夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ショー・ミー・ザ・ゴースト』

2023年05月17日 | 映画(さ行)
『ショー・ミー・ザ・ゴースト』(英題:Show Me the Ghost)
監督:キム・ウンキョン
出演:ハン・スンヨン,キム・ヒョンモク,ホン・スンボム他
 
『冬のソナタ』の放送から20年が経ったことを記念して開催されている“韓流映画祭2023”。
私はペ・ヨンジュンはまったくタイプじゃないし、冬ソナも一度も観たことなし。
だけど韓国映画は大好きです。
 
本作は2021年の作品で、この映画祭のオープニングを飾りました。
大人気グループ“KARA”のメンバー、ハン・スンヨン主演。
ならば客が入りそうなものなのに、今年まで日本未公開だったのは何故。
 
ホドゥ(♂)とイェジ(♀)は異性であるにもかかわらず20年来の大親友。
成績優秀で望む仕事に即就けそうなイェジだったのに、就職試験に落ちまくり。
酔っぱらって泣きながらホドゥが勤めるコンビニを訪れる。
 
実家に帰れずにいるイェジは、ホドゥの新しい住まいへ。
そこは家具がすべて付いた格安の賃貸住宅
イェジが貸した金のおかげでホドゥはこの家に入居できたのだから、
自分にも住む権利があるとイェジは主張する。
 
この広さでこんなに安いのはおかしいと訝るイェジと、意にも介さないホドゥ。
そればかりか、自分の交渉術が巧みだったから大家がまけてくれたのだと言い張る。
 
しかし、完璧に思えたその家に異変が起きはじめる。
電気がチカチカしたり、ポルターガイストが起こったり、ついには女の幽霊も出没。
たまらず隣家へ駆け込み、過去に何があったか教えてほしいと訊くと、
住人が首を吊って自殺していたことがわかり……。
 
瑕疵物件であることを伏せて貸しただろうと大家に詰め寄ると、無言で契約書を見せられます。
ホドゥがよく読みもしなかったその契約書には、幽霊が出ても解約できないとある(笑)。
解約できないのなら自分たちで新たな契約者を見つけようとしますが、
今まさに契約という段になって怪奇現象が起こるのでした。
 
逃げることしか考えていなかったイェジが、幽霊が何か伝えたいことがあるから出てくるのだと考え直し、
幽霊の無念を晴らして成仏できるようにと行動するところがとても良い。
ドタバタのホラーコメディでありながら、少し涙が出てしまうほどしんみり。
 
イェジ役のハン・スンヨンが可愛いのはもちろんのこと。
ホドゥ役のキム・ヒョンモクの三枚目ぶり(実際、イケメンではないですし(^^;)、
元アイドルの除霊師を騙るギドゥ役のホン・スンボムにも笑った。
 
「セルフ退魔」は面白かったけれど、ビジュアル的にはまぁまぁ怖くてビビりました。
やっぱり韓国映画は楽しい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする