夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『パーフェクト・ゲッタウェイ』

2010年08月16日 | 映画(は行)
『パーフェクト・ゲッタウェイ』(原題:A Perfect Getaway)
監督:デヴィッド・トゥーヒー
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ,ティモシー・オリファント,キエレ・サンチェス,
   スティーヴ・ザーン,マーリー・シェルトン,クリス・ヘムズワース他

先月レンタル開始になりました。
キャッチコピーは、「容疑者6人 犯人2人」。

新婚旅行で地上の楽園ハワイを訪れたクリフとシドニー。
車を走らせていると、ヒッチハイカーのカップルを見かける。
クリフはそのカップル、ケイルとクレオを乗せようとするが、
新婚旅行を邪魔されたくないシドニーは嫌な顔。
クレオと話すうちにシドニーは乗車を歓迎する気持ちになるが、
クリフとシドニーの態度を不快に思ったケイルは、
クレオを車から降ろして立ち去る。

さて、カウアイ島の秘境を越えた先にあるビーチを目指すため、
駐車場に車を入れたクリフとシドニーは、トレッキングを開始。
ところが、オアフ島で起きたカップル惨殺事件の犯人(これもカップル)が、
カウアイ島に上陸したらしいというニュースを聞く。
途中ですれちがった女性グループは、家族が心配するので引き返すと言い、
進めば進むほど薄れる人の気配に不安になる。

それでも、あのビーチへは行ってみたい。
先へと進んだところ、今度は別のカップル、ニックとジーナに出会う。
サバイバルワークに長けているらしいこのカップルと
しばらく行動を共にすることを決意するクリフとシドニーだったが……。

公開当時の予告編では、「《警告》この映画の結末は誰にも喋らないでください」。
「観る者すべてを罠にハメる“衝撃のラスト30分”」という触れ込みで、
オープニングロールからあることに違和感を覚え、どんでん返しは必至。

で、ここから先はかなりのネタバレ。
主要な登場人物が3組6名、しかもそのうちの1組は早々に姿を消すため、
どちらかのカップルが犯人。それがどちらのカップルであっても驚かないでしょう。
このカップルが犯人だったことに驚いたというよりは、
犯人だったにもかかわらず、それまでのあの態度は、あの台詞はどうよという驚き。
観客を裏切ることを目的に、そこまでやらんでもというズルさは感じます。

それでも、おもしろかったです。
伏線回収も楽しく、最後はハラハラどきどき。
犯人じゃないほうのカップルを全身全霊で応援しました。男前だし(笑)。
観光用の宣伝映像かと思うほど景色が美しくて、劇場で観なかったことを後悔。

ハワイならば許される。

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