マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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八条町の小正月とんど

2010年02月16日 08時38分58秒 | 大和郡山市へ
成人の日だった15日は小正月の風物詩行事であったとんど焼きが各地で行われていた。

ハッピーマンデーになってからは15日に行われることがなくなってきた。

八条町のとんども変化に対応されて、集まりやすい15日に近い土曜日になった。

町内の子供会がやってきたのは氏神さんの菅田神社。

境内に大きなとんどを設えて藁に火を点ける。

点火するのは恵方のアキの方角。

とんどの竹がボン、ボンと音を立てて燃えていく。

上空に舞い上がった火の粉の灰が落ちてくる。

手にしようと子供たちはとんどの周りを走り回る。

母親たちは振る舞いぜんざい作りに忙しい。

ぜんざいの鍋は懐かしいカンテキで炊く。

炭火のトロトロ火で炊くから美味しい味ができる。

焼いたモチをぜんざいに入れて、訪れた人たちにどうぞ食べてくださいと配っていく。



子供たちの姿が見えなくなったと思えば拝殿に登っていた。

テーブルや座布団を出して行儀良く座る。

ぜんざいの椀が揃ったらいただきます。



習字を燃やすこともなくなったが、15年ほど前から始められた振る舞いぜんざいによって、昔ながらのとんど焼きはこれからも続いていくことでしょう。

(H22. 1.16 Kiss Digtal N撮影)