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猛暑日が続く毎日だが、落雷による死亡事故が新聞を賑わしている。去る18日、大阪の長居公園で行われて野外ライブコンサートを落雷が襲い、10人が病院に搬送され、うち1人の女性が死亡した。同じ日に、北アルプスの槍ヶ岳山頂でも、落雷のため男性1人が死亡した。山登りを趣味としているものとして、他人事とは思われない。
槍ヶ岳のように上空に突き出た山頂では、雷は本当に危険である。昭和58年7月27日の午前7時ころ、槍ヶ岳の山頂で、高校生のパーティに落雷して、5人が2mほど跳ね飛ばされた。1人が失神し、外の4人も恐怖におののきはいつくばっているところへ、その1分半後、再び落雷して3人が手足がしびれ動けなくなった。ヘリで松本の病院へ運ばれたが、全員が2~5ヶ月の火傷を負った。
同じ日に穂高連峰にいたパーティの体験記録がある。
それによると、その日は朝から湿度が高く、雷雲がまたたく間に広がり、ピッケルが帯電してビリビリと鳴り、強いみぞれやアラレが降りはじめ生きた心地がしなかったという。不幸にして、そんな現実に遭遇したとき、どう対処すればよいのだろうか。
よく金属類を身につけていれば危険、といわれるが、人体そのものが雷を誘引すると考えた方がいいようだ。雷鳴が近づきだしたら、速やかに低いところへ非難する。また樹木やテントのポールなどから2m以上離れて、姿勢を低くしていることが必要だ。落雷密度は山頂が一番高く、尾根、鞍部、山腹、谷の順に下がっていく。
一般的な避雷の心得
1 屋内では電気器具をコンセントから外す
2 木造建築内では柱、電灯線、電話線、アンテナから1m以上離れる
3 鉄筋コンクリート建築、自動車、電車のなかは安全
4 避雷針、コンクリート建築、樹木、送電線があれば、てっぺんを45度の仰角で見る範 囲に入る(但し軒先は危険)
5 雷撃を受けて気絶した人には人工呼吸を