夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』

2004年04月28日 | 映画(さ行)
『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』(原題:Jay and Silent Bob Strike Back)
監督:ケヴィン・スミス
出演:ジェイソン・ミューズ,ケヴィン・スミス,シャノン・エリザベス他

昨年公開された2001年の作品。
オタッキーなタイトルのこの作品を楽しむためには、
ケヴィン・スミス監督の前作を数本観てから。

デビュー作は超低予算で撮影された『クラークス』(1994)。
ニュージャージーのコンビニ店員が主人公。
常連客やイカレた客とのやりとりが笑かします。
コンビニの前でドラッグを売る変なふたり組が「ジェイ&サイレント・ボブ」。
そして、サイレント・ボブは監督本人が演じています。
この作品以降、ケヴィン・スミスの作品には
必ずジェイとサイレント・ボブが登場します。

ショッピング・モールが舞台の『モール・ラッツ』(1995)。
レズの女性と男性ふたりの三角関係を描いた『チェイシング・エイミー』(1997)。
天国へ帰りたい堕天使コンビが、キリストの遠縁にあたる女性と戦う『ドグマ』(1999)は
神への冒涜と非難されました。

ジェイとサイレント・ボブは常に脇役。
悩める主人公を助けたり、罵倒したり。
ボブは決して喋らないのですが、物語の終盤でいつもガツンといいことを言う、おいしい役です。
このふたりがはじめて主人公になったのが今回の作品。

いつものごとく、コンビニ前でドラッグを売るふたり。
ある日、彼らをモデルにしたコミック、“ブラントマン&クロニック”が
ハリウッドで映画化されるという噂を聞く。
映画化されれば、自分たちがコミックの登場人物と同じアホだと思われる。
撮影を阻止するためにハリウッドに乗り込むことに。

お金のないふたりはヒッチハイク。
途中、美女4人組に拾ってもらうが、
実は彼女たちは宝石泥棒で、ダイヤモンド取引所での盗みを計画。
捜査の目をくらますため、動物実験をおこなっている隣の研究所にふたりを侵入させ、
オランウータンを解放して騒ぎを起こすおとり作戦を企てていた。
そうとは知らないふたりは、美女の頼みを快諾して……。

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1998)をパロった撮影現場に
ベン・アフレックとマット・デイモン、ガス・ヴァン・サント監督まで登場。
数学教師が射殺される「ハンティング=狩り」の映画になってました。
『アメリカン・パイ』(1999)、『最終絶叫計画』(2000)などのパロディーも。

アホらしいけど愛すべき作品。
好きだなぁ、こういうの。
しかし、こんなん、買うか?普通。←買ってもた。

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