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『すくってごらん』

2021年03月22日 | 映画(さ行)
『すくってごらん』
監督:真壁幸紀
出演:尾上松也,百田夏菜子,柿澤勇人,石田ニコル,矢崎広,大窪人衛,
   北山雅康,鴨鈴女,やのぱん,竹井亮介,川野直輝,笑福亭鶴光他
 
TOHOシネマズデーに3本ハシゴの3本目。
 
尾上松也演じる主人公が金魚すくいにドハマリする話かと思ったら
そんなにハマるわけではなかったうえにミュージカルで驚きました(笑)。
原作は大谷紀子の同名コミックなのだそうです。
 
大銀行の東京本店に勤務していた香芝(尾上松也)は、
エリート街道まっしぐらだったにもかかわらず、
つい心の裡を漏らした言葉が上司の逆鱗に触れ、奈良の支店へと左遷されてしまう。
 
引っ越してきた町は想像以上の田舎。
娯楽など何もなさそうなこの町で、住民が楽しむのは金魚すくい。
香芝の歓迎会まで金魚すくいの店で開かれるなんて。
しかしその店“紅燈屋”の店主・吉乃(百田夏菜子)のことが頭から離れず……。
 
ミュージカルだとは思わずに観に行ったので、
冒頭で歌が始まったときにはのけぞりそうになりました。
 
数字は決して嘘をつかないと考えている香芝は
本店でエースだったようなのですが、
どうも尾上松也を見ているとそうは思えないところが可笑しい。
心が表れる顔で笑わせてくれます。こりゃもう顔芸。
 
香芝が町で最初に出会う男性・王寺役を演じるのは柿澤勇人。
歌うまいなぁと思ったら、この人、劇団四季の出身なのですね。
センスめちゃくちゃなカフェの店員役を石田ニコル
 
香芝が金魚すくいに狂うのかと思いきや、
彼が懸命に金魚をすくう時間はあまり長くありません。
王寺を勝手に恋敵と決めつけて勝負を挑みますが、
全然勝てそうじゃないとわかってあっさり試合を放棄して歌いますから(笑)。
 
異世界に迷い込んだかのような町の様子も素敵で、
猛烈には薦めませんが、それなりに楽しめる作品です。何より明るいのがイイ。
登場人物の名前が奈良の地名になっていたりして、ご当地ムービーの趣。
奈良のロケ地を知る人はぜひどうぞ。

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