『シン・仮面ライダー』
監督:庵野秀明
出演:池松壮亮,浜辺美波,柄本佑,西野七瀬,塚本晋也,手塚とおる,松尾スズキ,森山未來他
仕事の後、車を飛ばして恵美須町までワインを買いに行き、滞在時間15分間で7本購入。
一旦自宅に舞い戻り、迷った末にもういっぺん家を出て109シネマズ箕面へ。
レイトショーにて本作を鑑賞しました。
樋口真嗣監督の『シン・ウルトラマン』(2022)とキャストがかなりかぶっているのが面白い。
さんざん観た予告編の音楽が仮面ライダーにあるまじき切なさでしたが、さて。
最初に驚いたのは、血みどろのシーン。
えっ、仮面ライダーってこんなに血ぃ流れていいんだっけと思う(笑)。
しかもスパッと斬るというよりはグチャッと潰れる感じで。
なぜそんなことになるのかはすぐにわかります。
本郷猛(池松壮亮)がバッタオーグになると、殺人を躊躇しなくなるらしい。
しかしここでまた私は戸惑う。「オーグ」という言葉に聞き覚えがなかったから。
なんか知らんけど、ショッカーが昆虫×人間というオーグメントを製造していて、
本郷猛はそのうちのバッタオーグの最高傑作なんですと。
だけど、彼を製造した緑川弘博士(塚本晋也)はショッカーの過ちを悟り、
娘のルリ子(浜辺美波)と共に本郷猛を連れてショッカーのもとから脱出します。
ショッカーにとって裏切り者となった緑川博士らは、ショッカーから追われる身に。
バッタオーグ以外のオーグメントのうちクモオーグがやってきて、緑川博士を殺害。
クモオーグを返り討ちにした本郷猛とルリ子が隠れ家に行くと、
こうして戦うことになる本郷猛はバッタオーグと呼ばれることを嫌い、
自ら「仮面ライダー」を名乗ります。
で、彼が1号で、のちに登場する第2バッタオーグの一文字隼人(柄本佑)が仮面ライダー2号を名乗る。
正直なところ、本作をどう見ればよいのか困ります。真面目に捉えてよいのかどうか。
長澤まさみ演じるサソリオーグなんて、笑わずにはいられません。
彼女、よくこんな役を引き受けたなぁと思いますけれど、たぶん楽しく演じたことでしょう。
普通ならこういう役は菜々緒がやりそうです(笑)。
最強オーグのチョウオーグ役の森山未來もこういう役者ではないように思うし、
なんだかみんな真剣に演じているけど大根役者に見えてしまう不思議。
昔は不細工だなぁと思っていた柄本佑がここ数年はぐんぐんカッコよくなり、
本作でも最後のオイシイところを持って行ったイメージがあります。
結局、私がいちばん盛り上がったのはエンドロールの曲。
幼い頃に聴いた曲がそのまま流れるのですから、思わず口ずさんでしまいそう。
全部歌えますもんね。
面白くないことはない。これもありだけど、私は1回でいいです。(^^;