年から今年、額を引き下げたり、方法を改善した自治体もあります。

 山県市では2003年の自治体合併の際に、選挙公営の制度を導入しました。
2年半前の市議選では、22人の定員に27人が立候補し、25人が公費負担を請求、その公費負担の総額は1000万円を越えました。

 山県市では2009年(H21年)に財政が赤字(基金を崩しても財源が不足)の予測がでています。水道料は一律に5割も引き上げ、保育料も大幅に引き上げるなど、市民に対して各種の負担の増加めていますが、このように市民の生活全般の負担を大幅に引き上げざるを得ない山県市にとって、「選挙に金がかかるから公費負担を」というのは、不合理です。

 多様性は自治や分権の基本。ポスターなど基準額を引き下げるなどの自治体もありますが、財政に余裕のある自治体はともかく、財政の著しく困窮した山県市においては、極めて不適切な制度です。選挙公営を廃止することが、市民に対する答えであり、責任です。

 そこで、本年4月の市長選挙の前に廃止すべく、地方自治法第74条に基づいて直接請求の手続きで条例の廃止を請求することになりました。

 インターネットのデータによれば、昨年夏に「千葉県いすみ市」で、直接請求によって廃止請求がされましたが、否決されています。その他は、見当たりません。
 総務省も把握していないそうです。
 全国で初めてのことのようですから、やる気倍増。

● 手続き
 1月15日(月) 午後1時半 山県市役所2階 市長に代表者証明書交付の申請書を提出し、直接請求手続きを開始。
 16日に証明書が交付されました。

 通常、市町村の場合の署名集めは1ヶ月間。
 ところが、今回は4月に統一地方選挙があることで、特別な制限が加えられて、「4月8日の県議選等の投票日の60日前」で署名収集は休止、4月22日の市議選等の投票のあとに再開することになります。

 つまり、1月17日に始まった私たちの署名集めは「2月6日」までのたった20日間。今回は、3月の議会で審査して欲しいわけですから、ここで署名収集を打ち切り、速やかに提出します。みなん、ぜひ、よろしく。

● 条例制定/廃止の直接請求(地方自治法第74条)の手続きの流れ

※ 地方自治法 第74条 普通地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権を有する者(以下本編において「選挙権を有する者」という。)は、政令の定めるところにより、その総数の50分の1以上の者の連署をもつて、その代表者から、普通地方公共団体の長に対し、条例(地方税の賦課徴収並びに分担金、使用料及び手数料の徴収に関するものを除く。)の制定又は改廃の請求をすることができる。

 2 前項の請求があつたときは、当該普通地方公共団体の長は、直ちに請求の要旨を公表しなければならない。

 3 普通地方公共団体の長は、第1項の請求を受理した日から20日以内に議会を招集し、意見を附けてこれを議会に付議し、その結果を同項の代表者に通知するとともに、これを公表しなければならない。

 4 議会は、前項の規定により付議された事件の審議を行うに当たつては、政令の定めるところにより、第1項の代表者に意見を述べる機会を与えなければならない。

 5 第1項の選挙権を有する者とは、公職選挙法(昭和25年法律第100号)第22条の規定による選挙人名簿の登録が行なわれた日において選挙人名簿に登録されている者とし、その総数の50分の1の数は、当該普通地方公共団体の選挙管理委員会において、その登録が行なわれた日後直ちにこれを告示しなければならない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山県市議ら 「選挙公営制、見直しを」 
2007年01月16日

 市長、市議の選挙のポスター代などを公費で負担する選挙公営制度は市の財政を圧迫するとして、山県市の寺町知正市議らが、見直しを市に直接請求する準備を進めている。寺町氏らは同市の平野元市長に対し15日、制度の廃止を求めて有権者から署名を集めるため、代表者証明書の交付を申請した。交付され次第、直ちに署名集めを始める。
 同市は03年4月に高富町、美山町、伊自良村が合併した際に、選挙公営制度を導入。候補者は選挙ポスターの作製代や、選挙カーの賃貸料、運転手の日当などを市に請求できる。
 同市によると、04年に行われた市議選では、定数22に対して27人が立候補し、25人が公費負担を請求。公費から総額1千万円以上が支出された。
 寺町氏は「市の財政が苦しく、水道料や保育料が引き上げられる中で、この制度を残すのはずるい」と指摘。22人の市議のうち、21人が同制度を利用したこともあり、市民の署名を集めてから議会の審議を受ける直接請求を行うことにしたという。
 証明書は16日に発行される見込み。寺町氏らは規定になっている有権者の50分の1(504人)を大幅に上回る人数を集めたい考えだ。
(朝日新聞)____________________________________


いつもやってる住民監査請求やこの直接請求など、
現行制度のなかでも、市民であっても、使える手法はあります。
こういう直接民主主義の手法をつかって、
まちを変えていく市民が増えれば、議員にならなくても、
まちは確実にかわっていきます。
 
山県市民のかたがお読みになっていたら、
直接請求にぜひご協力ください。

  


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「市民型選挙集中セミナー」&「市民型選挙ってなに?」/フェロシルト事件関連文書「非開示取消」判決/

2007-01-20 08:32:10 | 市民運動/市民自治/政治
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夜中の3時ころ、肩から上腕部の痛みで目が覚めた。
痛くて寝てられないので、仕方なしに起きだしてきた。
肩には錐が刺さっているといったらよいのか、
上腕は万力で締め付けられているといったらよいのか、
大嫌いだった日本脳炎の筋肉注射を5本ほど一気に打たれたような・・・・
ふだんは、「ははぁ」とか「ふぅー」とかのため息で痛みを逃してるんだけど、
「うう」とか「うっ」とか、声も出せない状態でうなっていた。
痛み止めのボルタレンゲルを塗って、
パパサンチェアを薪ストーブの近くに持ってきて、ウトウトしてた。

今日は「ウィルあいち」で、「統一選直前~市民型選挙集中セミナー」。
昨日は準備にメチャいそがしくて、九州からの飛び入り参加も受け入れて、
参加者からの課題の対応をしたりしてるうちに、痛みが強くなってきて、
大事をとって、昨夜は初めて痛み止めを飲んで寝たんだけど
あんまり効かなかったようだ。
冷蔵庫には2年前の「ボルタレン座薬25mg」がどっさりあるんだけど、
禁忌が「アスピリンぜんそく」で、(副作用)が「まれに重篤なぜんそく」。
呼吸器に問題を抱えているわたしとしては、もらっただけで怖くて使えない。
痛みだけでは死なないけど、呼吸困難だと死ぬ可能性もあるし・・・(笑)。

選挙講座は、1泊二日、24時間ぶっ通しの長丁場だけど、
ここ数年は絶好調で迎えたことがないな、と思いながら朝を迎えた。

エネルギーを講座に残しておかないといけないので、
長い記事を打つのはやめて、コピー&ペーストできるものをアップしときます。

ということで、以下は、今日の選挙講座です。

  _____________________________________

統一選直前~市民型選挙集中セミナー(転送・転載禁止)
~あなたも「市民派議員」になろう!~
勝てる選挙・「市民型選挙」のノウハウ」
 
Part1:1月20日(土)13~20時
「告示日までにすること~政治活動の手法&選挙の準備行為」
【講師】寺町みどり&ともまさ

-日程および内容の詳細-
13:00~ 自己紹介のプレゼンテーション。
セッション① 13:15~15:15 
「ルール編」~みどり&ともまさレクチャー
A.選挙の仕方が議員のスタイルを決める
B.政治活動と選挙運動の違い
C.「公選法」とは何か? ~違反になること、ならないこと
  
セッション② 15:30~17:30 
「メッセージ編」みどり&ともまさ
A.政策・公約とはなにか~リーフ・ニュースの作り方・配り方
  メッセージをどう届けるか~みどりレクチャー
B.プレゼン「演説の練習(A)」
C.選挙はがきの作り方、使い方~ともまさレクチャー
D.リーフ、ニュース、選挙はがき~ワークショップ
E.インターネット利用(HP、ブログ、メールなど)
  現時点でできること・できないこと。今後は・・・・
 
セッション③ 17:45~19:45 
「実践編」みどり&ともまさ
A.チェック表、レーダーチャートを使っての現状認識の基本
B.当選するために必要な要素~あなたの選挙の現状分析
  ・参加者の「状況チェック表」を読む
  ・当選に必要な要素を「レーダーチャート」に書き込む
C.演説の仕方 話し言葉のメッセージのコツ
  ・話し言葉のメッセージの基本-みどりレクチャー
  ・プレゼン「本番の街頭演説(B)」
まとめ 参加者の選挙の取り組みへのコメント
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『市民派議員になるための本』も、今日から第2部「勝てる選挙 」編。
ちょうど今日は、「3-1 市民型選挙とはなにか?」。
最近では「市民型選挙」って言葉がマスコミでも使われるようになったけど、
もともとは「従来型選挙」に対して、わたしが作った造語です。
「市民型選挙ってなに?」と思っている人は、ぜひお読みください。

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『市民派議員になるための本』
(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
第2部 勝てる選挙
第3章 市民型選挙とは・・・
3-1 市民型選挙とはなにか?


 「組織もない女性が、どうしてこんなにたくさんの票をとって当選できるんですか?」-市民派候補が大挙して当選した‘99統一自治体選挙の直後、「女性を議会に!」の運動をになっていたわたしのところに、マスコミから殺到した質問です。この問いに、わたしなりにこたえてみましょう。

 「市民型選挙」は、ネットワーク型選挙ともいい、組織ではなく、個人から個人に、候補者のメッセージを届ける選挙、「ジバン・カンバン・カバンを持たないタダの市民が」「仲間で政策をつくり、おカネをかけないでやる」選挙です。
 組織にいる男たちや政党の人、地域選出の候補者など、いままで選挙を一回でもやったことがある人たちからは、「組織もない個人が、女ばかりあつまって、あんなやりかたで当選するハズがない」と言われます。
 ところがイザ開票すると、現実に無党派・市民派候補者は当選していきますし、なかにはトップ当選の人もあります。
 選挙は、基本的に「候補者の考えを有権者に伝える」ものです。有権者は、たくさんの候補者のなかから、意中の人の名前を投票用紙に書きます。
 従来の候補者は「入れてくれたら見返りをあげましょう」と利益誘導し、有権者も、「票はカネだ」と思っている人はカネで、義理が大事と思っている人は義理で投票します。政党や自治会など組織のウエからの指示で投票する人もいます。
 でも、市民型選挙をするわたしたちにとっては、有権者は“数”としての票ではなく、ひとりひとりが意思を持つ“人間”です。
 「議員になってなにがしたいか」「議会でどのようにはたらきたいか」を、ばくぜんとした有権者一般にではなく、ヒトからヒトへの個別の関係のなかで確実に届け、伝えていくのが、市民型選挙なのです。

《法条文》
・憲法第15条①②③④(→2-2参照)
・憲法93条②(→1-3参照)
・〔この法律の目的〕 公職選挙法第1条
・〔議員及び長の選挙〕 地方自治法第17条
・〔選挙権〕 地方自治法第18条
・〔議員及び長の被選挙権〕 地方自治法第19条
___________________________________

おまけは、一昨日に全面勝訴した
「フェロシルト事件:関連県文書」非開示取消し判決の新聞記事を紹介します。

県の非開示取り消し 津地裁 (2007.1.19朝日新聞)
県の非開示取り消し 津地裁 
◆フェロシルト共同研究資料◆
 三重県と石原産業のフェロシルトに関する共同研究の資料を情報公開請求した際、同県が請求の対象外として一部を非開示にした行政処分を不服として、市民グループ代表らが野呂昭彦・同県知事を相手取って処分取り消しを求めた訴訟の判決が18日、津地裁(水谷正俊裁判長)であった。水谷裁判長は「『請求の対象外』として開示しないことは許されない」と指摘、一部非開示とした処分を取り消し、原告の訴えを全面的に認めた。
 原告は、岐阜県山県市議で市民グループ「くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク」の寺町知正代表(53)ら2人。
 原告は05年11月、三重県と石原産業のフェロシルトに関する共同研究をめぐる文書の公開を請求。同月、県が文書の一部を「共同研究には関係なく、請求対象外の部分」として非開示にした。原告は「請求の対象外を理由に、非開示とする根拠は情報公開条例にない」と県の姿勢を問題視、06年5月に提訴していた。
 判決は「公開の対象は『情報』でなく『公文書』」と指摘。請求の対象となるのは、情報が記録された部分だけでなく、公文書全体とした。その上で、県の行政処分を取り消した。
 寺町代表らは「情報公開条例の間違った運用を厳しく否定した」と判決を評価。野呂知事は「判決内容を十分精査し、今後の対応を検討したい」とのコメントを出した。
(2007.1.19朝日新聞)
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フェロシルト事件:関連県文書、公開を命じ住民勝訴--地裁判決(2007.1.19毎日新聞)
フェロシルト事件:関連県文書、公開を命じ住民勝訴--地裁判決 /三重  毎日
 化学メーカー、石原産業(大阪市)の土壌埋め戻し材「フェロシルト」に関連する文書の一部を県が非公開にしたのは県情報公開条例に違反するとして、岐阜県の市民団体代表らが三重県を相手取り、部分公開決定処分の取り消しを求めた訴訟で、津地裁(水谷正俊裁判長)は18日、「非公開の部分は条例違反に当たる」として公開を命じた。
 訴えていたのは、「くらし・しぜん・いのち岐阜県民ネットワーク」代表の寺町知正・同県山県市議ら。訴状などによると、05年11月に三重県と石原産業が行ったフェロシルトに関する共同研究の資料を開示請求。これに対し、県はフェロシルト関連の文書のうち、同社以外の企業に関する部分を「対象外」と位置づけて非公開にした。
 判決の中で水谷裁判長は「条例は公開請求の対象を個別情報ではなく、公文書全体と定めている」と指摘。県が非公開にした「対象外」の資料は個別情報であり、違法と認定し開示を命じた。
 判決を受け、野呂昭彦知事は「判決内容を精査し、対応を検討したい」とコメントした。【山口知】
〔三重版〕毎日新聞 2007年1月19日
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「フェロシルト研究」 三重県に開示命令(2007.1.19読売新聞)
「フェロシルト研究」 三重県に開示命令  読売
 三重県と石原産業(大阪市)が、土壌埋め戻し材「フェロシルト」について実施した共同研究に関する文書を巡り、県が条例に規定のない理由で一部を非開示としたのは違法として、岐阜県の市民グループの2人が野呂昭彦三重県知事を相手取り、処分の取り消しを求めた訴訟の判決が18日、津地裁であった。水谷正俊裁判長は原告側の請求を認め、県に処分取り消しを命じる判決を言い渡した。
 訴えていたのは、「くらし・いのち・しぜん岐阜県民ネットワーク」事務局の寺町知正さん(53)ら。判決によると、寺町さんらが2005年11月、フェロシルトの共同研究に関する文書を情報公開請求した際、三重県は公開対象外の部分が含まれているとして、条例に規定のない「一部対象外」を理由に、一部を非開示とした。(2007年1月19日 読売新聞) 
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ブログ3年目-「産婆」役の立場から-上野 千鶴子

2007-01-19 07:04:03 | Weblog
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昨日は、ブログ開設2周年。
落ち着いたらなにか記念の記事を書くつもりだったのだけど、
それが大きなまちがいだった。

三重県を相手の行政訴訟(情報非公開取消し訴訟)が
全面勝訴したので、
詳細は「てらまち・ねっと」
ともちゃんの好物のお刺身を買って帰り、
エビスビールで乾杯したとこまではよかったんだけど・・・・



明日の「市民型選挙直前・集中セミナー」の課題の期日を18日にしたので、
参加者から7時ころから「現況チェック表」が続々と届き始め、
その調整の電話に追われて、結局最後の電話は午前1時。
まだ二人残ってたんだけど、寝てしまった。
というわけで、いまやっと記事を書いているというわけ。

2周年だからなにかブログ関連の気のきいた記事をかこうと、
いつもの「カルコス」で本を何冊か買ってきたんだけど、
まだ読んでなくて、書店で中身を流し読みしただけ。

この「カルコス」本店、とっても品揃えがよくて
お店の中にいすやテーブルがあって自由に本が読める。
それもそのはず「信田さよ子さん」のご実家である。
もともとは「カルコス信田屋」という高富のお店で・・・
ということは、郷里はわがまち。そのうえ、
ともちゃんのいとこと同級生、というおまけつき(笑)。

わたしがブログを開設した2年前には
ブログ関連本は数えるほどだったんだけど、

今では「ブログがジャーナリズムを変える」なんて本も出ている。
つまり、「個人の情報発信がジャーナリズムを変える」。
2年間休まず記事をアップしてきて、そのことは実感している。
岐阜県の裏金問題や、フェロシルト、
福井「焚書坑儒」事件などは、つれあいやわたしのブログを
メデイアや行政が毎日、新しい情報をチェックしているらしいし、
社会的な影響力もおおきい。
とはいえ、この2年間で、ブログを継続するのは
けっこうエネルギーがいるということもわかった。
この半年ほど、コメントのお返事は書くけど(息切れしながら)、
ブロ友にコメントやTBを積極的に書かなくなったら、
コメントが目に見えて減った。
アクセス数は減らないからフシギなんだけど、
ブログは、双方向のコミュニケーション機能と、
情報発信の両方をあわせ持つということなんだろう。
gooの会員も2年前の12万人から70万人に増えた。

実生活でも4月までは、4年に一度の統一選の対応におわれると思うから
ブログネタも、ちょっと「お花」から離れて、趣味の「政治」、
にシフトすることになるだろう。

好きな本もなかなか読めないけど、ブログ本に加えて、
図書館と「カルコス」をはしごしてこんなにGET(笑)。
  


もともと、わたしのブログは、一昨年の3月に岐阜で開催した
上野千鶴子さんの「当事者主権」講演会のPRのために立ち上げたもの。

2周年か、3年目のスタートかよくわからないけど、、
『市民派議員になるための本』のプロデューサーとして、
本の最後に書かれた上野さんの言葉で締めくくりたい。

________________________________________________________________
『市民派議員になるための本』(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
-「産婆」役の立場から-
上野 千鶴子

     
 昨年11月に本の企画を立ててからおよそ1年。十月十日月満ちておぎゃあと本が生まれた。書いたのは寺町みどりさん。この人は書ける、書くべきメッセージを持っている、とわたしは確信し、「産婆」役を買って出た。 孕んで産んだのはみどりさん。わたしはそれを手助けしただけ。
 「無党派の風」なんて言うが、どちらを向いて吹いているのか、皆目わからない。長野県の田中康夫と東京都の石原慎太郎がいっしょに扱われるのも、なんだかおかしい。千葉県の堂本暁子に吹いた風と、大阪府の太田房江を押し出した風が同じとも思えない。「無党派って、なあに? わたしにわかるように説明してください」から、本の企画は始まった。
 無党派・市民派はどの議会でも少数派で孤立している。議会のなかには味方がいないが、議会のそとには仲間がいる。政党は新人議員でも守ってくれるが、無党派には市民以外に、だれもうしろだてがいない。そろそろ無党派・市民派の議員たちの経験とノウハウが蓄積され、伝達されていい頃だ。そう思ったら、「む・しネット」のなかには、おどろくべきノウハウが宝の山となって蓄積されていた。
 議員体験記なら他にもあるが、ここまで周到に目配りよく、議員になるまでと議員になってから遭遇するさまざまな課題に、こんせつていねいに応えている本はあるだろうか? 既成政党の議員さんたちが読んでも役に立ちそうなのが、こわいくらいだ。出たいひとにも、出したいひとにも、続けたいひとにも、選びたいひとにも、それぞれに役にたつ、かつてない本だと思う。
 この本をゲラの段階で読んだ市民派議員のひとり、ごとう尚子さんが「本
が売れた数だけ、議会が変わると思います」と感想をくれた。そのフレーズをいただいて、こんなキャッチコピーをつくりたい。
 「この本が売れた数だけ、日本の政治は変わるでしょう。」
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雨でイキイキパンジーたち
  


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速報!「フェロシルト」関連の情報公開訴訟「全面勝訴」/「無党派・市民派議員になにができるか?」

2007-01-18 16:11:41 | 市民運動/市民自治/政治

今日はブログ2周年記念日。
あらたな3年目がはじまる、ということで、
気分一新《人気ブログランキング》を、
お花から、「社会・経済」全般に変えた。

2周年の記事はあとでじっくり書くとして、
「フェロシルト」関連の情報非公開取消訴訟で、
三重県と争っていた行政訴訟の判決日で、
三重地裁にいってたともちゃんから、携帯に電話があり、
判決は「全面勝訴」とのこと。
おめでとう!やったね!

今日は情報公開の行政訴訟判決言い渡し(てらまち・ねっと1/18)

ところで、
昨日の福井県への公開質問状提出の記事が福井新聞に載ったそうだ。
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ジェンダー本撤去指示
県に事実説明求め上野教授ら質問状

 県生活学習館がジェンダー関連の本を一時書架から外していた問題で、
上野千鶴子東大教授らのグループは十七日、リストを提出した県男女

共同参画推進委員が「議員の力で図書が撤去された」とインターネットで
主張しているとして、県に事実関係を明らかにするよう求める公開質問状
を提出した。
 推進委員が「今回の図書撤去は、私の申し出というよりは、議員の力に
よるものだった」としているとして、現場の職員にだれが図書の撤去を指示
したかなどについて回答を求めている。
 県男女共同参画・県民活動課は「県議から電話はあったが、県の考えを
聞かれただけ。図書の排除や撤去は求められていない」と話している。
(福井新聞2007/01/18)
===================================================================

短い記事だけど、
「県議から電話はあったが、県の考えを聞かれただけ。
図書の排除や撤去は求められていない」とのコメントがとれただけでも、
質問状を出した意味があった。

権力者である議員が、電話であれ、来訪であれ、
そもそも「コレコレの話はいかがなものか」
ということ自体が、政治介入なんですよ。
福井県の職員は、そんなことも知らないのかしらん?
それが近藤氏にリストを渡されて頼まれたということだったら、
結果として目的が達成されたら、ある種の「口利き」。

金曜日にわたしが定池館長に電話をかけてヒアリングした時は、
「議員の関与は絶対ありません」って言い切ったのだけどね。

「全庁調査もしないで、あなたが議員の働きかけが絶対なかったって
どうしていえるんですか」と聞いていったら、
「本庁のことは分からない」ってしぶしぶ認めていた。
コレで、県のうそがひとつ明らかになった。

こういう事実が一つでてきたら、ウソはつきとおせないんだから、
傷が深くなる前に、早くほんとのことを言った方がいいと思うよ。

では、
本人訴訟で勝訴したともちゃんを岐阜駅まで迎えに行ってきます。
帰ってきたら、ダブルでお祝いです。


本のつづきはここから。

通しで読みたい方はこちらから
   _________________________________________________________________
『市民派議員になるための本』
(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
2-4 無党派・市民派議員になにができるか?
       
 無党派・市民派議員になにができるか、カンタンに整理してみましょう。
 まず議会で、①一般質問をする、②条例案の審議をする、③予算案の審議をする、④決算認定の審査をする、⑤議案について討論し、賛否の意見を表明する、⑥表決により議案に対する賛否の意志を示す、⑦慣例や前例を変え、議会改革をする、⑧政策を提案し、実現する、⑨政策を評価する、⑩請願の紹介議員になる、ことができます。
 自治体(まち)では、①まちに出て市民の声を聞く(情報収集)、②市民に情報(ニュース)を発信する、③市民といっしょに政策を研究する、④情報公開請求する、⑤住民監査請求する、⑥市民運動に参加する、ことができます。
 まちの外では、①情報を収集する、②先進地に学ぶ、③ネットワークをつくり他のまちの議員と交流する、④議員の勉強会に参加する、などがあります。
 無党派・市民派議員は、4年間の議員の任期のうちに、議会や政治の現場で、地域社会で、まちの外で、たくさんのことができます。そのためには、まず選挙で当選しなければなりません。
 第2部からは、「選挙」「議会」「政策」「市民」と、市民型選挙、行政や議会とのかかわり、仲間や市民との関係などについて、ひとつひとつ具体的に、経験とノウハウをお伝えしましょう。
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730日目の記事は「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」提出です。

2007-01-17 20:24:50 | 「ジェンダー図書排除」事件
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あの朝、わたしはゴーっという地鳴りにとびおきて、
それから一日中、テレビから流れる映像を見ていた。
3日目めにはいても立ってもいられない思いで、
西宮から東灘まで、救援物資を詰めたリュックをしょって歩いた。
その後、救援車両の特別許可証をもらい、半年くらいの間に、
十数回、岐阜と神戸を行き来して、被災者を受け入れた。
阪神大震災から12年目の朝、おなじころに目が醒めて、
ひとしきり、あの日のことを考えていた。



昨日からかかっりきりでやってたお仕事というのは、
昨年、ジェンダー図書が生活学習館から撤去された「焚書坑儒」事件関連。

12月に男女共同参画審議会資料が全面公開されて、
年末に今大地さんから公文書をどっさりと受け取ってきたのだけど、
お正月に読もうと思っていたまま、どさっと積んであった。
そんな重いおしりに火がついたのは、近藤氏のブログのおかげか(笑)。

なんと、リストを提出した当事者である近藤氏本人が、
「県が作成した審議会の経過説明文書は嘘である、
図書の撤去は自分が依頼した県議の介入によるもの」、
とインターネット上で公表していた。
近藤氏は「1月に提出したのは190冊のリスト。
そのうちの153冊を選別して排除したのは県の意思、
排除は自分の働きかけではなく保守系議員の力によって行われた」
と主張している。そういえば、前にも同じようなコメントを書いてた。
これが、ほんとなら重大な問題である。
県が一貫して「一県民の声に真摯に対応した」といってきたのはウソであり、
図書撤去に「議員が政治介入していた」なんて、見過ごすことはできない。

わたしも今までの公文書の山を片っ端から読み込んでみたけど、
県の説明には矛盾が多いし、本人が事実と違うと言っている以上
県の経過説明資料には強い疑義が生じてきた。

ということで、「ジェンダー図書排除」究明原告団で相談して、
福井県知事に「公開質問状」を出すことにした。
県の説明の矛盾点を聞きたいことは山ほどあるんだけど、
とりあえず、質問を精選して文案の調整役は事務局のわたしが引き受けて、
朝からは大詰めで、上野さんと文章の修正やすりあわせをして、
やっと今日の午前中の提出にこぎつけた。

核心にせまる、けっこうよいものになったと思うのだけど、
詳細については、以下の質問状と、資料をお読みください。
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                                 2007年1月17日
福井県知事 西川一誠様
                  福井「ジェンダー図書排除」究明原告団および有志
                                 代表・上野千鶴子

          ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状

 2006年11月2日、「福井県男女共同参画審議会」が開催され、わたしたちが提出した「男女共同参画にかかる県施策への申し出」と図書の排除を求めた近藤氏側が提出した「苦情申出」が議題となりました。その後、審議会での議論を受け、福井県知事からの回答が届きました。回答には、「一括して図書を移動し作業を行ったことについては誤解を与える結果となり、十分な配慮に欠けていたものと反省しているところ」とあり、わたしたちは11月21日、「『ジェンダー図書排除』苦情申出への福井県知事回答に対する声明」を公表しました。
 またこの回答には、「近藤氏」の名前が明示されていたものの、事実経過については「その後も同様の申出が口頭で相当回数あったため、申出にかかる図書の内容を了知しておく作業が必要であると考え、一覧表に掲載されている図書を一時的に書架から移動したものであり・・・・」とあるだけで、説明責任が果たされていない、きわめて不十分なものです。
 12月になって、わたしたちが情報公開請求していた「男女共同参画審議会」資料および図書選定基準に関する公文書が公開されました。そのなかの審議会資料2-3「生活学習館の図書の移動に関する経緯について」の説明には、「H18年1~2月。近藤氏より、不適切とする図書の一覧が提示される等、県に対し、数回の排除の申出がなされた。3月下旬。生活学習館では、近藤氏の申し入れに対し図書の内容を一切知らずに対応することができないことから、一覧表に記載されて約150冊の図書を情報ルームの書架から事務室に一時的に移動し図書の内容を知るための作業を行う・・・・」(資料1)とあります。
 この経緯説明にも、近藤氏の申出を受けて、いつ、どこで、だれが意思決定をし、じっさいの作業を、いつ、だれが、どのようにしたのかについての記載は一切ありません。また、この審議会資料は、いままでのわたしたちへの説明や新聞報道等との矛盾点もたくさんあります。
 さらに12月末、リストを提出した近藤氏が、審議会に提出された「生活学習館の図書の移動に関する経緯について」の文書は虚偽であると、あらたな事実をインターネット上で公表しています(資料2)。
 リストを提出した本人である近藤氏が、県の事実経過の説明は事実とは違うと主張している以上、ジェンダー図書排除をめぐる県の経過説明文書には強い疑義が生じてきました。
 わたしたちは、福井県知事に対し、以下の質問について、当時の関係職員の聴き取りにもとづく真相究明をおこなったうえで、具体的かつ納得できる説明を求めます。
 なお、回答は1月31日(水)を期限として、文書によるものとします。

                     記
1)近藤氏から図書リストが提出されたのは、いつか。
 それを受け取ったのは県のどの担当部局のだれか。
 また、近藤氏からのリストの提出、および働きかけは何度にわたったのか。

2)近藤氏は190冊分の図書リストを提出したと主張するが、県から情報公開によって得られた図書リストは、その一部の153冊分しかない。
 県が公開したリストは、近藤氏が提出したものと同一か。
 もしそうでないとすれば、公開された153冊のリストを作成・提出したのはだれか。
 そしてその選別は、どういう基準でおこなったのか。

3)近藤氏が提出したと主張する190冊の図書リストはどこにあるか。
  なぜそのもともとのリストが情報公開請求にあたって公開されなかったのか。

4)近藤氏は、3月25日ごろ「議員」から図書が撤去されたことを聞き「数日後生活学習館に行って、本当に排除されたのかを、私のお渡しした書籍一覧表に沿って、一冊ずつ確認した」という。近藤氏の記述は、153冊のリストのうち3冊は見当たらず、実際に排除されたのは150冊である、と詳細なものであり、当初150冊を移動したとする県の説明とも合致する。
 近藤氏は撤去された図書の現物を点検する機会を持ったのか。
 そうだとすれば、それを許可したのはだれか。

5)近藤氏は、「保守系の議員さんに、1月18日、書籍一覧表(その1~その5)をお渡しし、県へ働きかけていただけるようお願いした」としている。8月21日の新聞報道(資料3)には、「前館長の政野さんは、異例の書籍撤去につながったのは複数方面からの『圧力』が原因とみる」とあり、「圧力」の存在を裏付ける。もしこれが事実だとするなら、今回の事件は、一市民単独の行為を越えた、行政機関に対する自治体議員の政治介入という、社会的にも政治的にも許されない、重大な事件であることになる。またそのような政治介入を許した行政職員の責任も重大である。
 そのような、議員からの介入はあったのか。
 その「保守系の議員」とはだれか。

6)近藤氏は、「今回の図書撤去は、私の申し出というよりは、議員さんの力によるものだったのです。・・・・議員さんが良識にもとづき依頼したことに対して、U課長(あるいはその上司かも知れません)が決済されたということです」としている。また、新聞報道(資料3)には、「撤去作業は政野さんが出張中の3月、本庁の直接指示で県職員が行ったという。事前・事後報告はなく、政野さんが知ったのは館長退任後の四月だった。撤去を指示したのは本庁の総務部男女参画・県民活動課の前課長(女性)」とされ、いずれも図書撤去に関して、当時の本庁の宇野課長の関与を示唆している。
 図書撤去を決定し、現場の職員に指示したのはだれか。
 じっさい図書を撤去したのはだれか。
 とりわけその決定に、議員の介入があったかどうかについて、撤去当時の担当者である宇野前課長および関係職員への聴き取りを実施したうえでの回答を求める。

7)以上、近藤氏本人の主張と福井県の公式見解とのあいだには、矛盾がいちじるしく、いずれかが虚偽を主張していることになる。
 県が責任ある回答をしてきたと主張するなら、近藤氏に反論できるだけの根拠にもとづく、具体的かつ詳細な事実関係の説明を求める。         
                                 以 上
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(資料-1)県の審議会資料2-3
「生活学習館の図書の移動に関する経緯について」
「H18年1~2月。近藤氏より、不適切とする図書の一覧が提示される等、県に対し、数回の排除の申出がなされた。3月下旬。生活学習館では、近藤氏の申し入れに対し図書の内容を一切知らずに対応することができないことから、一覧表に記載されて約150冊の図書を情報ルームの書架から事務室に一時的に移動し図書の内容を知るための作業を行う・・・・」。



(資料2)
インターネット上の近藤氏の主張
『健全な男女共同参画を考える』楽天ブログから引用 

(資料3)福井・共同参画本撤去の背景(中日新聞2006.8.21)
 ・・・・・「知っていれば、絶対にさせなかった」。今年三月まで生活学習館館長を務めた政野澄子さんは悔しがる。牧野さんは元県連合婦人会長で「県庁外」からの登用。″外様″の政野さんの関与を避けようとしたかのように、撤去作業は政野さんが出張中の三月、本庁の直接指示で県職員が行ったという。事前・事後報告はなく、政野さんが知ったのは館長退任後の四月だった。 撤去を指示したのは本庁の総務部男女参画・県民活動課の前課長(女性)。上司にあたる杉本達治県総務部長は会見で「(推進員が)本の内容が問題だと何度も繰り返し訴えてきた、と聞いている」と釈明。「撤去ではなく(指摘された本の)内容確認だけだった」と苦しい弁明に終始した。
 前館長の政野さんは、異例の書籍撤去につながったのは複数方面からの「圧力」が原因とみる。推進員が最初の撤去要請をする一カ月前の昨年十月、県議会で自民党の有力議員が生活学習館にある上野教授の著書を名指しで批判した。こうした圧力が重なり、今回の事件を引き起こしたとみられる。
 事情を知る県職員は「推進員からの再三の撤去要求に担当課が音を上げ、影響を深く考えずに応じた。まずい対応だった」と明かす。・・・・・・(中日新聞2006.8.21)
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とりあえず、公開質問状と資料一式を福井県知事の秘書室と
県政記者クラブにFAXして、一段落。
1月31日に県からどんな回答が届くのか、いずれにしても、
県か、近藤氏か、どちらがウソをついているのかハッキリするだろう。

正本を福井県知事に速達で出しにいきがてら、
ひさしぶりの「トン汁うどん」。
一味をいっぱい入れて、ふうふう汗をかきながら食べた。

 
帰ってきたら、白と黄色のチューリップと
  
季節はずれのバラも一輪、咲いていた。。 
  


 (少し気が緩んだら、朝からのいそがしさで紛れていた
肩のいたみがどっとぶり返してきた。
今日は2005年1月18日から丸2年連投730日目の記念日。
明日でブログ2周年なんだけど休養日にした-い。笑)


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手抜きブログ、花と本とお菓子でお茶をにごす・・・/2-3女ならだれでもよいのか?

2007-01-16 20:47:48 | 花/美しいもの
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福井事件でまたまた問題発生で、一日、急ぎの仕事をしていて、
気がついたらこんな時間になってしまった。
急ぎ、といっても左肩から腕にかけて痛くて痛くて、
なにをするにも、ノロノロと亀のよう。
寝ると余計痛いので、夜中に何度も眼が覚める。

3年前に、右肩を「石灰沈着性腱板炎」というのをやってて、
この病気は、沈着した石灰が貪食作用で溶けるときに激痛があるという
やっかいなもので、ほとんど半年寝たきり状態だった(ホントです)。
PCのキーボードが響くので左手だけで打ってたし、
車の運転も1年間はまったくできなくて困った。
回復傾向になって、リハビリを兼ねてブログをはじめたというわけ。

で、同じころ、セキが長引いてて、時々、呼吸困難もあり、
平行して肺の検査をしてたので、肩や背中が痛いのは、
肺ガンの末期症状かと生きた心地がしなかった。
じつは精密CTでは引っかかってて、左肺下葉に10ミリ×6ミリの陰影があり、
経過観察だったのだけど、肩が痛くてCTに入れなくなってしまった。
肺ガン専門医の見立てでは、陰影はガンの顔をしていないとのことなので、
その言葉を信じて、そのままほってある。

左肩はひねっただけでそのうち直ると思ってたんだけど、
どうも前ほどはひどくないけど、同じ経過をたどっているようだ。
腱板炎の再発/急性と亜急性腱板炎
ということは、痛みのピークは2~3ヵ月後か。
痛い痛いとうめきながら、キーボードを打ってる(泣き笑)。
と長い言い訳をしながら、今日の記事は、昨日撮った花と、
差し入れのお菓子と、今年読んだ本の画像でおしまい。

  



  

明日の記事をおたのしみに。

おまけは、
いつもの『本』です。
____________________________________________________________________________
『市民派議員になるための本』
(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
2-3女ならだれでもよいのか?


 では、女ならだれでもよいのでしょうか?
 この問いに対するわたしの答えは「女ならだれでもよいわけではない」です。なぜなら「女である」というだけで、手を組む理由がなにも見つからないからです。
 女ならだれでも、「権力指向ではない」のでしょうか。女ならだれでも「権威主義ではない」のでしょうか。女ならだれでも「弱い立場の人を大切にする」のでしょうか。女ならだれでも「ジェンダーの視点がある」のでしょうか。女ならだれでも「ひとを差別しない」のでしょうか。女ならだれでも「環境を大切にする」のでしょうか。女ならだれでも「利益誘導しない」のでしょうか。女ならだれでも「市民自治をめざす」のでしょうか。女ならだれでも「体制を変えたい」のでしょうか。
 わたしの答えはすべて「NO」です。では、男はすべてダメなのでしょうか。前項のすべての答えは、やはり「NO」です。
 女性議員をふやす運動にかかわると、「まず女性がひろく手をつなぎ、女性議員の数をふやそう」そして「女性議員がふえてから質を考えよう」という議論がかならず出てきます。この議論に反対すると、「ココロがせまい」「女の足をひっぱる女のテキ」と言われます。わたしは6年間、女がつながる可能性を運動の現場で模索してきましたが、いまはそこからはなれ「無党派・市民派」でつながる道を選びました。
 ただ女性議員の数だけがふえても、「女性差別を受けいれ容認し、強いものが弱いものを支配する現在の体制に賛成する」「政党に所属し、組織の論理を優先する」女性議員であれば、なにも現状はかわりません。むしろ現体制を補完し、既存の権力構造にはいり、男性議員といっしょに無党派・市民派議員を抑圧する側にまわるだけでしょう。
 政党という制度のなかで政党を変えようとガンバッテいる少数派の女性議員を否定するつもりはありません。また、党派を問わず、ひろく女性議員をふやす運動を否定するものではありませんが、そういう人たちには、まず自分の所属する政党や組織の改革をやっていただきたいものです。
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風船唐綿の絹糸・ユリノキのプロペラ/2-2無党派・市民派議員とはなにか?

2007-01-15 15:52:43 | 花/美しいもの
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雪が解けた畑に、風船唐綿の実を見に行った。
雪で倒れてしまったけれど、なにやら白いものが見える。
コレがウワサの風船唐綿の絹のような糸。

風船唐綿(フウセントウワタ・カガイモ科)

花はバドミントンのシャトルのような可憐さなのだけど、

実は、もじゃもじゃの毛だらけでユニークな形をしている。
  

実の中にはたくさんの赤い種が並んでいて、
種の一つ一つには純白の綿毛がついている。
  
その極細の絹糸のような光沢の綿毛が
風が吹くと、フワフワと飛びはじめ、
  
朝日に映えてキラキラと息をのむうつくしさ。
自然ってなんて偉大なんだろう、って思う一瞬。
 
つぎに思ったこと。
 
綿毛を集めて、クッションをつくりたいな。
少しだけ集めてみたら、やわらかな肌触りだった。

畑の端のユリノキには、ろうそくの燭台のような
種だけが残っている。近づいて写真を撮ろうとすると、

風に吹かれて、プロペラの羽のような種が
アタマのうえからパラパラと落ちてくる。
  
種を拾って集めてきた。
  
これが全部生えて、畑がユリノキでうまったら
すごいことになると、ひとりで空想している(笑)。

__________________________________________________________________________
『市民派議員になるための本』
(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
2-2 無党派・市民派議員とはなにか?


 自治体の議員は、選挙でえらばれた「特別職の公務員」です。
 憲法第15条には、「すべて公務員は、全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではない」と定められています。このことは、議員が公平公正にその権限を行使し、利害のあい反する問題や、意見の対立する問題について、一部の人の利害ではなく、市民全体の利益とはなにかという判断をするということです。
 公平公正とはどういう意味でしょう? 市民全体の利益とはなんのことでしょう?
 議員は持っている大きな権力と権限を、どこに行使するのでしょうか?
 「政策」は、市民のすべてにまんべんなく効果をおよぼすわけではなく、特定のだれかに利益をもたらします。いままではそれが既得権を持っている人たちでした。では無党派・市民派議員はどこに立ったらよいのでしょうか?
 強い人と弱い人の利害が対立したとき、強者と弱者が争ったとき、だれから見てもその力の差はあきらかです。大きな力を持つ議員がまんなかに立てば、かならず強者を利することになるでしょう。議員の権限や権力が大きければ大きいほど、絶対的に弱者の立場に立ち、弱者の視点で判断するということが公平公正ということではないでしょうか。
 たいせつなのは、政党や組織に所属せず、数や権力や暴力などを行使する強者の論理を否定し、「わたし」の視点と弱者の論理で政治をすることではないでしょうか。
 わたしが考える無党派・市民派議員とは、強いものが弱いものを統治し抑圧するいまの社会の価値観を否定し、だれもが人間として大切にされ、よりよくくらせる地域社会をつくるためにはたらく「市民の政治家」のことです。
 「ジェンダーの視点を持ち、権力・権威を否定し、現行のシステムや制度を変えたい」と思っている人なら、男女を問わず手を組み、制度を変え、市民自治を実現できるでしょう。でも経験的には、そういう人に女性が多いのも事実です。

《法条文》
・憲法第15条「公務員を選定し及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
②すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。
③公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。
④すべて選挙における投票の秘密は、これを冒してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問われない。
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リュウノヒゲと春を待つ花木&『本』2-1無党派・市民派議員とはだれか?

2007-01-14 12:43:50 | 花/美しいもの
写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大


昨年の春みつけた「リュウノヒゲ(別名・ジャノヒゲ)・ユリ科」の竜の玉。
竜の玉と猫の目草(2006.3.22)

調べてみたら、冬の間に青い実ができると知ったので、
ときどき気をつけてみていたら、
  
ギンバイカの下草の、どんどん増えている葉の中に
ありました!


とてもきれいなコバルトブルーでひとつみつけたら
庭のあちこちのリュウノヒゲの葉の中で見つかりました。
  
マクロ+クローズアップレンズで撮った竜の玉です。


黒真珠は、ヤブランです。

しだれレンギョウとモクレンのつぼみ
  
源平しだれ桃としだれ梅
  
紅梅とブルーベリーのつぼみ
  

昨日は午後から、ひとつインタビューが入っていたので、
来客を待つうちに撮った1月の花木です。

今日から『市民派議員になるための本』は第2章「無党派・市民派とは・・・」。
この章は、本の執筆の最後に書いた文章を、第2章にもってきたもの。

「無党派・市民派議員とはだれか?」は、4年前、愛知県の候補者二人が
わたしに無断で、どころか、本の引用表示もなしで自分の名前を大書きして、
このままをパクったニュースを数万部に印刷して有権者にばら撒き、
著作権侵害で、訴訟問題に発展しかけた、問題の章です。
候補者は「自前のことばで語ること」が基本。
それができなければ、かりに有権者をだまして当選しても、
議員としてまっとうに働くことはできません。

当選することだけが目的の、「自称・市民派」が増えているので
有権者も、候補者の政策やスタンスを見きわめることが大切です。

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 『市民派議員になるための本』(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
第2章 無党派・市民派とは・・・        
2-1 無党派・市民派議員とはだれか?
 

 無党派・市民派議員とは、だれでしょう?
第1に、「市民の政治」を実践し、市民自治をすすめる市民自身です。
第2に、市民と平場でつながり、市民型選挙をする人です。
第3に、政党や組織に所属しない人です。
第4に、市民の視点で議会に立ち、「わたし」の考えで発言し決断する人です。
第5に、だれの代理代弁もせず、直接民主主義を実践する人です。
第6に、弱い立場の市民のためにはたらく人です。
第7に、利益誘導をしないで、公平公正にはたらく人です。
第8に、市民のための政策を提案し、実現する人です。
第9に、現行のシステムや制度をかえる人です。
第10に、差別や暴力のない社会の実現をめざす人です。

最後に、無党派・市民派議員とは、これらを自治体現場で実践するあなたのことです。
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