熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

講師の力量

2008-01-08 23:29:20 | Weblog
司法試験の基礎講座を受講していて、感じるのは講師の力量です。

私も、企業で研究開発部門の技術者・知財担当者の教育を担当していましたし、時々外部セミナーの講師も務めていますので、講師の難しさは実感していますが、講師の力量の差異が大きいことも事実です。

それでは、力量のある講師とはどのような講師か。
私は、以下の3点を満足する講師だと考えています。

第一に、正確で解りやすい説明ができること。
⇒受講者の理解度に合わせて、3通りの説明ができることが必要です。

第二に、重要な内容と重要でない内容との区別を付けて説明できること。
⇒これは、受験勉強をする際に必要なことで、特に、初学者は受験勉強でどこが重要かはわかりませんので、効率的な勉強をするのに不可欠なことです。

第三に、テキストの順番に拘泥されずに、受講生が理解しやすい順番で説明できることが必要です。
⇒テキストの順番に沿って説明をしていく講師がいますが、テキストは、学問的な体系にそって編集されていますので、そのままの順番で説明されても、特に初学者は理解するのが難しいと思います。

この3点を備えている講師は、それほど多くはないと思いますが、私が現在受講している基礎講座の講師は、完璧にこの3点を備えている数少ない講師の一人です。

私も、この3点を備えた講師になりたいと日々努力していますが、果たして何時のことやら。



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商法講義

2008-01-07 23:33:22 | Weblog
司法試験基礎講座の商法の講義が始まりました。

商法講義第1回目ということで、商法の概要の説明から講義が始まりました。
商法は、①会社法、②手形・小切手法、③商法総則・商行為法の3科目から構成されていますが、司法試験で重要なのは会社法です。

会社の種類は、大別して、合名会社、合資会社、株式会社の3種類があります。
個人会社では規模的に限界があるため、合名会社が形成されましたが、実質的には、個人商人の集合体です。
合名会社の特徴は、
①合名会社の社員(構成員)は、業務執行権限を有する⇒各構成員が独自に合名会社の名前で業務を遂行することができる権限を有しているということです。
②構成員の責任は無限責任である⇒会社財産がなければ、全部個人が支払わなければならない。
③構成員の個性は重視される⇒無限責任なので、いい加減な人を構成員にできないということです。

特許事務所に置き換えてみると、弁理士1人の特許事務所は個人商店に類似する形態で、弁理士が複数でパートナー制を採用している特許事務所は、合名会社に類似する形態でしょうか(各弁理士が業務執行権限を有している、無限責任、各弁理士の個性が重視される)。

特許業務法人は、合名会社に株式会社の性格を加味した形態でしょうか。

初回講義は、商法の概要と、会社法の入り口の説明でしたので、それほど難しい点はありませんでしたが、商法のボリュームは多いので、かなりスピードアップした講義になりそうです。
講義のスピードに負けないように、集中して受講しなければいけません。
居眠りをしている余裕はなさそうです。



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2008年勉強開始

2008-01-06 18:36:39 | Weblog
年末年始をノンビリと過ごし、メタボで重くなった体を抱えて、2008年の勉強をスタートしました。

2008年勉強のスタートは、主要な勉強部屋である、コミュニテイセンターの学習室です。

以前、ブログで紹介しましたが、自宅から自動車で5分程の距離にあるコミュニテイセンターの学習室が主な勉強部屋です。
この学習室は、比較的新しいためか、机・椅子が綺麗で、利用者もそれほど多くなく、集中して勉強できるという利点があります。

学習室の利用は、2002年の大学院入学から始まり、2004年卒業後も弁理士受験勉強に利用し、2006年弁理士試験合格後も司法試験の勉強、知財論文作成等に継続して利用しています。

今日は日曜日のためか、午前中の利用者は私だけです。
ご覧の通りガラ~ンとした部屋に日の光が差し込んでいます。





この学習室で勉強するときは、通常、司法試験参考書・論文資料・英会話テキスト・一般書籍(気分転換用)の中から、3つ程選んで持っていきます。
今日は、1月下旬に開催するセミナー発表資料を作成するための参考文献と、司法試験参考書、文庫本1冊を持っていきました。



机の向かって左側には、私の好きなコーヒーを入れたポットが置いてあります。

コーヒーを飲みながら、ゆっくり3時間程勉強して昼食を取りに自宅に帰ります。
いつもは午後も学習室で勉強をしますが、今日の午後は、講演会発表資料(パワーポイント)の作成をするため、自宅での作業となりました。

明日は、司法試験の講座を受講しますので、学習室での勉強は明後日になります。

学習室様、本年もよろしくお願いします


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アメリカ大統領選挙

2008-01-05 22:42:09 | Weblog
11月の次期米大統領選に向けて、民主、共和両党の指名候補争いの幕開けとなるアイオワ州党員集会が3日夜(日本時間4日午前)に行われ、民主党は、黒人初の大統領を目指すオバマ上院議員が勝利し、本命とみられていたクリントン上院議員は3位に終わりました。
共和党はハッカビー前アーカンソー州知事が制しました。

議院内閣制を採用する我が国の首相指名選挙とアメリカ大統領選挙とは、大きく異なっています。
アメリカは、国会議員の99%が共和・民主の両二大政党に所属する典型的な二大政党制の国家です。そこでまずは、両党がそれぞれの推す大統領候補を決めるところから、アメリカ大統領選はスタートします。
この大統領候補を決めるのが州ごとに行われる「予備選」です。

この予備選が、1月から6月中旬まで、各州で行われます。
この間、票をとれない候補者は、次々と脱落していきます。
まさにサバイバルレースで、プロ野球のペナントレースと良く似ています(野球に例えるのは少し不謹慎かもしれませんが)。

テレビで、アイオワ州党員集会(予備選)の様子を放送していました。
人口がそれほど多くない町の予備選のためか、党員が集会場に集まり、各候補者を支持する人の数を数えていました(この数をアイオワ州全体で集計するのでしょうね)。
少し驚いたのは、支持者の数を数える前に、各候補者の支持者が他の候補者の支持者を説得していたことです。
つまり、オバマ候補の支持者がエドワーズ候補の支持者を説得して、オバマ支持に変更させようとしているのです。
民主党党員選挙なので、厳密なルールはないと思われますが、選挙会場で他の候補者の支持者を説得する光景は、日本ではあまりお目にかかれないと思います。

自分の1票で大統領を選ぶことができる、大統領と民衆との距離が、日本の首相と市民との距離よりもはるかに近い、アメリカならではの光景でした。

ある意味羨ましいですね。
日本の首相も、もっと身近に感じられるような選挙システム(例えば、各政党の党首を選ぶときに、党員選挙だけで選ぶようにする)を各政党が考えてくれると良いのですが。


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差し止め請求とクロスライセンス

2008-01-04 22:31:59 | Weblog
経済ニュースで、差し止め請求とクロスライセンスの二つの記事が掲載されていました。

差し止め請求についての記事は、「ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)通信機器用半導体メーカーの米ブロードコム(Nasdaq:BRCM)が無線通信技術大手クアルコム(Nasdaq:QCOM)を相手取り「携帯電話機向け半導体の特許権を侵害された」と提訴していた問題で、カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁がクアルコムに差し止め命令を出したことについて、クアルコムは2日、「短期的な影響が直ちに現れる」との見通しを示した。」です。

特許権ライセンス交渉に関係する仕事をしていた経験から言えることは、ライセンス交渉で最も注意を要するのが、「差し止め請求」です。
攻撃する立場からすると、最も強力な武器であり、防衛する立場からすると、最も警戒しなければいけない武器だからです。

上記の記事に記載されているように、「差し止め請求」が認められると、ビジネス上のインパクトが直ぐに現れ、その大きさもかなりなものになります。

そのため、ライセンス交渉担当者は、常に「差し止め請求」を受けないように細心の注意を払っています。
通常、企業間でライセンス交渉を行っている場合、互いに相手企業の商品を攻撃する特許権を複数有していますので、双方の企業とも、簡単に「差し止め請求」の武器を使用することはできません(企業にとって、両刃の剣になる)。

そこで、クロスライセンス契約(双方の特許権を互いに使用することができるようにする契約)を締結するという和解が成立することになります。

このクロスライセンスについての記事が、「米フィルム・写真関連大手イーストマン・コダックは28日、松下電器産業、日本ビクターと争っていたデジタルカメラに関する特許侵害訴訟で、お互いが持つ特許を利用できるクロスライセンス契約を交わすことで和解が成立したことを明らかにした。」です。

個人的には、ライセンス交渉は、訴訟に至らずに解決することが重要だと考えています(訴訟は、双方にとって負担が大きく、勝者がいない裁判となる可能性が高い)。

以上の観点から、クロスライセンス契約を締結するという和解を成立させた、コダック・松下・ビクターが妥当な判断をしたのではないかと思われます。

米ブロードコムは、地裁で勝利を収めましたが、この後、CAFC、最高裁と長く続く戦いが待っており、最も恐れる消耗戦に突入する可能性も否定できません。
つまり、勝者のいない戦いとなる訳です。

ライセンス交渉の目的が何かを考えて、適当なところで和解するという柔軟な姿勢が必要だと思うのですが。
最もこのような考え方は米国人には理解されないかもしれません。
以前、大学院で米国特許弁護士と和解について議論したことがありますが、彼は、有利な条件で和解をするために訴訟をするので、訴訟をしない和解は考えられないと言っていました。
異文化間で交渉を進めるのは難しいものだと感じたことを覚えています。

2つの記事に記載された企業・技術・製品について、今後の展開を注目していきましょう。
果たして、どちらが勝者になるのか。


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お正月

2008-01-03 19:48:44 | Weblog
毎年、お正月は東京の実家で過ごします。
1日の午後に、私と妻、長女、長男家族が東京の実家に集まり、皆で賑やかな夕食を楽しみました。

母は、今年84歳になり、足が少し弱ってきましたが、近くのスーパーに毎日買い物に出掛け、時々、歩いて20分の距離にある図書館に本を借りに行きます。
テレビを見ているとき、なぜかM-1グランプリの話題になり、何年か前のチュウトリアルが面白かったと言っていました。
それから、テレビに映った女の子を指差して、「井上真央、ドラマ〇〇ではいい演技をしていたね」と一言。
恥ずかしながら、私、井上真央もドラマ〇〇も、初めて聞きました。
私よりも頭脳は若いかもしれません。
いつまでも元気でいて欲しいものです。

2日目の午前中は、これも恒例のお墓参りに行き、その帰りに、これも恒例の「柴又帝釈天」に行きました。

帝釈天は、かなり混雑していました。
皆さんお願いしたいことがたくさんあるのでしょうね。
私も、昨年、家族皆が無事に過ごせたことのお礼をして、今年も見守って欲しいと、お願いしました(本来は、過去のご加護に感謝するもので、将来の幸運をお願いするのは筋違いかもしれません)。




帝釈天にお参りして、江戸川堤を散歩して帰りました。
江戸川の河川敷の駐車場は、ほぼ満車です。
手前の団体は、柴又帝釈天巡りツアーの団体です。




駐車場から少し歩くと、サイクリング・ジョギング・散歩の人達がパラパラと見えるような静かな堤です。




お正月3が日を実家でノンビリ過ごすことができました。
毎年変わらないお正月の過ごし方、これが幸せというものかもしれません。
変化の激しい世の中なので、変化しないものに憧れ、癒されるのでしょうね。



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新年の誓い

2008-01-01 09:58:49 | Weblog
あけましておめでとうございます。
今年最初のブログは、毎年恒例の新年の5つの誓いです。

今年は、スキル向上2項目、趣味2項目、健康1項目の5つにしました。

「新年の誓い」
1.論文作成3件⇒昨年2件の論文を作成しましたので、今年は3件にしました。
夢の印税生活の基礎が築ければいいのですが。
2.TOEIC800点⇒昨年未達だったので、再チャレジすることにしました。
3.海外旅行2回・国内旅行2回⇒昨年の目標、海外旅行2回に国内旅行2回を追加しました。今年も楽しむぞ~。
4.新しい趣味2つに挑戦する⇒音楽系(ギター・クラリネット等の楽器演奏)と美術系(陶芸の復活・水彩画)の2つの趣味に挑戦します。
5.メタボからの脱却⇒腹囲84cm以下、体重69kg以下を目指します。

今年はねずみ年なので、フットワーク軽く、いろいろなことにチャレンジしていきます。



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