『マイマイ新子と千年の魔法』
監督:片渕須直
声の出演:福田麻由子,水沢奈子,森迫永依,本上まなみ,野田圭一他
久しぶりに風邪を引きました。
私の風邪のパターンは、喉が痛くなる→鼻水ずるずる→発熱。
いつもはなかなか下がらない熱も、この暑さのせいかおかげか、
布団をかぶらずとも汗が出るので、すぐに治りそう。
でも、『ゾンビランド』を観に行くのは断念して、家でレンタルDVD。
芥川賞作家、高樹のぶ子の自伝的小説を映画化。
前述の『サマーウォーズ』と同じ、
マッドハウスの制作によるアニメーションです。
後世に残したくなるような良作でした。
昭和30年代、麦畑が広がる山口県防府市。
多くの遺跡や古い地名が残る町。
小学3年生の新子は、空想好きのおてんば娘。
妹の大事なキューピーさんを解体して泣かせている。
大好きなおじいちゃんからは平安時代の話を聞き、
1000年前の都の様子に思いを馳せる。
ある日、新子が教室に入ると、不思議な匂いが。
その匂いの主は東京から転校してきた貴伊子。
彼女が付けてきた香水の匂いのようだが、
嗅いだことのないその匂いは同級生たちから反感を買う。
お嬢様風でおとなしい貴伊子はクラスに溶け込めそうにない。
ところが、貴伊子の色鉛筆をめぐって些細な事件が起きたことから、
興味を引かれた新子は下校時に貴伊子のあとをつける。
裕福な家庭だが鍵っ子の貴伊子は新子を招き入れ、
以来、ふたりは仲良くなる。
やがて、新子の悪友、シゲルやヒトシ、タツヨシたちとも、
用水路をせき止めて造ったダム池で遊ぶように。
その池で1匹の金魚を飼うようになるのだが……。
『サマーウォーズ』に比べれば、まったく地味。
田舎ののどかな風景が広がる点では同じですが、
人類滅亡の危機になんかならないし、誰も世界を救ったりしない。
けれど、この作品には、友だちと、先生と、生き物と、
大好きな人や物との出会いと別れがさまざまな形で登場し、
そのたびにいろんな想いに駆られます。
子どもならばこれから経験するであろうこと、
大人ならばこれまで経験してきたであろうこと。
目を背けたいけれど、背けてはならないことに直面したとき、
本作を観れば、力がもらえそう。そんな気がします。
子どもも大人も楽しめますが、平安時代とリンクする場面は、
子どもさんには少しわかりづらいかも。
ちょっとした想像力を働かせなければなりません。
何度も観たい作品です。
これもぜひ夏に。
監督:片渕須直
声の出演:福田麻由子,水沢奈子,森迫永依,本上まなみ,野田圭一他
久しぶりに風邪を引きました。
私の風邪のパターンは、喉が痛くなる→鼻水ずるずる→発熱。
いつもはなかなか下がらない熱も、この暑さのせいかおかげか、
布団をかぶらずとも汗が出るので、すぐに治りそう。
でも、『ゾンビランド』を観に行くのは断念して、家でレンタルDVD。
芥川賞作家、高樹のぶ子の自伝的小説を映画化。
前述の『サマーウォーズ』と同じ、
マッドハウスの制作によるアニメーションです。
後世に残したくなるような良作でした。
昭和30年代、麦畑が広がる山口県防府市。
多くの遺跡や古い地名が残る町。
小学3年生の新子は、空想好きのおてんば娘。
妹の大事なキューピーさんを解体して泣かせている。
大好きなおじいちゃんからは平安時代の話を聞き、
1000年前の都の様子に思いを馳せる。
ある日、新子が教室に入ると、不思議な匂いが。
その匂いの主は東京から転校してきた貴伊子。
彼女が付けてきた香水の匂いのようだが、
嗅いだことのないその匂いは同級生たちから反感を買う。
お嬢様風でおとなしい貴伊子はクラスに溶け込めそうにない。
ところが、貴伊子の色鉛筆をめぐって些細な事件が起きたことから、
興味を引かれた新子は下校時に貴伊子のあとをつける。
裕福な家庭だが鍵っ子の貴伊子は新子を招き入れ、
以来、ふたりは仲良くなる。
やがて、新子の悪友、シゲルやヒトシ、タツヨシたちとも、
用水路をせき止めて造ったダム池で遊ぶように。
その池で1匹の金魚を飼うようになるのだが……。
『サマーウォーズ』に比べれば、まったく地味。
田舎ののどかな風景が広がる点では同じですが、
人類滅亡の危機になんかならないし、誰も世界を救ったりしない。
けれど、この作品には、友だちと、先生と、生き物と、
大好きな人や物との出会いと別れがさまざまな形で登場し、
そのたびにいろんな想いに駆られます。
子どもならばこれから経験するであろうこと、
大人ならばこれまで経験してきたであろうこと。
目を背けたいけれど、背けてはならないことに直面したとき、
本作を観れば、力がもらえそう。そんな気がします。
子どもも大人も楽しめますが、平安時代とリンクする場面は、
子どもさんには少しわかりづらいかも。
ちょっとした想像力を働かせなければなりません。
何度も観たい作品です。
これもぜひ夏に。