お家にあがって炊事場を祓ってくださる。
平群町檪原集落の戸数は88戸。
うち、氏子は66戸。
その全戸を巡って荒神祓いをする生駒山口神社の宮司。
朝から巡ってきた宮司はようやく本当屋が住まいする美之谷垣内にたどり着く。
午後の時間帯は何時になるのか。
この日の夜は本当屋家で御供搗きがある。
それまでに済ませたいどころか、本当屋家のお祓いである。
予想する到着時間を見越して美之谷垣内にやってきた。
この日の取材は“奈良の文化遺産を活かした総合地域活性化事業実行委員会”撮影班撮影班の一員ではなく単独行である。
本当屋、撮影班へは予め了解をとった上での単独取材であるが、撮影班に迷惑のかからないようにたち振る舞う。
本当屋に到着する前にお願いした一軒の集落民家。
農家を営むN家。
作業小屋には仕掛り中の農作物がある。
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採りたてのアゼマメの選別中だった。
宮司が来られるまでは作業に集中していたが、手を止めてお祓いをしてもらう。
かつての炊事の場にかまど(竃)がある。
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ネームプレートを見れば「特許 三和かまど」の標記があった昔懐かしい年代物の竃である。
薪を詰め込んでいる竃は今でも現役のように見えるが・・。
桜井市小夫の秀円寺の土間にあった構造と同じように思える2連式。
秀円寺の竃のネームプレートは「断熱材パーライト特製新案特許三和かまど」だった。
N家の竃は「特許 三和かまど」だけの標記であるが、正確にいえば秀円寺のプレートにある「断熱材パーライト特製新案特許」である。
小夫の秀円寺取材記事で書いたように、断熱材パーライト特製新案特許については昭和10年に新案特許を取得した三和かまどは田原商店製。
田原商店から特許を継承した大分県大分市にある「三和かまど宮崎商会」が受け継いで製造・販売している。
ちなみにN家の竃の焚口に「新案特許」の文字がある。
あるブログに載っていた焚口の鉄蓋は円形。
文字は「金森式焚口」だと書いていた。
時期によっては様々な形態があったのだろう。
さて、N家の荒神祓いは炊事場。
火を扱うコンロである。
かつては竃であったが、現在はガスコンロ。
平成25年11月17日に取材した明日香村越も、ここ櫟原と同様に集落全戸を巡る宮司は火防祓いをしていた。
三宝荒神さんを祭る神棚に向かってお祓い。
次に火を使う場も祓う。
お祓いを済ませた我が家を見てくださいと伝えられてあがったお家のコンロは現代的なIHヒーターであったのが記憶に残る明日香村越だった。
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櫟原も同じように火を使う場を祓ってから神棚も祓ってくださった宮司。
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授かった新しい「生駒山口神社 家内安全 守護」の護符は神棚に添えた。
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宮司を見送られたご夫婦。
我が家にはこんな瓦があるのですと見せてくださった。
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瓦は古物でなく新品のような状態である。
その瓦に「東大寺大仏殿」の文字がある。
これはレプリカでなく、試しに作られたもの。
と、いうか巧くできなかった産物だという。
ガラクタではない瓦を関係者から記念にと、もらい受けた除外の瓦は玄関上がり口を居場所に決めたそうだ。
東大寺の瓦も気になるが、先を急ぎたい本当屋家。
なんとか間にあったので、幕越しにオハキの神事を眺める。
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オハキを祓ってくださる神官は禰宜さん。
宮司の弟さんである。
直立不動の立ち姿は本当屋のTさん。
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祓いを受けた次は宮司による祝詞奏上である。
次に本当屋は小石3個を手水のバケツに入れて一人拝礼をしていた。
神事を終えてから本当屋家の三宝荒神さんを祭る神棚を拝見させていただく。
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先ほどのN家と同様に授かった護符は神棚に納めて祭っていた。
竃の神さん、防火の神さんとされる櫟原の荒神祓いは1年に2回行われる。
宵宮の二日前にあたる御供搗きのこの日と12月28日である。
(H29.10.12 EOS40D撮影)
平群町檪原集落の戸数は88戸。
うち、氏子は66戸。
その全戸を巡って荒神祓いをする生駒山口神社の宮司。
朝から巡ってきた宮司はようやく本当屋が住まいする美之谷垣内にたどり着く。
午後の時間帯は何時になるのか。
この日の夜は本当屋家で御供搗きがある。
それまでに済ませたいどころか、本当屋家のお祓いである。
予想する到着時間を見越して美之谷垣内にやってきた。
この日の取材は“奈良の文化遺産を活かした総合地域活性化事業実行委員会”撮影班撮影班の一員ではなく単独行である。
本当屋、撮影班へは予め了解をとった上での単独取材であるが、撮影班に迷惑のかからないようにたち振る舞う。
本当屋に到着する前にお願いした一軒の集落民家。
農家を営むN家。
作業小屋には仕掛り中の農作物がある。
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採りたてのアゼマメの選別中だった。
宮司が来られるまでは作業に集中していたが、手を止めてお祓いをしてもらう。
かつての炊事の場にかまど(竃)がある。
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ネームプレートを見れば「特許 三和かまど」の標記があった昔懐かしい年代物の竃である。
薪を詰め込んでいる竃は今でも現役のように見えるが・・。
桜井市小夫の秀円寺の土間にあった構造と同じように思える2連式。
秀円寺の竃のネームプレートは「断熱材パーライト特製新案特許三和かまど」だった。
N家の竃は「特許 三和かまど」だけの標記であるが、正確にいえば秀円寺のプレートにある「断熱材パーライト特製新案特許」である。
小夫の秀円寺取材記事で書いたように、断熱材パーライト特製新案特許については昭和10年に新案特許を取得した三和かまどは田原商店製。
田原商店から特許を継承した大分県大分市にある「三和かまど宮崎商会」が受け継いで製造・販売している。
ちなみにN家の竃の焚口に「新案特許」の文字がある。
あるブログに載っていた焚口の鉄蓋は円形。
文字は「金森式焚口」だと書いていた。
時期によっては様々な形態があったのだろう。
さて、N家の荒神祓いは炊事場。
火を扱うコンロである。
かつては竃であったが、現在はガスコンロ。
平成25年11月17日に取材した明日香村越も、ここ櫟原と同様に集落全戸を巡る宮司は火防祓いをしていた。
三宝荒神さんを祭る神棚に向かってお祓い。
次に火を使う場も祓う。
お祓いを済ませた我が家を見てくださいと伝えられてあがったお家のコンロは現代的なIHヒーターであったのが記憶に残る明日香村越だった。
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櫟原も同じように火を使う場を祓ってから神棚も祓ってくださった宮司。
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授かった新しい「生駒山口神社 家内安全 守護」の護符は神棚に添えた。
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宮司を見送られたご夫婦。
我が家にはこんな瓦があるのですと見せてくださった。
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瓦は古物でなく新品のような状態である。
その瓦に「東大寺大仏殿」の文字がある。
これはレプリカでなく、試しに作られたもの。
と、いうか巧くできなかった産物だという。
ガラクタではない瓦を関係者から記念にと、もらい受けた除外の瓦は玄関上がり口を居場所に決めたそうだ。
東大寺の瓦も気になるが、先を急ぎたい本当屋家。
なんとか間にあったので、幕越しにオハキの神事を眺める。
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オハキを祓ってくださる神官は禰宜さん。
宮司の弟さんである。
直立不動の立ち姿は本当屋のTさん。
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祓いを受けた次は宮司による祝詞奏上である。
次に本当屋は小石3個を手水のバケツに入れて一人拝礼をしていた。
神事を終えてから本当屋家の三宝荒神さんを祭る神棚を拝見させていただく。
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先ほどのN家と同様に授かった護符は神棚に納めて祭っていた。
竃の神さん、防火の神さんとされる櫟原の荒神祓いは1年に2回行われる。
宵宮の二日前にあたる御供搗きのこの日と12月28日である。
(H29.10.12 EOS40D撮影)