神代植物園:色とりどりに織り成す花々は桃源郷のよう
今日もせっかくの好天なので、母が大好きな神代植物園にご案内しようと心積もりして母のところに行って見ると、なんとなく半覚半睡、不機嫌モード。「そっとしておいた方が良いかな」と迷いつつ、朝食を済ませてはっきり目覚めた様子の時に誘ってみると、「あら嬉しいわ。深大寺には毎年行っているのよね」と真っ当な返事。
よっしゃ~!と張り切って、一旦家に帰り準備万端整えて、母のところに戻ってみると、何だか様子がおかしい。「何のためにおかしな所にいかなくちゃいけないの」「訳がわからない」が始まりました。でもせっかくだから行きましょうと、10時頃出発。乗車の時には「痛い、何するの!」他、あらぬ言葉を口走り、車が走り始めると、「おかしいわね。困ったわ、無事に家に帰れますように、神さま助けてください」など、文句と呪文(?)を延々と言い続けます。いい加減ウンザリ!
植物園に着いて下車の時に、もう一度悪態をつかれホトホト嫌気がさしましたが、不快感を押さえて春爛漫の園内に入ってみれば、母の気分も予定通り好転。バラ庭園(バラは咲いてませんが)の端でお握りを食べて、サンシュウと菜の花を見ながらソフトクリームを食べたりするうちに、母もようやく本格的に楽しそうな様子になりました。
その後は、早咲きの桜や桃や梅が咲き乱れる道を通って、椿園に。その頃になると「こんなに良いところが東京の中にあるんですものね」と喜んでくれて、娘としては、ようやく当初の目的を達成した気分。
帰りの車中「道が全然わからない。不安でしょうがない」とひと泣きがありましたが、2時半過ぎに自宅に戻ると、安心した様子で深々と居眠りをし始め、夕食までそのまま過ごすことに。かなりの緊張と不安の中で過ごしていたのでしょうか。
それでも夕食時には「お疲れさまでした」とビールで乾杯し、ハンバーグ、アスパラガス、蕗その他の夕食とデザートのアイスクリームをおいしそうに食べ、食事が終わると、清拭、着替え、トイレを抵抗無く済ませ、8時過ぎには「お休みなさい、また明日も起こしてね」と穏やかに眠りについてくれました。
母娘共々(娘の夫も)大変だったけれど、結果的には、あるいは総合的には、多分出かけてよかったんじゃないかな。またやりますか?と問われれば「むむむ・・・」としか言えないけれど。