『シン・エヴァンゲリオン 劇場版 𝄇』
総監督:庵野秀明
監督:鶴巻和哉,中山勝一,前田真宏
声の出演:緒方恵美,林原めぐみ,宮村優子,坂本真綾,三石琴乃,山口由里子,
石田彰,立木文彦,清川元夢,関智一,岩永哲哉,山寺宏一他
TOHOシネマズ梅田にて3本ハシゴの2本目。
1年間に映画を劇場で300本以上観るくせして、
“エヴァンゲリオン”を一度も観たことがないと言ったら怒られるでしょうか。
ちょっとぐらい予習して行こうかなと思ったけれど、
世の中には私のように一度も観たことがない人だって多いはず。
でも気になるから観に行こうかどうか迷っている人がいるならば、
何も知らずに観て話について行けるかどうか確かめようじゃありませんか。
これって“鬼滅の刃”のときとまんま同じ試みですね(笑)。
冒頭に「これまでの話」として一応の説明はあります。
でもこれだけじゃまったくわかりません。
開始からしばらくは意味不明で睡魔に襲われそうに。あかん。
結果、わずかではありますが、途中寝ました。ごめんなさい。
で、鑑賞後も何も調べないまま、これを書いています。
調べたのはタイトルの『II』についてのみ。「II」って何よと思っていました。
「2」にしちゃ「1」がないし。やっぱり「2」ではないんですね。
演奏記号の反復終了記号が正式表記とのこと。へ〜っ。
さて、つまりこれってどういう話なんですかね。
エヴァンゲリオンがなんたるかも知らなかったのですが、
人型兵器を指すのだということはわかりました。
主人公の少年碇シンジはエヴァンゲリオンのパイロットで、
どうやらかつてエヴァンゲリオンを駆って人類を滅亡の危機から救い、
その後は逆に危機に陥らせるようなおこないをしてしまったらしい。
そのせいで落ち込み、誰とも口をきかず、心を閉ざしたまま?
ケンスケという面倒見のいい兄ちゃんのところに身を寄せて、
同居する口の悪い誰やらという少女と接するうち、ようやく喋るように。
おっと、それだけじゃないですね。
同じ村(?)に身を寄せる綾波レイのそっくりさんにも声をかけられ、
やがてそのそっくりさんが爆死。
このままじゃあかんと思ったシンジはパイロットに復帰。
こんなんで合ってます?
いやもうわからんことだらけなんですけれど、
たぶん本作で初めてエヴァンゲリオンを観た人は、この程度の理解になるのではないかと。
この程度の理解のくせして、心に響くシーンや台詞は結構ありました。
特に音楽の使い方がよくて、ユーミンの“VOYAGER 日付のない墓標”が流れたとき、
私は泣いていました。もともと好きな曲でしたから、これを使われると泣ける。
「私があなたと知り合えたことを 私があなたを愛してたことを
死ぬまで死ぬまで誇りにしたいから」。
どうせロングランになることは確実ですから、
ちょっとエヴァンゲリオンについて勉強してからもう一度か二度観るつもりです。