マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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安堵町飽波神社なもで踊り

2009年11月17日 07時51分56秒 | 安堵町へ
県内で行われてきた雨乞いの踊りの様子は神社などに奉納された絵馬に残されている。

安堵町のなもで踊りは飽波(あくなみ)神社に伝わる宝暦六年(1756)の「なもで踊り図絵馬」にその様式を見ることができる。

衣装や鼓、団扇などの道具類、歌詞本が現存するが、明治33年の以降の歌詞本は見つかっていない。

このころが最後に行われたものではないかと推測されている。

平成7年、町商工会の提案で復活したなもで踊りは舞踊家が考案した創作踊りで、絵馬に描かれた状況を再現したという。



その当時から踊ってこられた会員はそのまま平均年齢があがった。

まるで老人会のようになったと踊り子さんは笑う。

その踊り子に孫のような女子高校生が加わった。

夏の暑いときから練習を重ねてきた。

初のお披露目は先達の動きを見つめながら、調子を取って踊っていく。



太鼓が打たれると踊り手は輪になって登場する。

善鬼が現れて雨を降らせると、早馬(はやうま)と呼ばれる鼓を持った人が加わって喜び踊る。

平成のなもで踊りが終わるころは今にも雨が降りそうな雲行き。

雨水の気配を感じる夕刻になった。

(H21.10.24 Kiss Digtal N撮影)

東安堵宵盆迎え

2007年09月08日 09時42分39秒 | 安堵町へ
八月十三日は先祖さんの精霊を迎える日。

東安堵では日が沈むころ、線香をもって安堵地区の辻に行き火を着けます。

向かう辻は家々によって異なるが東の新道、南の西名阪側道や北の畑地などがあります。

線香に火が点されると、先祖さんの迎え火となった煙をたやさないように静かに持って帰ります。

家に着くと盆棚や仏壇に供えて、鉦を叩いて精霊が来臨したことに挨拶して手を合わせます。

あるお家では線香二本を辻に残していくといい、残さない家もあり別段決まっていない。

昔し、東の新道では砂を盛っていたが今は缶に変わっている。

家の年中行事として行われる宵迎えは一般的に夕方に行うのが習わしで、十五日は送り火の日。

迎えは早く、送りは遅くといい送り火の時間帯は迎えより一時間早い16時ころに行われている。

(H19. 8.13 Kiss Digtal N撮影)