常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

桜もち羊羹

2014年04月04日 | 日記


春の天気は変わりやすい。昨日までの春の陽気が、今日は雨。気温も7℃ほど下回る。欧州では、子供の機嫌をなぞって「四月の天気」というそうだ。今日は戸外へは出ずに、朝のお茶の時間。お茶菓子は、京都、七条甘春堂の桜もち羊羹である。ゼリーになかに桜の花びらの塩漬けが入っていて桜の香りがうれしい。山形の桜はまだ蕾だが、桜の香りが楽しめる。羊羹には粒のままの小豆が入っていて、甘みも上品。

桜餅民芸茶器に秀でけり 水原秋桜子

この羊羹を食べていると、昔食べた桜餅を思い出す。死んだ姉の好物であった。塩漬けにした桜の葉の強い香りが記憶の底に残っている。一番年の近い姉であったが、子供のころ何を話したのか、もう記憶にない。なぜか、あの桜餅の香りとともに姉の姿が浮かんでくる。最後に会ったとき、姉は、「身体には気をつけなさい」と言葉少なく語った。


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コメント (1)
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