夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

ホルプ滞在記〈その3〉

2006年06月26日 | ほぼ非映画(旅行)
そして、アウディはやはり速かった。

4年前に借りたルノーは、長時間乗っていても
お尻の痛くならない優れものシートが気に入っていましたが、
180km/hぐらいが限界。アウトバーンでは非力です。
それに比べて今回のアウディA3はすいすい加速、200km/hもラクラク。
少々道に迷うものの、ミシュランの地図はエライ。
これ1枚あればドイツのどこへ行くのも可能。
アウトバーンで約40分、ホルプへ。

それにしても毎度驚くのはドイツ人の運転の上手さ。
日本で多少運転技術に自信のある人も
ドイツのメリハリを見ればきっとガビ~ン。
ばあちゃんにすら抜き去られます。
マニュアル車の走行率はたぶん95%以上。
飛ばせるところはきっちり飛ばし、
遅い車が追い越し車線に居座っていることは皆無。
220km/hが並みと思われるアウトバーンを下りて、
市街地に入ればみんなしっかり30km/hを守ります。
車道を人やチャリがふらふらしていることもないので、
一般道では100km/hはザラ。

信号は赤から青に変わる前に黄が挟まれ、
黄でニュートラルからローへ、青ですぐさま発進せねばなりません。
前回ダンナがいちばん嫌がったのが、いたるところにあるロータリー。
信号よりも合理的ではあるものの、4年前はいちいちドキドキ。
まるで縄跳びの「お嬢さん、お入んなさい」状態で、
いつ入ったらええねんとビビってしまうんです。
マニュアルも左ハンドルも前回のドイツ以来だったダンナですが、
今回は信号もロータリーも最初からパーフェクト。

初日から帰国日までずっと滞在する宿は、
その名も“Cafe Koenig”、直訳すると「喫茶店王様」。
有名な洋菓子店「ケーニヒスクローネ」って、
この“koenig”に由来していたんですね。

もともとは4年前と同じ宿に泊まる予定でしたが、
この時期、ホルプではリッターシュピールという
年に一度の大きなお祭りが開催され、
駅に近い人気の宿はすべて満室。
現地の友人が苦労して取ってくれた別の宿「黄金の鷲」が
なんと私たちの出発1週間前に火事に遭い、
代わりに決めたのが「喫茶店王様」。

なにしろドイツ語しか通じない町なので、
チェックインの手伝いを頼んでいた友人宅をまず探し、
リクエストされていた納豆を渡し(んなもん持ってこさせるか?)、
「喫茶店王様」というアンマリな名前に一抹の不安を感じつつ、
リッターシュピールに湧く町を通り抜けます。

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